前回と同じ動画を貼ってしまってすみません。(好きなので・笑)

告知無しでのYUIMETAL不在、そして全く新しいダンスメンバー、

ガラッと変わった(ほぼ可愛い要素無し)衣装、そして新曲群。

初日を観た(生で、あるいはネット動画で)ファンは世界中で大荒れでした。


かくいう私も、その後2日ほど仕事をしていても、頭の中は(何故!?)で一杯。

特にダンスのみとはいえ、新しいメンバーをステージに上げるというのは、

今まで応援してきたファンを裏切る背信行為ともいえ、

世界中のファンを炎上さえ、ファンベースが焼け野原になってしまうのでは?

と危惧しました。


しかし思えば、2016年の東京ドームの時でさえ、

既にあの衣装ではかわいそうに思えるほど、

3人とも内面も身体的にも成長しており、

無理やりBABYMETALの世界観という枠の中でやっている感がありました。

2017年ではサマーソニックのステージを観ましたが、

「遂にここまで来ました!」というSUの叫びはあったものの、

どこか淡白なステージングで、メンバーの成長と、

それまでのBABYMETALという表現が乖離し始めていることを感じました。



今回のツアーでベールを脱いだ、新しいBABYMETAL像。

今までのファンを裏切る、掟破りを全部ぶち込んだような衝撃でしたが、

これは「いつかはやらなければいけなかったこと」であり、

見ていくうちに私は喜びが込み上げてきました。

なにより、SU,MOA共、初日こそ非常に緊張しているようでしたが、

その後のステージングが意欲と喜びに溢れており、

一段ステージのレベルが上がったことを感じさせます。


個人的に嬉しいのは、強靭な肉体を誇る女性ダンサーが加わったことで、

SU-METALが再び覚醒したように見えること。

元々ダンスにも非常に独自の、特別な表現力があったSUですが、

ここずっとパートナーがYUI&MOAで固定されていたことで、

持ち前の非凡な表現力がやや影を潜めていたのが、

新しい刺激を受けて、開花し始めたように見えます。


そして歌も・・・

彼女のように感受性の強い人なら、

今までワールドツアーを回ってきて、もっとこうしたい、

こういう歌を歌いたい、という意欲が出て来ていた筈です。

それが今回のツアーで多少なりとも叶えられたのではないでしょうか。

続く欧州ツアーでまたどんな変化があるでしょうか。


YUIは、どうなのでしょう・・・

2017年度のライブハウスと大阪城ホール公演のBDを観た感じだと、

狭いライブハウスの方は悪くないですが、大阪城ホールだと、

やはり本来(絶好調時)のパフォーマンスではなかった気がします。

私が実際に見た埼玉SSAでは、正直どうしちゃったの?と感じました。

表情に本来の輝きが無かったですし、動きも生来の切れがありませんでした。

あれが精神的なものなのか、身体的なものなのか。

本人のモチベーションの問題なら、好きな道へ行かせてやりたいですし、

身体的な問題なら、無理しないで欲しい。

あるいは家庭の事情等、外的な話なら仕方ないですね。

もし単に演出上の話で、今回YUIが抜けたのなら、

是非次は、今年の欧州ツアーでなくともいいので、来年でも良いので、

パワーアップした姿を見せて貰いたい、と思います。


そしてMOAには驚かされました。

さくら学院に入ったときは、「わかめダンス」を踊るのが精いっぱいだった、

ほとんどダンスの素養を感じさせなかった彼女が、

いまやワールドツアーであれだけ切れのあるダンスを踊り、

そして観衆とのコミュニケーションをとり、楽しませているのですから。

彼女の外交的で明るい性格は、ワールドツアーでも欠かせないのかもしれません。

ステージを降りると人見知りで、少し危なっかしいSUの大切なパートナー、

なのでしょう。


というわけで、目下新しいBABYMETALに魅了されています。

欧州ツアーを楽しみにしています。