3/26にWOWOWで放送されたBABYMETALライブ。

放送された3公演のうち、最後の横浜アリーナ公演を見た感想です。



先日、パフォーマンスレベルの高さに引きずり込まれたと書きましたが、

瞠目したのは、SU-METALの歌唱シーン。



今回、今までのBABYMETALライブより照明が明るく、

顔のUPが多かったこともあり、

歌唱の様子が良く捉えられていました。



表情筋、顔じゅうの筋肉を総動員して、あの歌声が作り上げられていることが見て取れ、

実に良かったです・・・

至近距離からライブを見たことも2度あり、知ってはいるつもりでも、

あの放送のように詳細に見ることはなかなか叶いませんから貴重でした。

あれから想像できるのは、服に隠れて見えない部分の筋肉も同じように動員して、

歌っていること。

ジャンルを問わず、素敵な歌を歌う方って、その方の身体を総動員して表現しますから、

表面的な美しさとは相いれない瞬間が実は多かったりします。

身体と精神を歌に捧げているから、傍から見れば滑稽とさえ見える姿だったり。

まさにそういう姿が今回のWOWOWの放送では見られて、

痺れました。


ただそれと同時に、BABYMETALのライブでは、複雑な「振り付け」があり、

ダンスも同時進行なのですから恐れ入ります。

歌を表現するだけでも大変な集中力が必要な筈なのに、

それとは違う種類の集中をし、観客に向けて美しく、時にはコミカルに踊らなければいけない。

SU-METALの頭の中はどうなっているのか、本当に知りたいものです。



「あわ玉フィーバー」と「悪夢の輪舞曲」の表現が同じステージで両立しているという、

あの素晴らしさが見られたことも良かったです。

複雑に動きながら、高音の連続、しかも発音は明瞭、

無邪気に楽しげに聴こえる、「あわ玉フィーバー」と、

CDに収録された時点より遥かに優れた歌唱で、妖気溢れる「悪夢の輪舞曲」。

自身の身体の内と外、常に両方をフルに使ってライブをするSU-METAL。



眠くて疲れていたにもかかわらず、あの放送を観はじめた途端にしゃきっと目が覚めたのは、

当然なのでした。