囲碁格言で勝つFX (1)
囲碁もFXも千変万化。一寸先は闇。 見えそうで見えない未来には無限の変化が潜んでいます。 一見関係なさそうな囲碁とFXですが、どちらも人間のやることですので似ている点があると思います。 そこで、囲碁と相場それぞれの格言をベースにして、最終的には自分のFXトレードのコツのようなものを書いてみたいと思います。囲碁格言1.厚みに近寄るな 囲碁の厚みとは、主に外向きで強い石の集まりのことです。 強い石に近寄ると危ないよ、ケガするよ、下手したら死ぬよ、ということです。 この図で、今打った白〇の手がそれです。 典型的な、黒の厚みに近寄る手です。 左側を大きく囲いたい。黒に大きな地は作らせない。 気持ちは分かるのですが、近寄りすぎ。 厚みの反対側から攻められて、苦しい戦いが待っています。 例えば、黒の厚みからずっと離れたAや、下辺ならBくらいの方が良さそうです。 この格言の意味するところは、相手の有利なところで戦うな、ということです。 これを相場格言に置き換えるとこうなります。相場格言1:下手なナンピン大けがの元 ナンピンとは、例えばドルを買ったのにドルが下がり始めて、どんどん下がってるときに、さらにドルを買い増しすることを言います。 図の左の急騰の後、ちょっと下がったのでまた上がると思って、赤い矢印で買い。 しかし反転せず、さらに下がったので買い増し。さらに買い増し。 これがナンピンです。怖いですね。 今、トレンドが明らかに下げ相場のとき、つまり売り方優勢の相場で、買いで立ち向かうということですので、まさに相手の有利なところで戦うことに他なりません。 ナンピンは、あえてリスクを取りに行く手段ですので、上手く行くと大きな儲けにつながりますが、その分失敗する可能性も高いと言えます。 ナンピンしない場合は、さっさと買いポジションを決済します。 さらに下げトレンドに従って新たに売りポジションを持つことをドテン(売り)と言います。 それは囲碁で言うと、一見損に見えるけれども捨て石にして、別の儲けを考えるといった作戦に近いかも知れません。私のトレード手法: ちなみに私は、ナンピンを重要な戦略の一つと考えていて、実際のトレードでは積極的に採用しています。 囲碁で言い換えるなら、あえてギリギリまで厚みに近寄る、失敗と見せかけてそれを利用して気が付けば逆転している。 そんな雰囲気のナンピンを計画的に仕掛けています。 ただし、絶対無理をしないのが大切なポイントです。 囲碁格言の「厚みに近寄るな」は言い換えれば「無理な戦いはするな」ですので、そこだけはトレードでもしっかり守っています。 私がたどり着いた勝てる戦略の一つが、「無理せずナンピンをうまく使うこと」です。 トレードは自己責任で、お願いします。