名指揮者の名盤・名演奏(番外編)NHK交響楽団とベートーヴェン交響曲の録音 (第1回)
サボりながらも少しずつ記事を書いている「名指揮者の名盤・名演奏」ですが、今書いているムラヴィンスキーは少しお休み・・ ブログ名「児童文学と音楽の散歩道reload」のブロ友のyositakaさん(ネコパパさん)が「NHK交響楽団・ベートーヴェン録音史」と題した記事を8月10日に投稿され、興味深く読ませていただきました。同じような投稿内容になってしまうのですが、HIROちゃんもNHK交響楽団によるベートーヴェンの交響曲を適当に探してみました。これらの他にも手元にはまだあるとは思うのですが、とりあえず、取りだしたCDを簡単に紹介したいと思います。ただし録音年順ではありません。 なお、投稿の文章は以前投稿した文章から一部そのままコピーしているのもあります。 今回は岩城宏之とNHK交響楽団による2つのベートーヴェン交響曲全集と、1970年のウォルフガング・サヴァリッシュ指揮による交響曲ツィクルス・ライブ、そして、ヨゼフ・カイルベルトがNHK交響楽団を指揮した第9番「合唱」について書いてみます。 そして次回の投稿では、朝比奈隆指揮NHK交響楽団によるベートーベン交響曲第1番、第3番、第4番、第5番、第7番、第9番「合唱」、ギュンター・ヴァント指揮NHK交響楽団による交響曲第5番「運命」と第6番「田園」、スクロヴァチェフスキ指揮NHK交響楽団との交響曲第3番「英雄」、第4番、第7番、他序曲、マタチッチ指揮NHK交響楽団による第2番、第7番について投稿の予定です。他にもあったかな~??■岩城宏之指揮による2種類の全曲録音①NHK交響楽団初のベートーヴェン交響曲全曲録音全曲録音と歴史的セッション・ライヴ交響曲全集1968〜1969年、岩城宏之指揮NHK交響楽団 この録音は1970年のベートーヴェンの生誕200年と、日本コロンビア創業60周年に合わせ製作されたもの。この全集を録音した時の岩城氏は、まだ30歳代です。N響の水準も高く、ベートーヴェンの交響曲全集としては、全体的に纏まりのある演奏で、かなりクオリティーの高い演奏だと思います。特に奇数番号が良く、第3番「英雄」、第5番は名演。第3番「英雄」の出だしの音は、迫力があり、全体として緊張感や力強さを感じる演奏。第1楽章、第4楽章が素晴らしい。また、第5番では第1楽章にやや迫力の点などで不満が多少ありますが、曲が進むにつれて緊張感や、迫力が増していき、聴きごたえあり、第4楽章は「素晴らしい」の一言。 第7番も好演。また、第9番「合唱」では、やや物足りなさはあるものの、ソロのソプラノ常森寿子さんと、アルトの荒道子さんのソロは、すばらしいと思いました。合唱は「コロンビア・アカデミー合唱団」となっていて、この録音のための寄せ集め合唱団だと思いますが、録音の取り方が悪いのか、合唱団が悪いのか、女声がややこもりがちに聴こえるのが残念。 その他では、第6番「田園」の第1楽章、第2楽章が印象に残る好演。 あらためて、この全集を聴いてみると、この全集は、今では、うずもれてしまった名盤・・・かもしれませんね。②一日全9曲演奏連続演奏会2004年12月31日、岩城宏之指揮(N響メンバーによる管弦楽団での大晦日全曲ライヴ この全集の録音は、なんと・・岩城宏之氏が一日でベートーヴェンの交響曲全9曲の指揮を振るということで、2004年12月31日に行われた、"振る(フル)マラソン"の演奏会を収録した5枚組の全集アルバムで定価は6,900円! 良くこのような高価なBOXを買ったものだ・・・ ブックレットに、この日の第1番の演奏開始から「第九」の終了までの時刻等が曲目の脇に書いてありましたので、紹介すると・・・正にマラソン演奏会・・・・このようなとんでもない演奏会を良くも当時、72歳だった岩城氏がやったものだと、感心せざるを得ません。・・・この時の演奏開始時刻と終演時刻・・・第1番:演奏開始2004年12月31日15:33第2番:演奏開始2004年12月31日16:03第3番「英雄」:演奏開始2004年12月31日16:59第4番:演奏開始2004年12月31日18:35第5番:演奏開始2004年12月31日19:12第6番「田園」:演奏開始2004年12月31日21:05第7番:演奏開始2004年12月31日21:46第8番:演奏開始2004年12月31日22:45第9番「合唱」:演奏開始2004年12月31日23:45第9番終演時刻:2005年1月1日 0:50・・・とありますが、このBOXに入っていた解説書では、一切、演奏会場の様子どころか、各曲ごとの感想や評価にはまったく触れず、各曲目の解説が書いてあるのみです。 オーケストラは、レコード会社の契約等?の関係か「N響メンバー達による管弦楽団」となっていますが、実質、ほとんどのメンバーがN響のようです。当時の評価がどうだったかは覚えていませんが、演奏としても、また岩城最後のチクルスという意味でも貴重な録音と言えるでしょう。■交響曲第9番:ヨーゼフ・カイルベルト指揮/NHK交響楽団(カイルベルトの全曲補完となる貴重な録音)1965年12月、 カイルベルトのベートーヴェン交響曲というと正規のスタジオ録音では第1番、第2番、第6番「田園」をバンベルク交響楽団、第3番「英雄」、第4番、第5番、第8番をハンブルク国立管弦楽団(ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団)、第7番をベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と旧テレフンケンに録音しています。これらの中ではBPOとの第7番の評価が高く、名盤と言えるでしょう。 しかし、第9番「合唱」の正規のセッションでの録音はありません。HIROちゃんのカイルベルトのベートーヴェン交響曲第9番は、上記写真の1965年に来日した時の東京文化会館でのNHK交響楽団とのライブ録音CDです。NHKサービスセンター発行、キングレコードから2001年に発売されたこのCDと合わせてカイルベルトのベートーヴェン交響曲全集のライブラリーになった貴重な録音です。◆交響曲ツィクルス・ライブ:1970年、ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮(記念年の熱気溢れる名演ライヴ) 時の名誉指揮者サヴァリッシュが全交響曲と荘厳ミサ曲の連続演奏会を催しました。日本でも人気のある楽聖の記念ということもあり、NHK交響楽団としても一大事業となりました。同年4月15日から5月13日まで6回に分けられ、交響曲の前には序曲や合唱幻想曲まで演奏されていたものの音源がすべて残っており、47年を経て音で確認することが実現しました。合唱付きのピアノ協奏曲の体をなす合唱幻想曲では、サヴァリッシュ自身がピアノ・パートを受け持ち、名人芸を発揮しているのも興味津々。独唱陣も豪華。今は亡き中沢桂、大橋国一の美声を聴くことができるのも貴重です。(この項、タワーレコード商品紹介文をほぼコピぺしました) では、次回の投稿では、朝比奈隆指揮よるベートーベン交響曲第1番、第3番、第4番、第5番、第7番、第9番「合唱」、ギュンター・ヴァント指揮交響曲第5番「運命」と第6番「田園」、スクロヴァチェフスキ指揮による交響曲第3番「英雄」、第4番、第7番、他序曲、マタチッチ指揮による第2番、第7番について簡単に投稿の予定です。yositakaさん(ネコパパサン)のブログはこちらです。児童文学と音楽の散歩道reloadでは、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 では、次回の投稿では、朝比奈隆指揮NHK交響楽団による交響曲、ギュンター・ヴァント指揮NHK交響楽団による交響曲、スクロヴァチェフスキ指揮NHK交響楽団との交響曲と序曲、マタチッチ指揮NHK交響楽団による交響曲について投稿の予定です。