R6-技術士予想問題の解答[Q4 水道施設台帳] | 技術士を目指す人の会

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2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

Q4 水道施設台帳 600字

水道施設台帳の目的・効果と台帳作成に際して確保するべき情報を述べよ。

 

 

【解答例】

1 水道施設台帳の目的・効果

水道施設台帳は、調書と図面で構成され、水道施設の適切な維持管理・更新のために整備する。

その効果としては、アセットマネジメントにおける更新需要の算定制度の向上、大規模災害時等における危機管理体制の強化が期待できる。また、広域連携や官民連携等のための基礎資料として活用することができる。

 

2 水道施設台帳の作成に際して確保するべき情報

調書は、水道施設の諸元を記したもので、管路については、用途区分、設置年度、口径、材質、継手毎の管路延長、土被り等の情報を調査する。浄水場等の施設については、名称、用途区分、設置年度、数量、構造、形式、能力等の情報を調査する。

図面は、一般図と施設平面図で構成される。一般図は、水道施設の全体像を記したもので、市町区町村や給水区域の境界線、管路、施設の位置等の情報を調査する。施設平面図は、水道施設の設置場所や諸元を記したもので、管路情報(位置、口径、材質等)、弁栓類情報(位置、種類等)、施設情報(位置、名称、敷地境界等)、給水装置情報(止水栓の位置等)、その他情報(道路、河川、鉄道等の情報)を調査する。

また、情報の一元管理と利活用の促進の観点から、水道施設台帳の電子システム化に関する調査・検討を行う必要がある。

 

【ポイント】

令和3年度の選択科目Ⅱ-2-1で以下の問題が出ました。

 

水道施設の適切な管理のために、水道施設台帳を作成して保管するとともに、水道施設の計画的な更新を行い、その事業の収支の見通しを公表するよう努めることが求められている。あなたが、この水道施設台帳を新たに整備する業務を進めるに当たり、以下の内容について記述せよ。

(1)調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。 .

(2)留意すべき点、工夫を要する点を含めて業務を進める手順について述べよ。

(3)水道施設台帳の運用も含め、業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。

 

この問題は原稿用紙2枚でまとめるものでした。

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今回の予想問題は、この2枚物の問題を1枚にまとめるものにアレンジしたものです。

3年前の試験で出題されたので、再出されるのは少し早いかもしれません。

しかしながら、2年連続で水道事業の基盤強化が出題されています。

このため、勉強しておいた方が良いテーマだと判断したものです。

 

 

【当該テーマに関連する他の問題】

・ICTを活用した水道施設台帳システムの導入方法と留意点

・アセットマネジメントの実施方法と実施時の留意点

 

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