技術士合格法(3.1 技術士試験の勉強法)(R6.3.3更新) | 新見一郎

新見一郎

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

3 技術士のための勉強法

 

3.1 技術士試験の勉強法

 

●技術士の試験勉強は独学

私達は学生の頃、学校や塾で勉強していました。

先生の授業を受けて、各科目の基本的な内容を理解します。

自宅で宿題をやって、問題を解く力を身につけます。

模擬試験を受けて、自分のレベルにあった志望校を受験します。

ところが、技術士試験の場合、塾のようなものがありません。

東京や大阪にはあるかもしれませんが、指導内容としては、建設部門において参考にするべき文献を教示した後、4問程度の予想問題が提供され、その解答を添削するというものです。

自分で問題文を読み解いて、解答を作るために必要な情報を自分で調べる必要があります。

また、予想問題も4問では足りませんから、不足分は自分で作る必要があります。

つまり、技術士の試験勉強は、基本的に独学なのです。

 

 

●3つのステップによる勉強法

技術士の二次試験は記述試験です。

試験では、問題文を読んで、指定された文字数以内で解答を作成します。

こうした記述試験の勉強は、以下の3つのステップで行います。

 

①情報の整理

②解答の作成

③解答の記憶

 

「①情報の整理」は、3つのステップの中で、最初の作業です。

そして、最も重要な作業です。

この作業の出来で合否が決まると言っても過言ではありません。このため、「情報の整理」を適切に行う必要があります。

「情報の整理」は、情報の分析と情報の体系化で構成されます。

情報の分析は、重要な情報を見極めるために行うものです。

重点的に勉強するテーマを決めます。

情報の体系化は、複数の情報の関係性を明確にするために行うものです。

勉強するテーマの理解を深めて、解答を作成するためのネタ帳のようなものを作ります

 

「②解答の作成」は、過去問題や予想問題の解答を作成するものです。

「①情報の整理」で収集・整理した情報を、問題文に沿って組み立てます。

解答を書き終えたら、読み手に解りやすいようブラッシュアップします。

最終的に、指定された文字数になるよう、必要性の低い情報を削除します。

これが解答の作成です。

解答を作成する能力は、多くの文章を作成することで身につきます。このため、「解答の作成」は多くの時間を要します。

 

「③解答の記憶」は、作成した解答を記憶するものです。

どんなにたくさんの情報を集めても、どんなにたくさんの解答を作っても、それを記憶していなければ、試験本番で解答を作ることができません。

解答の記憶は、必要不可欠な作業です。

3つのステップのうち、最後の作業になるため疎かにしがちですが、記憶するための期間を予め確保しておくことが重要になります。

詳しい内容については後述します。ここでは、記述試験の勉強というものは、「情報の整理」、「解答の作成」、「解答の記憶」という3つのステップで行うことを理解しておいてください。

 

 

※ 次を見たい方は、 こちら をどうぞ。

※ 一つ前を見たい方は、 こちら をどうぞ。

※ テキストを最初から見たい方は、 こちら をどうぞ。

 

●二次試験の過去問と解答例

※ 令和5年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和4年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和3年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和2年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和元年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 平成30年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

 

●二次試験の予想問題

※ 令和5年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和4年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和3年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和2年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和元年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

 

●口頭試験について

※ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の解説を読みたい方は こちら をどうぞ。

※ 口頭試験対策を見たい方は、 こちら をどうぞ。