名指揮者の名盤・名演奏(80)/ シャルル・ミュンシュ ⑤ / フランス音楽
名指揮者の名盤・名演奏、今回はシャルル・ミュンシュの5回目です。今回は、1935年~1949年と、1965年~1968年に、旧EMIとエラートに録音された、ミュンシュが指揮した録音を全て収録したCD13枚組の「シャルル・ミュンシュ/ワーナー録音全集」のBOXを紹介します。 このBOXでは、かなり多くのレパートリーについて収録されています。この中には前回までに紹介した、晩年のブラームスの交響曲なども含まれています。 しかし、このBOXの魅力は何と言ってもフランスものの演奏でしょう。前回、紹介したベルリオーズの「幻想交響曲」などをはじめ、ラヴェル、オネゲル、サン=サーンス、ルーセル、ドビュッシー、といった多くのレパートリーです。 作品の感情のダイナミズムな表現、そして大きなスケール感など、ミュンシュの熱い演奏を余すことなく聴くことができます。フランスもの、というと若干苦手で、正直あまり夢中になって聴くことはありません。中でもオネゲル、ルーセルあたりは、ほとんど聴かず・・と言っても良いでしょう。それでも、HIROちゃんは、ラヴェル、ドビュッシーは良く聴くほうで、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」とか「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「ピアノ協奏曲」、「ボレロ」など、そしてフォーレは良く聴いています。 まあ、そのようなことで、個人的にはミュンシュのフランス音楽は、あまり聴いてはいないのですが、これらはやはり聴いていて「フランス」を感じさせる彼の「名盤」なのでしょうね。・・もう少し、聴いてみることにしよう。今回の「シャルル・ミュンシュ/ワーナー録音全集の収録曲は、下記のとおりです。いつも購入するタワー・レコードの通販サイトからコピーしました。【曲目】《CD1》1) ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14,H.48、[演奏]パリ管弦楽団[録音]1967年10月21-28日、パリ、サル・ワグラム、2) ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲 M.57b、[演奏]パリ管弦楽団[録音]1968年9月21,24,26,28日、10月2-3日、パリ、サル・ワグラム、《CD2》1) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ M.19、2) ラヴェル:スペイン狂詩曲 M.54、3) ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 M.83、4) ラヴェル:ボレロ M.81、[演奏]ニコール・アンリオ=シュヴァイツァー(ピアノ:3)、パリ管弦楽団、[録音]1968年9月21,24,26,28日、10月2-3日、パリ、サル・ワグラム、《CD3》1) ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68、[演奏]パリ管弦楽団[録音]1968年1月8,12日、パリ、サル・ワグラム、2) オネゲル:『交響曲第2番』H.153、[演奏]パリ管弦楽団[録音]1967年12月28日、パリ、サル・ワグラム、《CD4》1) サン=サーンス:『チェロ協奏曲第1番イ短調』Op.33、2) ラロ:『チェロ協奏曲ニ短調』[演奏]アンドレ・ナヴァラ(チェロ)、ラムルー管弦楽団、[録音]1965年4月20,23日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会、《CD5》1) ルーセル:『組曲ヘ長調』Op.33、2) ルーセル:『交響曲第3番ト短調』Op.42、3) ルーセル:『交響曲第4番イ長調』Op.53、[演奏]ラムルー管弦楽団、[録音]1965年6月20-26日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会、《CD6》1) デュティユー:交響曲第2番『ル・ドゥーブル』、[演奏]ラムルー管弦楽団、[録音]1965年6月24日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会、2) デュティユー:メタボール、3) オネゲル:交響曲第4番『バーゼルの喜び』[演奏]フランス国立管弦楽団、[録音]1967年6月28日、パリ、メゾン・ド・ラジオ・フランス、《CD7》1) サン=サーンス:ピアノ協奏曲第4番ハ短調Op.44、[演奏]アルフレッド・コルトー(ピアノ)、 セッション用オーケストラ、[録音]1935年7月9日、ロンドン、アビイ・ロード・第1スタジオ、2) ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.3-9,RV.230、3) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第7番ニ長調K.271a(偽作)、4) フォーレ:子守歌、[演奏]ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1939年3月14-15日、5月9日、7月6日、パリ、スタジオ・アルベール、《CD8》1) ブロッホ:ヴァイオリン協奏曲イ短調、[演奏]ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1939年3月22-23日、パリ、スタジオ・アルベール、2) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 M.82、[演奏]アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1939年5月12日、パリ、サル・プレイエル、3) モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219、[演奏]ジャック・ティボー(ヴァイオリン)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1941年1月6日、パリ、スタジオ・アルベール、《CD9》1) オネゲル:オラトリオ『死の舞踏』[演奏]ジャン=ルイ・バロー(語り)、オデット・トゥルバ=ラビエ(ソプラノ)、シャルル・パンゼラ(バリトン)、エリエット・シェーンベルグ(メゾ・ソプラノ)、アンドレ・パスカル(ヴァイオリン)、イヴォンヌ・グーヴェルネ合唱団、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1941年3月27-28日、パリ、パリ音楽院、2) オネゲル:交響曲第2番 H.153、[演奏]パリ音楽院管弦楽団[録音]1942年10月15-16日、1944年3月1日、パリ、パリ音楽院、3) チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23、[演奏]コンスティア・コンスタンティノフ(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1941年4月17,21日、1942年3月23日、パリ、パリ音楽院、《CD10》1) マルセル・ドラノワ:バレエ音楽『ガラスの靴』、2) マルセル・ドラノワ:協奏的セレナーデ、[演奏]アンリ・メルケル(ヴァイオリン)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1941年7月21-22日、パリ、パリ音楽院、3) エルネスト・アルフテル:ポルトガル狂詩曲、[演奏]マルグリット・ロン(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1941年10月27日、1942年3月31日、パリ、パリ音楽院、4) リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124、[演奏]ジョセフ・ベンヴェヌッティ(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1941年11月7日、パリ、パリ音楽院、5) J.S.バッハ(ホフマン作):カンタータ『わが魂はほめ讃う』BWV.189、[演奏]ピエール・ベルナック(バリトン)、室内管弦楽団、[録音]1941年12月22日、パリ、パリ音楽院、6) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ M.19、[演奏]パリ音楽院管弦楽団[録音]1942年3月3日、10月8日、パリ、スタジオ・アルベール、《CD11》1) モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466、[演奏]ジャン・ドワイアン(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1941年12月23日、1942年2月2日、パリ、パリ音楽院、2) ドビュッシー:海、3) ラヴェル・ラ・ヴァルス、[演奏]パリ音楽院管弦楽団[録音]1942年3月2日、10月8日、パリ、スタジオ・アルベール、4) ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲 M.82、[演奏]ジャック・フェヴリエ(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1942年10月8日、パリ、スタジオ・アルベール、《CD12》1) ギュスターヴ・サマズイユ:繰り返す時間、2) ギュスターヴ・サマズイユ:夜…、[演奏]エリエット・シェーンベルグ(メゾ・ソプラノ:1)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1943年4月21日、パリ、スタジオ・アルベール、3) アンドレ・ジョリヴェ:兵士の三つの嘆き、[演奏]ピエール・ベルナック(バリトン)、パリ音楽院管弦楽団、[録音]1943年10月29日、1944年3月1日、パリ、パリ音楽院、4) ルイ・オーベール:交響詩『ハバネラ』、[演奏]パリ音楽院管弦楽団、[録音]1944年4月28日、パリ、スタジオ・アルベール、5) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』、[演奏]マルグリット・ロン(ピアノ)、パリ音楽院管弦楽団[録音]1944年6月11,18日、パリ、スタジオ・アルベール、《CD13》1) ショパン(オーベール編):バレエ『魅せられし夜』、[演奏]パリ音楽院管弦楽団、[録音]1944年4月15,28日、パリ、スタジオ・アルベール、2) ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14,H.48、[演奏]フランス国立放送管弦楽団、[録音]1949年9月9日、パリ、シャンゼリゼ劇場、【演奏】シャルル・ミュンシュ(指揮)では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。