BABYMETALのYUIMETAL脱退ですけれど。

 

2018年を通して一番頭の中を占めていた出来事ですけど、

 

「アイドルファン」の方々が書く、運営批判的なことにずっと違和感を感じていました。

 

この問題って2017年のLEGEND・Sからではなくて、

 

更にずっと前、多分2016年の東京ドーム公演以降からの話だと思うのです。

 

勿論、運営はそういったことは一切漏らしませんし、匂わすこともありませんが。

 

 

あの公演は本当に素晴らしくて、日本のエンターテイメントもここまで来たか!

 

という感激があったのですが、

 

同時にここから更に進化するとしたら、メンバー3人の身体的、精神的負担は

 

計り知れないなと思いました。

 

さらに言えば、その前年末の横浜アリーナ公演、珍しく直前にMIKIKO先生がツイートし、

 

「キレッキレに仕上げてお待ちしております」とファンに伝えました。

 

その言葉通り、3人のダンスの切れは素晴らしく、SUのボーカルの出来も含めて、

 

私の好きな公演上位に入るのですが、この時のYUIMETALの身体は本当に細かった。

 

当時多くのファンもYUIの体調を心配したほどでした。

 

あのMIKIKO先生が自信を持ってツイートするほどです、

 

公演に向けての準備期間、恐ろしいほどハードな鍛錬があった筈です。

 

映像を見れば明らかなのですが、しっかりと筋肉がついたMOAに比べ、

 

YUIの方はそこまで筋肉量は増えず、ぎりぎりまで細く、

 

極限まで体脂肪を落とすことで対応したのでしょう。

 

横浜公演終了時に翌年の東京ドーム公演が発表され、

 

ワールドツアーを経て、東京ドーム公演は成功裏に終わりました。

 

 

BABYMETAL発足時、まだ小学生だったYUIとMOA。

 

当時想像もしなかっただろうワールドツアーも何度も行い、

 

AMUSEの屋台骨を支えるほどのグループにまでなりました。

 

しかし、大規模な東京ドーム公演を行い、周囲はこのまま突き進んでくれと思ったとしても、

 

当時既に高校生になっていたYUI、MOAが

 

自分の進路を迷い始めたとしても無理はないでしょう。

 

そのままこの道を進んだとしても、毎年毎年、過酷な練習を積み、

 

海外というストレスの大きな場所でツアーをしなければなりません。

 

MOAに比べて筋肉が付きにくいように見えるYUIは

 

いってみればボクサーかつマラソンランナーのように毎回身体を絞り切らねばならず、

 

更に几帳面、生真面目な性格からして、

 

海外では更に強いストレスに耐えなければなりません。

 

東京ドームの時点で、もうやり切った、別の道を歩もうと思ったしても、

 

無理はなかったのではないでしょうか。

 

 

もし少しでも心に迷いがあるなら、

 

BABYMETALのように極限まで身体と精神を使いこなす舞台活動を続けるには無理があり、

 

体のどこかを壊すに至ることは当然のようにあるのではないかと思います。

 

東京ドーム後の2017年のBABYMETALのライブはすべてどこかおかしく、

 

12月のLEGENDO・S以外、はっきり言って不調でしたが、

 

YUIMETALだけでなく、SUもMOAもどこか不完全で煮え切らない感がありました。

 

東京ドーム以降、やはりモチベーションを保つのに苦労したのではないかと思います。

 

しかしそれが一番重篤だったのがYUIでした。

 

身体を絞り切ることが出来ませんでした(この年のライブ映像を見れば明らか)。

 

(或いは全然別の原因、内科的、外科的な原因だったかもしれませんが、

 

情報が全くないので、一応仮に彼女の体質、気質ということで話をしています)

 

彼女については、東京ドーム以降、区切りを付けたいという気持ちがあり、

 

ひょっとしたらその時点で運営に伝えていたかもしれません。

 

しかしその時点で既にDARK SIDE構想は進んでいたでしょう。

 

(東京ドーム時点で運営がその先の構想をしていない方がおかしいです)

 

同時にアメリカでのアニメ化の話、コミック化の話が進行しており、

 

運営は慰留に努めたのではないかと思います。

 

しかしやはり迷いながらではYUIの身体は活動に耐えず、

 

それが限界に達したのが、LEGEND・Sだったのではないかと思います。

 

運営としても彼女の意向、体調を考慮し、離脱の発表をしたかったことでしょう。

 

出来ればそれまでの彼女の活躍を称える大々的なライブも行いたかったと思います。

 

しかし2016年の4月にAMUSEは新体制になっており、

 

BABYMETALの活動は当然大きな柱になっていた筈です。

 

アニメ開発等のコンテンツ事業部等も新設されています。

 

(実際に海外でのアニメ化などを進めたのは北米のAMUSEかもしれませんが)

 

既にBABYMETALの北米でのアニメ化、コミック化は進行しており、

 

もしYUIが抜けるとなると重大な契約違反になる恐れがあり、

 

対応に苦慮したことは容易に想像できます。

 

 

一方で2018年のツアーも決定しており、YUIが出ないのならば、

 

代わりに出られるメンバーの人選をしなければならず、これも非常に難しい。

 

単に踊れる人というだけでなく、BABYMETALとしての質は保て、

 

しかもスケジュール的にも合致する人というのはなかなか居なかった筈です。

 

難しいだけでなく、ツアーのプロモーション会社ともまた契約違反にならないよう、

 

(当然、SU,YUI,MOAの3人が出演するという契約と考えられる)

 

YUI無しでもBABYMETALのもうひとつの形であり、これもBABYMETALです、

 

という形にしなければならなかった。

 

 

更にアニメとアメコミの方も契約違反にならず、ぎりぎりの形ででも出せるようにしたい。

 

これもどちらもAMUSEとして初めての案件であり、しかも大きな案件ですから、

 

多分社長から運営にはプレッシャーがあった筈です。

 

結果として多分アニメの方は無しになったのでしょうが

 

(AMSUEから違約金等払ったかもしれません)、

 

コミックスはぎりぎりのタイミングで発売されました。

 

 

全ての事案をぎりぎりの形でなんとか着地させたのですから、

 

運営は神業のようなことをしたのだと思います。

 

そしてSUとMOAも。

 

 

BABYMETALが海外展開した当初、多くの人間に騙され、痛い目にあったということを

 

AMUSEの重役のインタビューで読んだ覚えがあります。

 

時に契約問題では日本と違うことも多く、多くのことを学びつつも、

 

自由な精神と勇気をもって進めているように思います。

 

後追いとは一線を画す、パイオニアならではの苦労が山のようにある筈です。

 

しかし一切の言い訳はせず、黙って批判に耐えているように見えます。

 

私は運営を信頼しています。

 

(全て想像です・・・いちファンとして外から見た印象なので、実際と全然違うかもしれません。

 

BABYMETALを見る人全員が違う意見を持って当然だと思います。

 

なにしろ情報が全然出てきませんから)

 

 

運営の批判をSNSを通して自由に出来る。良い時代になったと思います。

 

でもきっと素晴らしい舞台芸術を見せる人達には限りなく悩み苦労があり、

 

それを支えつつ、会社に利益を還元する運営にも苦労が絶えないのでしょう。

 

ずっとBABYMETALの運営のことを考えていたのですけれど、

 

全くまとまらないまま、年末になってしまいました。

 

勢いで書いてしまい、何もまとまらず恥ずかしい限りです。

 

皆さま、良いお年をお迎えください。