日芸(日大藝術学部)の科目等履修生としての”学生生活”も、
三年目となりました。
下の画像は、ちょうど二年前の4月下旬に撮った日芸キャンパ
スの正門付近です。今頃からGWにかけて、躑躅(つつじ)が綺
麗に咲き誇るんですが、残念ながら昨年からは、大学構内で
躑躅を愛でることはできない状況です。
コロナ渦が一向に収束しないため、キャンパスに通学しての対
面授業は、御多分に漏れず、今年度の前期においても叶いま
せんでした。
ただ、大学の先生方も学生も、昨年度よりはオンライン授業に
もだいぶ慣れてきましたので、まあ、与えられた条件の下で、
勉学に励むしかありませんよね(^_-)-☆。
……ということで、今回は、私の2021年度前期履修科目初回
授業の内容を、以下、紹介させていただきます。
※ ちなみに、正面の建物=西棟の4階に、私の大好きな
図書館があります。
■ 前期履修科目初回授業の紹介
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【科目名・テレビ史Ⅰ(2単位・前期科目)】
【担当者・M先生】
【講義の概要】
①自己紹介
・本学放送学科OBで、日テレ系列の某民放局でアナウン
サー職一筋約30年というキャリア。
・その経験を活かして、今は放送学科教授として、大学に
おける教育活動、研究活動に従事している。
②講義内容(私が要約させていただきました。)
・「わが国の近現代史についてもしっかり学習しよう」という
姿勢を、初回の講義で強調されていた。
・その理由は、「歴史的な背景がわからないと、作品(テレビ
番組や映画等)を観ても、作者が伝えたかったことをきちん
と捉えることができないから」とのこと。
・その一つの例として、
(a)
映画『永遠の0(ゼロ)』(2013年公開)を学生に視聴させ、
↓
(b)
その上で、当時の海軍士官の序列や海軍兵学校卒とい
うエリート軍人の存在等を概説し、
↓
(c)
岡田准一演じる宮部という叩き上げ特務士官がとった行
動、すなわち若手エリート軍人を特攻隊で無駄死にさせたく
ないという行動の歴史的背景を、解き明かしてくださった。
・最後に、「これはテレビ史の授業だが、次回は、敢えてラジ
オ史の講義から始めたい」という次時の予告があった。
③コメント(ここは「ですます調」とします。)
・M先生は、元アナウンサーだけあって滑舌がめちゃくちゃ
良いため、オンライン授業でも講義内容が実に聴き取りや
すいです。さすが、話しのプロ!
・「わが国の近現代史についてもしっかり学習しよう」という
姿勢には、私も一応(苦笑)、地歴科・公民科の元高校教師
だったので、大いに共感しています。
これからの講義が楽しみです(*^_^*)
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※ この画像も、2年前の2019年5月にキャンパス内で撮った
ものです。かなりの頻度で学生さんの諸パフォーマンスが行
われていて、<日芸のキャンパス=各種アートの躍動>なん
ですよ(*^_^*)。でもオンラインによるリモート授業では、残念な
がら、キャンパスに渦巻いているこういった雰囲気、空気感は、
絶対に味わうことができませんよね(T_T)。
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【科目名・放送広告論Ⅰ(2単位・前期科目)】
【担当者・H先生】
【講義の概要】
①自己紹介
・本学放送学科OBで、広告代理店の企画制作職、広告制
作会社の取締役等を歴任し、CM業界の最前線で長年働い
てきた。
・その経験を活かして、今は放送学科教授として、大学に
おける教育活動、研究活動に従事している。
・特にコロナ渦以降は、私自身、「オールドルーキー」という
気持ちを忘れないで共に学び合っていこう、と考えている。
②講義内容(多岐に渡ったため項目の列記のみとします。)
・「このオンライン授業で見せる広告等の作品は、決して複
製や配信などしてはいけません」という注意事項について。
・放送広告の社会的役割と意義について。
・「民放で放送されるCM時間の上限は?」。
←ちなみに民放連の規定で、「18%を超えてはいけない」由。
・今後の講義項目の予告。
・コロナ渦以降のCMについて。
←いくつかのCM作品の視聴。
・「わが国の広告費で、ついにネットがテレビを抜いた!」
(2020年3月・電通発表)……ということの意味とは?
・成績評価について。
③コメント(ここは「ですます調」とします)
・広告業界で長年生きてきたH先生の講義内容は、話題
も豊富でテンポもよく、そこに実際のCM動画が挿入される
ため、90分の講義時間があっという間に終わる感じでした。
・この科目を履修する以前の私自身の放送広告(テレビや
ラジオのCM)に関する所見は、
(a)
テレビCM、ラジオCMの第一義的な目的は、クライアントが
提供する商品やサービスの世間への周知と販売促進を図
ることに尽きる。
(b)
それにプラスして、資金的に余裕があったり、メセナ的な戦
略を持っているクライアントの場合は、(a)の目的にプラスア
ルファする観点から、より凝った内容のCMや、文化的な内
容を織り込んだCMを制作することもある。
(c)
(b)の観点から制作された秀作CMの場合、往々にして制作
時点の社会状況も見事に切り取っているため、後世の歴史
家等の文化史分析における一級の史料になる可能性すら
あるのではないだろうか……。
というものでした。
・H先生の講義を拝聴することによって、この所見がさらに
どう深まっていくのか、どう修正されていくのか……等々が、
本当に楽しみです(*^_^*)。
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さて、(上述したように)H先生からは、「このオンライン授業で見せ
る広告等の作品は、決して複製や配信などしてはいけません」と
指示されていますので、今後もこの指示を遵守していきます。
なので、以下に紹介するCMは、H先生の授業内で視聴した素材で
はなく、森山直太朗さんの公式YouTubeチャンネルで広く世間に公
開されている動画を、私自身が検索したものです。
どんな内容かと言うと、コロナ渦で休校を余儀なくされた高校生と高
校教師の例年とは全く違う学校生活の一端を、見事に活写している
CMです(^_^)v。
野球部員役の加藤清史郎さんと、数学の先生で野球部顧問役の飯
塚悟志さん(東京03)の演技も見事です。
このレベルのCMになると、ある意味、一種の”秀作短編映画”と言っ
てもいいかもしれません。
ショートバージョンの方は、私も何度もテレビで観ましたが、森山さん
の公式YouTubeチャンネルで公開されているフルバージョンをじっくり
と鑑賞し、コロナ渦がもたらした2020年度の日々に思いを致しました。
よろしければ、ぜひご覧になってみてください。
※カロリーメイトCM「見えないもの」篇フルバージョン・森山直太朗-さくら
(二〇二〇合唱)(4分37秒);森山直太朗公式YouTubeチャンネルより
<CMデータ>
・カテゴリ;CM 2020年公開
・クライアント;大塚製薬株式会社
・広告会社;株式会社博報堂/株式会社catch/株式会社ENOAD
・制作会社;株式会社AOI Pro.
・スタッフ;プロデューサー 川口正太(AOI Pro.)/山田博之(AOI Pro.)
(出典;AOI Pro. 作品紹介公式サイト)
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……ということで、2021年度も折にふれて、「日芸の授業レポート」
をお届けする予定です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
コロナ(特に変異株)には共に十分に気をつけて、過ごして参り
ましょう。
【参考】
[日芸での勉学に関する過去の記事一覧]
○ 2019年度
○ 2020年度
<後期授業(オンライン授業)がスタートして約一ヶ月が経過しました>
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