意外に古くから使われていた「二月」の呼称。「如月」の使用は、公式には廃止されたの?
今日から2月ですね
もうすぐ
暦の上では春
今朝はかなり雪が積もりましたが
それでも
気温が比較的高いため
ソフトな雪質
雪かきも楽ちんでした
とはいえ
私は何もしておらず
お隣のおじさんが
うちの分までやってくれました
先日は
お向かいのおばさんがやってくれ・・・
「近所同士お互い助け合いだからいいの!」
と、みなさん言ってくれるのですが
一方的に助けられるばかりで
恐縮です
今年の節分は2月3日
立春は4日金曜日です
去年の節分は
3日ではなく2日だったのをご存じでしたか?
124年ぶりに2月2日に当たった「節分」の英訳はNew Year's Eve
今年は3日ですが
私は子供のころ
「節分は2月3日」とばかり
思っていました
我が家は
今年は喪中でして
(去年もだったのですが)
神事を避けるということで
とくに豆まきなどの儀式はやりませんが
季節の変わり目は
しっかりと感じて過ごしたいと思います
こういう節目に
儀式があるのは
とても良いことだと思いますし
個人的に好きです
そういえば
「2月」の語源については
この記事で書いたかなぁ・・・
と、思ったのですが
去年、書いていましたね
February ってどういう意味? 語源はお約束のローマ神話ではありませんでした
英語(グレゴリオ暦)のFebruaryについてですが
なかなか興味深い由来があるので
関心のある方は
是非、目を通してみてください
ちなみに
日本特有の月の名前である「和風月名」
これによると2月は
「如月」(きさらぎ)
その語源は
衣更着
だという説があり
まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月
ということだそうです
和風月名は
現在はあまり目にすることもなく
政府や学校では
1月、2月、3月…
という
数字の月が使われるのがほとんどです
私はつい
明治6年に旧暦から新暦にあらためられた際
和風月名の使用が廃止された・・・
とか
そういう経緯があり
公式には使われなくなったのだとばかり
(勝手に)思っていました
そこで
経緯を調べてみたのですが
どうやら
そんな手続きは特に踏まれていないようですね
(もし、ご存じの方いらっしゃったら、コメントなどで教えてください)
しかも
数字の月名は
最近の呼び方ではなく
随分と昔から使われていたようです
これも知りませんでした!
『日本書紀』(8世紀)にも
「二月」の表記があり
その読み「キサラギ」が併記されていたそうで
少なくとも
奈良時代からどちらの呼び名も使われていた
とのことです
最近では
和風月名が
特別な場面でしか使われなくなったと思いますが
特に廃止されたとか
数字の月名の使用が定められたわけではないようです
ただ
この傾向は
明治以降に強くなってきたようで
(文書での記載状況)
もしかしたら
新暦の採用(明治6年)の影響かなと
思っています
それも
和風月名は
「如月」や「弥生」「卯月」「皐月・・・など
季節を反映したもの
旧暦の流れにピッタリと合っていたものの
新暦では少しずれてしまっています
そのため
今の「六月」に「水無月」など
違和感があるので
次第に和風月名に対して
不便さが出てきたのではないかと思います
ここは勝手な推測ですが・・・
ともかく
新暦に移行したために昔の呼称は使われなくなった
という明確な理由はないようです
とはいえ
ちょっと季節はずれているとはいえ
無機質な数字での月名ではなく
季節を反映した和風月名は
趣があり
折に触れて
使っていきたいなぁと思うわけです
ちなみに
欧米の月名(January, Marchなど)は
歴代の皇帝の名前を名称としており
まあ、いかにもローマ時代の欧米だなぁと
感じます
個人的には
ストーリーが背景にある
欧米の名称や和風月名が好きです
ちなみに
中国語では
一月、二月、三月・・・と
数字になっています
Photo by Jamie Street on Unsplash
こちら山形では
如月らしい日がまだまだ続きそうですが
春が一歩一歩近づいているのは
感じます
まだまだ寒いところも多いと思いますが
如月の月も
どうぞよろしくお願いします
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございました
よろしければ最後に
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