71Aという出力管ですが、

71Aは私にとって最も好きな真空管のひとつです。40年位前に初めてシングルアンプを作った時に、0.7Wという小出力ながら透明感のある清々しい音が非常に気に入り、ナス管の171Aも含め、RCA,シルバニア、ケンラッド、ナショナル・ユニオン社など、相当数を買い集めました。

 これまで71A(171A)のアンプについては、シングル・アンプ6台、プッシュプル・アンプ3台、パラシングル・アンプ2台を製作しました。そのうち壊さずに残してあるアンプの中の1台である、プッシュプル・アンプを改造しました。

 

改造前のアンプで、オールST管となっています。

 

 

※訂正:下記のLUXの中間トランスは3156Pです。訂正します。

 

 

 今回の改造ですが、これまでの回路は、上記のようにインプット・トランスを経由し76で増幅、LUXの中間トランス#3156Pを使ったトランス結合でしたが、なぜか前段の2個のインプット・トランスのうち、1個が入力1次側巻き線の半分が導通しないので回路図のようにCTとアース側半分で使用していたのですが、これを取り払い、76よりはμの高い6SN7に交換し、パラ接続としました。このことによりオールST管ではなくなりましたが、見た目のバランスはGT管なので、バランスは悪くないと思います。更に左右の音量調整用のボリュームを追加しました。

基本的に私はプリ・アンプ(コントロール・アンプ)を使用するので音量調節はパワー・アンプには必要ないのですが、今回は、このアンプをメルカリ等に出品するため、利便性を考え追加することにしましました。

 

改造後のアンプです。左右の音量調整用のボリュームを取り付けました。

 

 

※訂正:下記のLUXの中間トランスは3156Pです。訂正します。

 

 

改造後の音の変化ですが、インプット・トランスを取り外しても、6SN7のパラ1段で十分でした。これまでは71Aの特徴が若干薄い感じでしたが、今回の回路変更により71Aの特徴が良く出た、とてもクリヤーな音のアンプになった気がします。

改造が終わったらすぐにでもメルカリなどに出品し、嫁に出そうと思っていたのですが、かなり良くなったので、出品は止め、しばらくは楽しむことにしました。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。