このところ、何かとやることが多かったり、妻と一緒にチョットした旅行に出かけたりと、すっかりブログから離れてしまいました。「名指揮者の名盤・名演奏」の記事も、9月23日の投稿から忘れてしまうほど開いてしまいました。

と、言うことで、「クレメンス・クラウスの名盤・名演奏」の3回目です。前回予告したようにクラウスの指揮したリヒャルト・シュトラウスの作品について書こうと、あらためて音源を探したのですが、意外と手持ちの音源が少ない・・輸入LP盤のeclipseレーベルで組曲「町人貴族」、交響詩「ドン・ファン」など何枚かあるのですが、整理が悪く見つかりませんでした。因みに、このeclipse盤ですが、疑似ステレオ盤で音質が悪いという印象がありました。

 

 クレメンス・クラウスと言えば、リヒャルト・シュトラウスとは非常に緊密な関係があり、オペラの初演や録音も多く、「サロメ」、「バラの騎士」、「アラベラ」、「カプリッチョ」などの録音が残されています。 これらの中から手元にはメンブランの廉価盤BOXに「ドン・ファン」と「バラの騎士」が収録されていました。 メンブランのBOX以外にもCDが何枚かあったように思うのですが、何の曲かも覚えてなく見つかりません。

「ドン・ファン」は1950年、ウィーン・フィルハーモニーとの録音。やや早めのテンポで緊張感のある演奏。音もメンブランとしてはまずまずといったところです。

「バラの騎士」全曲ですが、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、合唱団等による1942年の録音です。80年以上も前のSP時代の録音としては、まずまずの音質で、歌は鮮明。鑑賞には多少疲れますが、十分で長時間聞いていると音にも慣れてくるから不思議です。

ウルズレアク、ミリンコヴィッチ、カーン、ウェーバーと言った歌手陣の歌唱も見事ですが、ライヴ録音ではないのでクラウスをはじめ、緊張感や、のり感と言ったものに若干欠けるような感じがあります。 名盤なのかもしれませんが、やはりこの時代の録音で長時間のオペラを聴くのは少し辛いですね。デッカに1954年にウィーン・フィルと録音した楽劇『サロメ』を聴いてみたい・・