124年ぶりに2月2日に当たった「節分」の英訳はNew Year's Eve | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

124年ぶりに2月2日に当たった「節分」の英訳はNew Year's Eve

今日は節分

 

節分の日は

地球が太陽の周りを回るのが

365日ぴったりでないために

(6時間弱長いのだそうです)

年によって違うそうで・・・

 

今年は

124年ぶりに

2月2日なのだそうです

 

124年前って

前回は1897年ということに

なりますね

 

明治30年です

 

分かりやすい解説がありましたので

参考になさってみてください

 

今年の節分は124年ぶり2月2日に そのワケは…:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

 

で、

今年2021年以降

閏年の翌年は

2月2日が節分になるのだそうです

 

これがしばらく続くらしいのですが

未来の節分の日は

軌道計算に基づく予測なのだそうで

確定はしていないのだとか・・・

 

この時代に

そんなファジーなことがあるなんて・・・

 

科学はまだまだ

未発達なのですね

 

もう少し詳しいことが

Wikipediaに書いてあったので

気になる方は参考にしてみてください

 

 

節分 - Wikipedia

 

 

 

ところで

節分は英語で

何と言うかご存じですか?

 

節分

 

聞いたこと

ありますか?

 

立春は

the first day of spring

と訳されているのを

よくみかけます

 

節分は・・・

 

ジーニアス和英辞典第2版

によると

 

 

せつぶん [節分]

the day before the beginning of spring

 

なるほどぉ

 

うまく意訳されていると

思います

 

Wikipediaでは

Setsubun - Wikipedia

 

 

Setsubun

と、見出しをしたうえで

和英辞典の定義が

そのまま載っていました

 

 

ところが

いろいろと物色していると

こんな英訳を見つけました

 

the last day of winter

 

私はこちらが好きですかねぇ

 

冬は確かに

寒いし厳しいし

(特に雪国の人にとって)

はやく終わってほしい季節かも

しれません

 

なので

「春を待ちわびる」

という意味をこめて

 

the day before spring

と、「春」が入っているのかもしれません

 

ただ

冬が嫌いではない私にとって

雪の季節が終わるのは

ちょっと物寂しい感じも

なくはないのです

 

なので

冬が終わるのを惜しむ意味も込めて

the last day of winter

と言いたいです

 

ハチハチハチ

 

それにしても

「冬の終わりを惜しむ」人なんて

そうそういませんよね あせるあせるあせる

 

「冬の終わり」

「夏の終わり」

 

この2つのフレーズを比べると

明らかに

 

前者はポジティブで期待感満載

 

後者はネガティブでノスタルジック

 

というイメージが

否めません

 

このイメージは

日本独特のものでしょうか・・・

 

私が住んでいたカリフォルニアの田舎は

春と秋がなかったので

あまり季節は意識しません

 

でも

夏の終わりと言えば

夏休みの終わり

 

学校の始まり

 

ということで

夏の終わりを惜しむ

という感覚が

ちょっとあった気がします

 

季節の表現は

国によって

意味合いが違うので

注意が必要ですね

 

「冬の終わり」

期待感込めて使っても

私のような人間が大半を占める

そんな文化圏があったとしたら

そこでは

「冬の終わり」=「夏の終わり」のような

ノスタルジックな意味合いになってしまうので

「冬が終わる、ばんざーい」

とはならないでしょうね

 

こういう

言葉の奥に潜んでいる

狭い範囲でしか伝わらない意味合いのことを

「コノテーション」

と言います

 

言葉そのものの意味は

「デノテーション」

 

翻訳をするときは

このような言葉の持つ意味合い

表現の持つコノテーションにも注意して

言葉を選ばなくては

なりません

 

 

ところで

いろいろ調べていたら

こんな「節分」の訳語も

見つけました

 

New Year's Eve

 

え?

 

これって

「大晦日」でしょ?

 

私も

「え?」

と思いました

 

何かの間違いでは・・・

 

でも

この表現も

間違いではないようです

 

「節分」は

実は

「年越しの日」

とされているようなのです

 

多くの方が存じと思いますが

「数え年」

というのがありまして

 

これによる年齢のカウントのしかたは

生まれた年を1歳として

暦年が変わると同時に

みんな1つ年が上がる

という仕組みです

 

で、

その年が変わるタイミングというのが

太陽暦の元旦ではなく

「立春の日」

なのだそうです

 

ですから

数え年のシステムでは

全員、明日になると

1歳だけ年を取る

ということです

 

その新年を迎える

年越しをするのが

「節分」

というわけです

 

ですから

その英訳としては

New Year's Eve

というのも

一理ある

ということです

 

New Year's Eve for East Asian age reckoning

 

というわけです。

 

 

ただし、

数え年で年を取るのが

立春の日

と考えるのは

どうやら日本だけの

しかも新しい方法だそうで・・・

 

中国では

旧暦の元旦に年を取る

というのが主流なようです

 

日本では

太陽暦の元旦に年をとる

というのが

やはり一般的なようです

 

かたつむりかたつむりかたつむり

 

以前、

厄年だったとき

厄が明けるのは

立春の日から

と教わったことがあります

 

それを信じて

私はいまでも

何事もあたらしいことを始めるとき

立春の日からと

決めています

 

 

節分 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所 (ameblo.jp)

 

 

 

 

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