今回はクレメンス・クラウスの名盤・名演奏②として、リヒャルト・シュトラウスの作品について書こうとしたのですが、音盤を探している際に、バックハウスと共演したベートーヴェンのピアノ協奏曲のLPレコードが見つかったので、久しぶりに聞いてみました。

 

 

 今回のこのレコードは、指揮者のクレメンス・クラウスの名盤というより、ピアニストのウィルヘルム・バックハウスの名盤と言ったほうが良いでしょう。(時々は「名ピアニストの名盤・名演奏」も書いてみようかな・・)

 このLPレコード、1970年代にキングレコードから発売されていた「ロンドン・不滅の名盤」シリーズの廉価盤モノラル録音のLPです。第3番はカール・ベーム指揮ですが、あとの2番、4番、5番「皇帝」はクレメンス・クラウスの指揮/ウィーン・フィルハーモニーです。

 バックハウスのベートーヴェンは多くの録音があり、ステレオ録音盤も素晴らしいのですが、このモノラル盤も捨てがたい魅力があります。壮年期ともいえるバックハウスの演奏は完璧ともいえる技法と表現力が素晴らしい。

指揮のクレメンス・クラウスも味わいのある演奏、第5番「皇帝」の第2楽章などは、バックハウスと共に集中力のある美しさをウィーン・フィルが醸し出しています。

モノラル録音ですが、音は良いほうでしょう。

 

次回は、あまり音盤はないのですが、クラウスのR・シュトラウスの作品について紹介する予定です。でも、どこに音盤が紛れ込んでいるのか探さないとわからないものもあります。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。