まずは御礼から。
8月4日に、<日芸での2022年度前期勉学報告(「放送概論Ⅰ」)>という記事を更新した際に、「長文記事なので、最初から最後まで通読してくださる方は全世界で3人程度なのでは…」という予想をしたところ、その後、ジャスト3名の読者さんから、「全文読み通しましたよ~」的なご連絡を(LINEやメールで)いただきました。
【参照】
予想が当たったことにびっくりすると共に(笑)、一生懸命書いた甲斐がありましたね(^_-)-☆。
完読者の皆さま、ありがとうございます!
で、そのご連絡を読ませていただいた際に、あるいは、他の読者からのLINE等においても、「放送概論Ⅰ」の授業で示された
一ヶ月の「テレビの『おねだん』」=¥7,400という試算
について、ご意見やご質問も多くいただきましたので、それを踏まえて改めて、Q&A形式で以下のように整理してみました。
そして、最後に、今年のお盆のマイ日常風景を画像で……というのが、今回の記事です(^_^)。
では、さっそく、そのQ&Aから……。
【一ヶ月の「テレビの『おねだん』」=¥7,400という試算について】
Q;
この試算って、あくまでも、授業のなかで示された<モデル>に基づくものですよね?
A;
そうです。
例えばテレビ本体は、上京したばかりの大学生が買いそうな<¥59,100の液晶テレビ・AQUOS・4Kダブルチューナー内蔵>という設定です。前回の記事では省略しましたが、確か、画面サイズも32型という設定でしたね……。
Q;
ということは、もう少しサイズが大きい……等々のテレビでは、(テレビを観るというアクションにおける)毎月のコストは、もっとかかるということですね?
A;
そのとおりです。
ちなみにわが家のテレビ関係の機器は、<REGZA48X9400S>という4K有機ELテレビ&<DBR-M3010>というタイムシフトマシン機能付きHDレコーダー(上の画像参照)ですから、
これらの総価格÷耐用年数÷12
という計算をすれば、毎月の減価償却費は出ますが、敢えて計算はしないことに(苦笑)……。
Q;
確かに計算しない方が、精神衛生上、いいと思いますよ(笑)。
では、項目を変えて、この試算には当然、NHKの受信料(の一ヶ月分)も含まれてますよね?
A;
入ってます。地上波&衛星放送の両契約の一番安いプラン(例・口座振替にすると若干のディスカウントあり…等)で計上しています。
Q;
民放って、受信料を取られないから、NHKと違ってタダで観られていいですよね?
A;
……と、思いますよね。
ところが、これがびっくりドンキーで(笑)、民放局の番組を視聴するという行為自体にも、視聴者にはそれなりのコストがかかっているんですよ!
ちょっと複雑な話になるため前回の記事では割愛したんですが、いい機会だから、ここで説明しましょうか……。
Q;
<民放はCMが入るので視聴者はタダで観られる>というシンプルな話では、ないんですか?
A;
順を追って説明しましょう。
企業が民放局でCMを打てるのも、要は、消費者である私たちが商品を買って、それが企業の売り上げになるからですよね。その売り上げの一部から、広告費を支出するわけですから。
つまり、マクロ的に俯瞰すると、
<CM=結局、消費者が、企業を通じて(経由して)民放局に広告費を支払っている>
という構造が成り立つわけです。
ここまで大丈夫ですか?
Q;
まあ、理屈だとそうなるでしょうね……。
で、もう少し説明を続けてくれますか。
A;
最近のデータでは、企業は、売上高の平均3.6%を広告費に使っています。
↓
で、企業の総広告費のうち、27.1%がテレビメディアの広告費です。
↓
そして、その広告費のうち、テレビ局に入るCM収入は約75%です。
Q;
つまり、消費者が¥10,000の買い物をしたとすると……。
A;
¥10,000の3.6%=¥360が広告費にまわり
↓
その¥360の27.1%のさらに75%ということは、
¥360×0.271×0.75=¥73.17
という計算で示されるように、
<消費者が¥10,000の買い物をすると、そのうち¥73がテレビ局に(広告費として)支払われる>
すなわち、
<消費者は¥10,000の買い物で、そのうち¥73をテレビ局に(企業の広告費として)負担している>
ということになるわけです。
Q;
なるほど。
で、この数字を、上京したばかりの大学生という今回の<モデル>に当てはめると……。
A;
東京の一人暮らし大学生の平均月額支出(ただしコロナ前のデータ)=¥170,000
ですので、同様に計算すると、
¥170,000×0.036×0.271×0.75=¥1,243.89
となり、つまり、東京の一人暮らし大学生モデルにおいても、民放局のテレビ番組を視聴するためのコストとして、毎月、約¥1,244も支払っている(負担している)という計算になるわけです。
で、この¥1,244は、既に何度も述べている
一ヶ月の「テレビの『おねだん』」=¥7,400という試算
に、もちろん含まれています。
したがって、支出額や家族数等が多い世帯では、当然ながら、¥7,400では済まないわけですよね!
テレビを視聴する際に、ちょっと考慮したい観点ではありますよね(^^;)。
……ということで、例によって長くなりましたが、質問やご意見をお寄せいただいた事項でしたので、今回、補足をさせていただきました(^_^)。
※ この回の授業は、ノートを取るのがなかなか大変でした(^_^;)。
最後に、今年のお盆の風景を……。
私は今、菩提寺の檀家総代という役職を務めていますので、お盆の法要が終わると、ご住職が用意してくださった(お墓参り用の)卒塔婆(塔婆)を、私の住む地区の檀家各戸を回って届けます(上の画像参照)。
ウォーキングにもなりますから、いつもは徒歩で各戸を訪ねるのですが、この暑さですから、今年はクルマを運転して届けました。
で、ご住職が、「ご苦労さま」の意を込めて、檀家総代のメンバーには毎年、巻き寿司といなり寿司を持たせてくれます(上の画像参照)。
昔ながらの巻き寿司も、ナンかいいですよね(*^_^*)。
ただ、分量が多すぎるので、ご近所に少しお裾分けしましたが……。
明日(2022年8月16日)の夕方には、もう送り火を焚きますから、今年の旧盆も終わりです。
皆さま、引き続きコロナと熱中症にはくれぐれも気をつけて、共に過ごして参りましょう。
【参考】
[日芸での勉学に関する過去の記事一覧]
○ 2019年度
○ 2020年度
<後期授業(オンライン授業)がスタートして約一ヶ月が経過しました>
○ 2021年度
<「放送広告論」の発展学習;「広告」=「CM」だけではない……というお話です>
○ 2022年度
<日芸での2022年度前期勉学報告~その1(「放送概論Ⅰ」)~>
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