ひーちん@介護士と申します
83才の母と
共同生活
2人そろって
認知症予備軍
認知症ケア
認知症エピソード
楽しく過ごせる
メンタルの保ち方
などを発信
AIを上手に使いこなす
楽しみながら
副業しています
ウナギが嫌いになった理由「施設入所の不安と家族の決断」
昼食のテーブルには
利用者様たちが
嬉しそうに座り
ウナギの香りが
漂っています
ふわ~
いい匂い
今日のメニューは
ウナ丼です
ウナギ
随分と高くなったな
最近は
ちょっくら手が出ません
施設では
昼食は必ず
利用者様と同じテーブルで
食べる事が決まりです
私も楽しみに
席につきました
しかし
一人だけ
浮かない表情の
たつ子さん
ウナギ嫌いなのかな・・・
たつ子さんは
ため息をついています
たつ子さん:「もともとは好きだったんだよ」
彼女が
ウナギを嫌う
理由を知ると
驚きと同情が
こみ上げてきます
ある日
娘たちが
夫婦そろって
たつ子さん宅に
集まりました
この時
たつ子さんは
いつもと違う雰囲気を
感じていたそうです
妙に優しい
普段無口な
次女の旦那さんも
やたらと愛想が良い
「お母さん、今夜はウナギよ!
好きでしょ」
娘たちは、豪華なウナギを
振る舞いました
なんかおかしい
たつ子さん:「あんたら
何を考えてるの」
突然、娘から
施設入所の告知を
受けました
娘たちは
彼女に対して
何の相談もなく
決めていました
家族の行動に
疑問を抱く
たつ子さん
彼女の心には
「騙された」という
強い感情が残り
その日から
ウナギが嫌いに
なってしまいました
たつ子さん:「私はね
騙されてここに
連れて来られたんだよ
ウナギなんかで
誤魔化そうとして
まったく
しょうもない娘らだよ」
先日の面会の際も
たつ子さんは
騙されたという言葉を
何度も言っていました
入所当初の
たつ子さんは
認知症の症状も軽度で
十分に理解力が
あったはず
家族の決断が
利用者様の心に
どのような影響を
与えるか
入所の理由や状況を
分かりやすく
説明できていたのか
疑問が残ります
利用者の心情を
尊重することの
重要性が浮かび上がった
ウナギの
エピソードでした
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