Master先生の白番です。
もう、この手(アテコミって言うのかな)、定石化しますね。
先手だからって何でもすぐ打っちゃダメって、教えられてきたんですけど。
星へのかかりに挟むこともある、という例です。
右上が固いから「棋理的に良く分かる」って言いたくなるんですけど、きっとそれも違うんでしょうね。
Master先生の他の手が理解出来ないように、この手の意味も、実はもっと深いはずです。
例えば右上との関係だけじゃなくて、左上とかどこかの石の位置ひとつの違いで別の手になるのかも知れません。
3線で3つ並んだら一つ飛ぶ、という教えは使えるようです。笑
打てそうで打てませんね。
私ならH16になっちゃいます。そのほうが地が大きく見えるから。笑
でも、打たれてみれば良い手ですね。
「はい、上辺はこれで終わり」という感じ。
黒が上辺に迫って、白に1手守らそうとしたとき
打たれてみれば当然?
逆襲です。
黒に1手受けさせてから上辺に守る。
ちょこちょこと細かく得していく、そんな雰囲気ですね。
逆襲した白1子をハネられた瞬間、普通は横ノビくらいだと思いますよね。
ここです。
「いや、その石、もう要りませんから。笑」って感じ。
頭に来ますねー
上辺の1子は本当に捨てちゃいました。というか取らせた感じ。
左辺にトビツケて、下辺が盛り上がりそうです。
上辺の1子抜き後に張り付いたカス石2個が、ポン抜いた黒石より働きそうになってますね。
さすがにカス石に働かれたらかなわんですから、黒も中央を大きく囲いに来ました。
下辺の黒を取り込もうとしてる白に黒も抵抗して、ややこしいことになりました。
攻めあいでしょうか。
攻めあい白勝ちなんでしょうね。
詳しく見てませんが、先生がこっちに打つんだからそうなんでしょう。
こうなっちゃうと、攻めあいですら無さそうに見えます。
ガッチリ繋がってもう終わりですね。
その後、小さなコウ争いがしばらく続きましたが。
終局図。コウ争いの途中ですが、黒が投了です。
上辺に利かそうとした黒への逆襲。と見せて、捨て石にして下辺を盛り上げる。
力の差を見せつけた、圧倒的な打ち回しでした。