何かをすることでなく、共にいること
前回のお話
エピソード⑬(感情伝染)
たつ子さんを
一人では
逝かせたくない・・・
たつ子さんの症状の変化
午前零時
・熱発なし
・無尿
・四肢の末端が冷たい
午前2時
・呼吸のリズムが早くなる
・のど元でゴロゴロ音
・血圧や血中酸素飽和度は測定ができない
この間
・お声掛けし見守る
・紫色になった手足をさする
・除圧する
の繰り返し
何かしてあげたいけれど
私にできる事は
これぐらいしかなかった
午前3時
・下の顎が「パクパク」と上下に動きだす
・たつ子さんの表情が変わる
迷っている暇はない
今連絡しないと
間に合わないかもしれない!
一番にご家族様に
連絡したい気持ちを抑え
施設長に連絡
施設長:「うーん
どうしようか
・・・
とりあえず行きます
ご家族様への連絡は
私が見てから考えます」
はぁ?
早くしないと
たつ子さんを
一人で逝かせることに
なっちゃうじゃん!
連絡を終え
急いでたつ子さんの元へ
戻りました
・口が開き気味になり
紫色の舌が見える
・顎も上がっている
・お声掛けしながら
背中や四肢をさする
・スポンジブラシで
口腔内の汚れを取り除く
「今、吸引したって
たつ子さんが苦しいだけ」
これは必要ない
病院だったら
「親族を呼んでください」って
言われるタイミングだよ
色んな事を考えながら
施設長の到着を
待ちました
30分後
施設長到着!
遅いって!
いつものように
ガチガチに
ヘアスタイルを決めてきた
施設長:「今日は多分
このまま夕方まで
居ないといけないからね」
こんな時にも
髪型かよ
真っ先に来いや!
(言いそうになった)
たつ子さんの様子を
観察した施設長の一言
「まだ大丈夫っしょ!」
事務所に行き
コーヒーをポコポコ沸かして
くつろいでる
私の中では
そろそろだと感じる感覚が
ありました
直感です
はぁ
ため息がでました
施設長:「ひーちんさんも飲みなよ」
私:「ありがとうございます」
のん気にしてる
場合じゃあないのに・・・
一口いただきましたが
気が気ではありません
私はすぐさま
たつ子さんの元へ戻りました
眉間にしわを寄せて
苦しそうな表情のたつ子さん
嘘
「嫌だよ!たつ子さん」
「たつ子さん」
「たつ子さん」
ほんの一瞬ですが
呼吸が止まった
午前3時50分の出来事でした
施設長:「ご家族さんに
連絡してきます」
焦りの表情が
にじみ出ていました
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