このドラマも今記事で、終わりです。
残すはそれぞれの幕引きですね。
ざっくりですがラストまでお付き合いください。
 

【おことわり】

こちらの【ざっくり雑感】は、筋追い版のように、細かく時系列にそって、筋、シーン、セリフなどを追ったものではなく、あくまでも感想メインのレビューです。

とは言いましても、ドラマのどの部分のことなのか、全くわからない、というのも困るので、多少、内容の補填や公式の画像に助けていただきながら、大好きなドラマの内容をよりよく把握するために、映像上、見えたり聴こえたりしている中に隠された意味、メッセージ、演出の行間を解釈したり、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露が中心です。

 

当然、私の視聴プロセスに沿って、ほぼ思ったまんま、駄々洩らしてる完全ネタバレが前提となります。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『PAYBACK the series』の雑感をはじめから読みたい方、 

#1&#2 #3 #4 #5 #6前編 #6後編 #7話 #8前編 #8後編 #9前編 #9後編 

前記事未読の方は #10前編

 

 

『 PAYBACK The Series』

10話後編

 

・・・ということで、後編は事実関係の確認を早足でお送りします。

 

楽曲の著作権者であり、一般配信権を10年保持しているジェイがこの曲の使用を許可せず、しかも、楽曲の変更により、原作者が契約をキャンセルし、ドラマ化が白紙、となれば、このドラマの制作をコンキアット主導で継続するのは、事実上不可能。


なにしろ、ジェイが、著作権侵害で提訴すれば、判決が出るまでに、10年ほどは余裕で遅らせることができ、ドリームエンタが保有してるドラマの制作権全般がタイムアウト。
訴訟という言葉に、旗色が変わってきたことを知る役員たち。
 

すでに、海外と配信契約を結んでしまった今となっては、待っているのは多額の違約金やら損害賠償。

おそらく、コンキアット陣営であれば、強気設定での売り込み&ノーリスクヘッジと見ました(笑)
 

今更、調べてもあとの祭りです。
ソンポーン「・・・・・・・」


たとえ、ソンポーンに相当やり手な顧問弁護士がついていたとしても、ソンポーンのような裏稼業の人間にとって、名前が表に出るダメージは計り知れない。

 

アーサー(ジェイ)「エンターテイメント業界というのは、リスクが高いものなんですよ」
あの中華料理屋で、ソンポーンに対し、この業界については新人だ、と言い放ってた意味が回収されました。
 

ソンポーンがいくら「あの男をここから追い出せ!」と青筋立てて怒鳴っても、なんの効力もないどころか、この雰囲気の中で、アーサーを解任する話に挙手する人など誰もいません。
逆に、「おまえら、全員、解雇してやる」と反対派にむけて、指をさしながら口調まで変えるジェイ。

 

ライブ映像でその様子を見ていたサンが「こんなの、シットコムの茶番みたいだ」と、さもおかしそうに微笑んでいる。
その後ろでスーチャットも笑ってる(笑)

 

満を持して、自分が「パヴィニーの息子」であるという伝家の宝刀を抜き、彼女の株を合わせて合計61%の保有者だと明らかにするジェイ。

ここで、ロック調の「Payback」のOSTのサビがバ~~~ン!(笑)

 

亡くなる前、パヴィニーは、ジェイを遺産の執行者に任命するという遺言書を公的に残していて(叔父である副社長がその証人)、法的にも、ジェイがドリームエンターテインメント社の大株主、つまり所有者である手続き書類も完璧に揃ってる。← 今ここ。

 

ここ、初見時、私をはじめ、なんで?と不思議に思う人多かったと思う。
だって、パヴィニーは、コンキアットに、持ち株全部譲渡せざるを得なかったって話じゃなかったっけ。

ここで、顔色が変わるコンキアット。← 何度目(笑)

 

そもそも、パヴィニーは株の売却を拒否、コンキアットが株の売却資金を不正送金していた事実が明らかになり、この株式譲渡は無効化されたらしい。

 

厳しい表情で、「さあ、ここからが報復の時間です」と宣言するジェイ。

サンの病室にて、映像を見ていたスーチャットが、「(敵に回したら)かなり怖そうだ。本当に、お母さんによく似てますよ。もし、奥様がまだここにいらしたら、ジェイがこの状況を見せてくれた、ときっと笑顔になられたことでしょうね」
なにも言わず、ふふっと微笑むサン。

 

《会議終了後》ジェイに向かって「これで終わったと思うなよ」と捨て台詞を残すサンポーン。

 

一方、同じく、完全にしてやられたコンキアット、待機していた車に乗り込み、逃亡を図る。

サンポーンの指示で、一旦(ドリーム社から手を引き)、ほとぼりが冷めるまで待つ、という算段らしい。

 

さて、すっかり夜です。
《病室》で眠っていたサンが、急に痛みを覚えて目を開けると、ジェイも一緒にベッドに横になってて、しかもサンの傷に手が触れたらしい(笑)
自分の手が傷に触れた、という自覚がないジェイに、「熱はないようだぞ」って心配されて、ジト目で睨むサン。



寝姿のサンを見ながら、お腹をさする手つきが妙になまめかしく・・・・(笑)
サン「お、おい。何してる。どけよ。痛いんだから」
身体を起こし、ベッドに座ると、またしてもジト目で睨むサン。

ジェイ「まだ、俺が許可を与えなくても、誰かのためにナイフで刺される勇気があるのか?」
サン「・・・・・・」
しばらくは、これで黙らせられるってことになりそうです。爆笑


ジェイ「せっかく、お前とヤレるはずだったのに、こんなふうに手をどけなきゃならないなんて。。全部、お前のせいだからな」
サン「俺だって・・・我慢してるんだよ。本当は、あんたに触れたいんだから・・・」

Σ(゚Д゚) オモオモオモ💘
ジェイ「・・・・・・!」
ホント、サンったら、ジェイを煽るのが、お上手。(笑)
ぐっと、ジェイのシャツの首もとを掴み、引き寄せると自らキスするサン。



ジェイ「おい、ちびうさぎ🐰、話題を変えるなよ。で、まだ、俺の電話に出ないつもりなのか?」
完全に、わざとサンの傷を撫でるように手を這わせるジェイ。
パシっとその手を掴んでとめさせるサン。
サン「まぁ、忙しい時は無理だけどね」

グッと手に力を籠めるジェイ。
それだけで、傷に響くのよ(笑)

サン「わかったよ。これからは、電話には出るだけでいいんだよね? はい、もういいだろ。俺の傷、引き裂くつもりかよ」
咳払いして、自分の手首の傷を見せるジェイ。
じっと見つめるサン。
もう二度と、あんな思いしたくないもんね。

ジェイ「俺から目を離すなよ」

サンの身体を両手で抱き寄せ、キスするジェイのエンジンに火がつき、ベッドに押し倒したよ(笑)
怪我人相手なんだから、イチャイチャもほどほどにね。

さて、ここからは、復讐の事後処理及び、結果発表のお時間です。

ちょっとシビアベースな展開が続きます。

《コンキアット》

監視カメラや人気(ひとけ)のない車道脇で、


消音ピストルを構えた運転手に射殺され、道端に捨てられ、処分。

《サンポーン》
まだ傷も癒えない状態でバニーガール姿の恰好をさせられたトゥーオが、例のアジトのプールに連れてこられる。
サンポーンと言えば、ジェイにしてやられた腹いせに、既に2人ほどボーイズをつぶした後、バスローブの前を開き、トゥーオの顔に押し当てようとする。
拒否するトゥーオの頭を、灰皿(石製?)でぶん殴るサンポーン。
こめかみから血を流したトゥーオに向かって、スタンガンを押し付けようとしたまさにその時、「警察だ」と銃を構えて入ってきた警察官。


当然、いつもの買収で、てなづけている警察だと思って、「ここはうちの王国だ。どうやって侵入できた?」と問いただすサンポーン。
ひるまぬ警察官にスタンガンを突きつけようとして、

反対に、腕を取られるサンポーン。
この警察、いつもの腐敗ルートとは違うらしい(笑)

「放せ! 私から離れろ!」と抵抗を試みているうちに、ホント、これこそ、天罰。
自分で自分の胸にスタンガンを押し当ててしまうサンポーン。
この人が、心臓にペースメーカーを埋め込んでるのは、すでに説明済みですし、おそらく助からないと思われます。

そんなサンポーンをじっと見つめていたトゥーオが、警察官によって救出される。

警察官「このビデオに映っているのは、あなたですか?」
スマホで映像を見せられたトゥーオが「はい、そうです」と、はっきり答える。

《バンク(サニー)》

綺麗に設えた病院の庭に、サンを呼び出したバンク(サニー)。



いきなり、札束をサンに投げつける。


バンク「受け取れよ。それで、俺の人生を台無しにするのはやめてくれ」
一切、罪悪感も羞恥心も感じていない、ある意味、強心臓なバンク(サニー)。

金を盗んだことも、サンが他人から巻き上げた汚い金だから平気だったし、サンの母親や弟が死んだのも自分には関係なく、全部、サンのやったことが原因で、恥ずべきは、サンだと言う。


ずっと黙って聞いていたサンが、自分の財布から「今、スポンサーもいなくなって無職だよな。役に立つかもしれないぞ」と、シアポーの名刺(高利貸し)を取り出し、バンクのポケットに突っ込む。

バンク「俺に勝ったと思ってるのか?一度くらいは大目にみるが、これだけは言っておく。お前のものは、アーサー理事も含めて、全ていただくぞ」

すると、植え込みに隠れていたジェイが「俺を呼んだかな?」と姿を見せる。
ふふふ、傍で最初から聞いてたでしょ(笑)

この期に及んでも、まだ、アーサー理事をたぶらかせると思っていたのか、ジェイの出現に「お会いしたかったです」と微笑むも、「俺は会いたくなかったな」というジェイの強烈な嫌味に、顔が強張るバンク。

ジェイ「俺が会いたいのはただ一人。ここにいるこいつだけ」
どんどん顔色も悪くなってきたバンク。
人目もはばからず、後ろからハグしながら、サンの頬や首筋にキスするジェイ。


止まんなくなっちゃったジェイがここぞとばかりにちう💋してる間、まばたきもせずに、バンクを見据えているサン。

ジェイ「なぜ、まだそこにいる? 愛し合ってる者同士を見るのが不快なら、さっさとここから出ていけ」
サンの代わりに、挑むような目つきのジェイ。

憎々し気に睨むバンク(サニー)を見て、微かに口角をあげるサン。
これぞ、彼の究極の復讐。

それ以上、なにも言えず、ただ、去っていくのみのサニー。

二人きりになって、ジェイのほうを向くサン。
サン「これは、俺の復讐なのに、あんたが終わらせたな」

不満気味のサン。
ジェイ「なに言ってるんだ? 最初から、アーサー理事を利用するっていうのが、お前の計画だっただろ?」
 

でも、なぜか、やり遂げた満足感を感じない、もうジェイに助けてもらう必要もなくなったみたいだ、というサン。

ジェイ「それでも、俺はしなきゃならないんだ。だってお前は、俺を1000倍の値段で買ってくれた人だからな、2バーツさん」

微笑みながら、サンの髪についた落ち葉を払い落すジェイ。
サンのほうからジェイに近づき、背中に手を回すと、ジェイがそれに応えるようにお互い抱きしめあう。
柔らかな日差しの中で、ハグしあい、自然に唇を重ねる二人を見てると、

一応これで、二人揃って、復讐を果たし終えたって感じです。

《6か月後の後日談》
新作ドラマ『The Memory the series』の記者会見。

若きCEOのアーサーが、ステージ上にあがり、記者やファンに挨拶をし、

監督やキャストをステージ上に上がらせる。
 

なるほど、カーン監督がメガホンを取ることになったのね。
さすが、ジェイの“いち押し監督”(笑)
そして、主役は、スカイ。

会見スペースの後方、ジェイの向かい側に立ち、壇上のジェイを見守っているサン。

そこへ、渋滞にひっかかって、駆け込んできたカジョーン。

ペンヌンのマネージャーとして、彼のケアも継続してるらしく、自分の営業力を自慢する。
サン「ホント自分のこと褒めるの、好きですよね?」
 

壇上では、スカイがインタビューに答えている。

 

普通に笑顔を見せられるようになったサン。

バンク(サニー)への復讐は終えたものの、サンはサンなりに、俳優を続けていくつもりらしく、主演オーディションも受けてるらしい。
CEOのちょっとしたコネをつかってみたらどうだ?、と冗談を言うカジョーンに、彼はそういうの、嫌いだから、と答えるサン。
カジョーン「もしかしたら、彼は、お前を独り占めしたいのかもな」
カジョーンはカジョーンで、ジェイがいろいろ手を回してる裏事情を知ってるんでしょ(笑)

また、会見の途中だって言うのに、壇上からまっすぐ、サンを見つめてる公私混同CEO(笑)
一応、微笑んでから、ちゃんとしなよ、と合図するサン。

会見終了後、思い思いに、インタビューに答えたり、写真撮影をしたり、ファンと交流するスカイたち。
頑張ったスカイをねぎらうカジョーンとサン。

カジョーンが、せっかくだから写真を撮ってもらおうと、スマホを差し出しながら、キョロキョロしていると、すっと差し出される手。


顔を見て、固まるカジョーン。
カメラマンのパーキン大先生でした(笑)

慌てて、お礼を言うスカイ。

パーキン「こんなふうに撮影を終えることができるなんて信じられないな」
スカイ「ありがとうございます」
パーキン「なにがありがとうだよ。感謝するなら、彼らだろ」
両脇のカジョーンとサンをさすパーキン。

パーキン「(サンに)最後に撮った君のヌード写真、とりあえずキープしてあるからね。もっと有名になったら、投稿するかもよ」
サン「そんなに長くかからないと思いますよ」
言うねぇ(笑)
笑顔のスカイやパーキンたちを見て、「ちょ、ちょ、ちょっと・・・それ、いつの話?」と、寝耳に水のカジョーン。
かっこよく去っていくパーキンと、口パクパク状態のカジョーン。
「そんなのいつ撮ったんだよ?」と大騒ぎ(笑)

たぶん、あの芸術的なヌード写真が公開されたら、きっと世間も大騒ぎ(笑)

カーン監督にも声を掛けられるサン。
別の短編映画に、サンにぴったりの役(男性主人公のサポート役)があるというカーン。

いわゆる2番手ってことですね。
口をあんぐりあけながら「(サンをハグしながら)オーマイガー!(監督に) こいつなら、ヒマです。全然、ヒマです!」と即OK。
カーン「じゃ、また、近いうちに打ち合わせしましょう」

監督が去ったあとに、ふと、離れたところに立つトゥーオを見つけたサン。

二人きりで話をするサンとトゥーオ。
顔の傷も腕の骨折も治ってはいるけれど、心の傷はまだまだ深そうです。
改めて、サンに感謝を述べるトゥーオ。

トゥーオ「実はさ、あの晩のこと、感謝してるって言いたかったんだ。警察の人から、誰かから、ビデオと場所が送信されてきたって聞いて・・・」

サン「・・・・別に、お前のためにやったわけじゃないよ」
トゥーオ「そう言うだろうと思ってた。でも、とにかく感謝したかったんだ。それから・・・ウェイブについてなんだけど・・・」
行方がわからなかったウェイブが最近、薬物の過剰摂取状態だということを聞かされたらしい。

おそらく、廃人ルートをたどりそう。

サンがこれからのことを訊ねると、復讐は重要じゃないと悟ったというトゥーオ。

トゥーオ「あとはもう・・・俺たち、前に向かって進まなきゃ・・」
立ち去ろうとするトゥーオに向かって、「ごめん」と声をかけるサン。
トゥーオ「謝る必要なんてないよ。あれは、お前だけのせいじゃないから」

陽の当たるところを歩くサンと、やっとサンの前に顔を出そうと思えたトゥーオ。

サンはそのことを申し訳なく思うのかもしれないけど、これはこれで、その時々で、ちゃんと正しい選択をサンがしてきた結果なんだと思う。

主演映画の記者発表を終え、3人で祝杯をあげたいつもの食堂で、ファンらしき人に声をかけられるスカイ。
写真を撮ったり、そんなこんなで盛り上がってるときに、なんと、シアポーから電話。

ポー<お前が俺のところに送りこんできた債務者、たわごとばっかりで、なんも使えねぇぞ。期限内に借金を返済したって、こっちは儲からない。それだけじゃないぞ。この前なんか、アイツが俺に何をするよう頼んだか、知ってるか?>
サン「どうしたんですか?」
ポー<ああ、リンク送るから、自分で確かめてみろよ。登録といいねを押す準備しておけよ>
首をひねるサン。

送られてきたのは、サニーのライブ動画。
サニー「ライブに参加したら、忘れずにプレゼント送ってね。これまであなたが見たこともないようなディープな奴が見れるわよ」
いわゆる1対複数プレイで、しかもSMっていうハードな奴。

しかも、シアポーが撮影してるじゃん。(笑)
もしかして、これをきっかけに見目のいい返済滞納者を使って、AV撮影で稼ぐ気?
シアポー、趣味と実益のいいとこ撮りなのか、すごく生き生きしてる(笑)← シアポーを演じたKiさん、サモン先生と一緒に、このドラマの脚本担当をされていた方だったんですよね(笑)
 

撮影後、複数人を相手にして、ボロボロになって、泣きながら横たわるバンク。
でも、この撮影だって、自分からシアポーに言い出したってことだよね。

芸能界の裏側で、一度壊れたメンタルは、彼の性癖さえも歪めてしまったのか、この涙も、惨めな自分に流してる涙とは言い切れない。

世の中、堕落が堕落とならないパターンもあるのかも。

一体、誰がこの結果を予想できただろうか🤣

それくらい、人間の業というものは、そう単純じゃないんですよね。

なので、このサニーの転落AVビデオシリーズは第二弾、第三段、と続いても不思議はないような気がします。

バンクのAV動画を見ながら・・・・なんで、こんなことになってるのか、意味がわからないながらも、自分とバンクのことを思い返すサン。

<この5年間は、俺が学び、理解しようと努めた時間だった。今でも、バンクのことを考えることがある。かつては、俺の名前を使っていた>
<彼は、今も同じ生き方をしている、俺の中のもう一人の「俺」なのかもしれない>
<彼はまだ、自分の間違いにさえ気づくことができていない>

 

~ドリームエンタ本社の屋上~

 

<バンクが理解するまでどれくらい時間がかかるかわからない。人間、新たに生まれ変わるのは難しいし、自己認識を持つことはさらに難しいから>

 

夜景を見ながら、(バンクに対して)「頑張れよ」と呟くサン。
 

出発点が、同じ境遇にいたというだけのことなのに、サンが、バンクのことを、もう一人の自分だと捉えているところがなんとも言えない。

付き合ってる当時、サンは、夢を追うバンクのこと信じてたし、ちゃんと好きだったんだろうな。
変なところで、情が厚いところがあるよね、サンって。
 

その時、背後から「飛び降りたくなったか?飛び降りたいなら、お前の背中を押して手伝ってやるぞ。どうだ?」とジェイの声がする。
小さく横に首を振りながら、そんなことするなら、自由を得るために、自分がジェイを突き落とすと答えるサン。

 

ジェイ「自由? わかってるだろう? 自由がない理由がなぜなのか。みんなお前が俺のモノだからっていうせいだぞ」

もう言ってること、メチャクチャだけど、どこか嬉しいサン。
照れくさそうに笑ってる(笑)

ジェイ「で、リトアニアの首都はなんだった?」
え、また、それですか?
サン「だいぶ前に聞いたのに、まだ、答えが欲しいの?」
ジェイ「で?」
サン「ビリニュス」
正解・・・って微笑みが答え合わせみたいなものね。

ジェイ「来週、そこにいくぞ」
サン「・・・・へ?」
ジェイ「つまり、これがおまえにとって、最初の海外旅行だろ?で、最後の旅行じゃないってことも言っておくぞ」

※ヴィリニュス (リトアニア語:Vilnius ヴィルニュス)

戸惑いながらも、たぶん、拒否っていう選択肢はないのもわかってるサン。

禁煙ガムを進めるジェイ。
サン「また、吸い始めるのかと思ったよ。」
ジェイ「そうしたかったが、お前が吸うの、止めたの見てるからな。一人で吸っても退屈だしな・・・」
サン「だったら、新しいオトコに、2バーツで煙草を売りに行けよ 😠<`ヘ´>」
ジェイ「“ナイソンバーツ”、お前は一人しかいない」

こんなふうに、ずっと口説かれ続けるのもいいものです。

サン「俺の“クソ野郎”になれるのもアンタだけだけどね」

口説かれたら、お返しに口説き返すのも礼儀です(笑)

背中をむけて立ち止まり、呼吸を2~3秒止めてから、おもむろに向き直り、ジェイの両頬をおさえながら、キスするサン。


見るからに、幸せなキスって感じのラストシーンです。

Fin🎬

 

完結です。

意図せぬ二度の出会い(5年前と、気づかずに再会した5年後)からして、実は惹かれるものがあったという流れと、それぞれの主人公が抱えてきた“家族を喪失した業”と“異なる復讐劇”が重なり合う中で、次第に色濃く深まる恋愛を描くという、何層もの難しいテーマの合わせ技みたいなストーリーでしたね。

 

そんな風にテーマが盛りだくさんだった分、分量的にも、カットされたのか描ききれなかった部分やら、ちょっと厳しめなことを言うと、実際、かなりユニークな脇キャラがたくさん出ていたのに、新人さん二人の演技がそれに追いついていってない部分も見受けられたり、ストーリーの表面を描くにとどまった部分などなど、ちょっともったいない部分もあり、

 

特に最終回は駆け足になってしまい、予定調和な部分が目立ち、主人公の気質的にもあれほど計算高い人間であれば、もっと早く手を打てたのでは、という気がしなくもなく。(笑)

なにしろ、腐敗とおぞましさを如実に体現してくれるサンポーンという存在感もさることながら、芸能界の裏にはびこる様々な悪慣習そのものが母を亡き者にした敵の本丸と考えれば、そう簡単に一掃できるはずがないわけで、妙に肩透かしだったかも。

そうそう、結局、ママの転落に人為的なものが関わっていたのか否か、も、気を持たせるだけ気を持たせたままでしたね。

 

相対的にみれば、10話じゃ足りなかった・・・ってことになるんでしょうか(笑)

 

原作では、そのあたりの設定や時間経過など、ストーリー構成全般が、うまく階層化されてるかもしれませんね。

あと、予め既出の原作コミックスで提示されたビジュアルや構図の力が、視覚的な部分で補完してくれたのかなぁ、と、いつもの如く原作未読のため、推察するしかないんですが、それでも、この世界観は、とても楽しめました。

あと、本文中にも書きましたが、メインテーマの『Payback』のピアノVer.が流れるシーンが大好きで、特に、印象深かったように思います。

あと、ロケ場所に、専門スタジオの建屋を使っているシーン(傘のシーンの建物とか)などもあって、これからそういうのも増えてくるかもなぁ、と思いながら見てました。

 

個人的には、このドラマを見ていて、どうしても『KinnPorsche』を思い返す時が多く、同じくらいのスケールで見てみたかったような気がしています。

 

それでも、これだけ話題になったのは、挑戦的なNCシーンのおかげだけではなく、重苦しい現実をコメディ要素が緩和したり、視聴者の心を打つシーンもたくさんあったからでは、という気がしました。

 

その辺り、もっといろいろ深堀りしたい気もするのですが、なんとか、ざっくり雑感を終えて、ほっとしてます。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

まだまだ、BLで楽しめる余地が残っているんだな、と思うと、過去作品ばかりを追うのもどうかと思うし、私の旅路も続いていきそうです。

 

★『 PAYBACK The Series』10話後編完了 終わり★