前の記事に書いた、私がぼんやりと抱えていた疑問の一つを再確認します。
1.平安時代から明治時代まで、時の権力者達は、なぜ天皇(朝廷)を倒して自らが王とならなかったのか。
2.ほとんど兵力を持たない天皇が、なぜ強大な軍事力を持つ時の権力者の上に立てるのか。
考えてみれば、日本史を学校の授業で学んでいるのに、この疑問が解決していないというのは、明らかにおかしなことです。
日本の歴史を理解する上で、背骨のように最も重要な基本線が一本、すっぽり抜けている感じがします。
ただ、これを知らないのはおかしい、という明確な認識も無いまま、私はリベラル派を自認していたのです。
そんな中、「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」という竹田恒泰さんの著書のタイトルに出会います。
え? 日本のことを知らない? どういうこと?
知ってるつもりだけど。学校で習ってるし。
早速購入し読みました。
驚きました。
確かに私は、日本にとって最も重要な事について全く知りませんでした。
「日本という国はいつ、どのようにして成立したのか。」
これに答えられる日本人は少ないでしょう。
戦前の日本人ならほとんど皆、知っていた(はずの)ことです。
私は頭が悪くて、習ったことを覚えていないだけだろうか?
そうかも知れない。笑
いや、それにしても自国の成り立ちなどという、国家として最大に重要なことを、国民に繰り返し刷り込むように教育しないなんてことがあるだろうか。
アメリカで独立戦争を教えないなんて有り得ない。
フランス革命を知らないフランス人が居るだろうか。
毛沢東を語れない中国人が居るだろうか。
なぜ私は日本の起源を知らないんだろう。
やっぱりおかしいですね。
要するに、先の戦争に勝ったアメリカは、日本を未来100年に亘って骨抜きにすることを狙ったようです。
戦後の学校教育では「日本とは本来どういう国なのか」という基本中の基本の教育を、すっぽり抜いたのです。
それは実は、天皇とは日本にとってどういう存在なのか、ということと同じなのです。
(天皇と聞いて「うわ、ネトウヨ」と思ったとしたら、私と同じ反応です。笑
あなたはまだよく知らないだけです)
私のこの一連の記事では、日本の成り立ちや初代天皇のことを議論しようとは思いません。
しかし、声を大にして言いたいのは、日本の建国の歴史を日本の学校教育では教えていない、という事実です。
建国の歴史を知らない人にはまず、なぜ知らないのかを知って欲しい。
そこには、戦勝国としてのアメリカが居ます。
アメリカは憲法9条で日本の武力を削ぎ落とし、建国の歴史を教えないことによって日本人としての民族の誇りを削ぎ落としました。
私みたいに自由、平和、平等が大好きだけど、なぜか日本建国の歴史を言えない人は、ぜひ一度、読むことをお勧めします。
きっと見える世界が変わります。