横浜アリーナ2日間と名古屋2日間、計4日全て観ることが出来ました。
私はダークサイドも好きでしたけれど、BABYMETALを「アイドル」として見ている人には
受け入れ難かったのでしょう・・・チケットが入手し易くなったのが助かりました。
あれ(ダークサイド)は、サポートダンサーに個性的な武器を持つ大人の方が多かった
ですし、SU、MOAにとって、大人の表現とは何か、プロのパフォーマーとはなにか、
を考える大切な時期だったと思っています。
それはさておき横浜2DAYSですが、まず初日、
開演時間が大幅に遅れたのは、色々な意味で観に来た人にはきつかったです。
50分くらいでしたっけ?私は宿を取っていたので良いのですが、
地方から日帰り予定の方には厳しかったのじゃないかと。
横アリ初日、最前Aブロックでした。
前回2015年の横アリで、会場備え付けの小さなコラムスピーカーのみで音を出していて、
その出音の酷さは酷評するしかなかったのですが、
なんと今回も同じ!ウーファー位設置しないのかい!?メタルのライブだろうが・・・
実はもうこの時、開演前にテンション激落ち↓観ないで帰ろうかと思った位。
じっと我慢して臨んだ開演。いきなりBABYMETAL黎明期からの振り返り。
YUIMETALの名前こそ出さないものの、彼女へのリスペクトを強く感じさせる演出。
そしてSU、MOAの二人体制ではあるが、3人目のダンサーをアヴェンジャーズという
3人の中からランダムに登場させる由。黄金のトライアングル復活です!!
もうこの時から、1曲目はずっと涙を流しながら観ている状態。
開演前のあのテンション低さはなんだという激アゲ(笑)ちょろいもんです。
ダークサイドの演出も好きだったし、これはこれでアリと思っていたのですが、
トライアングルフォーメーションを見せられると・・・
ああ、やっぱりこれでこそBABYMETAL!!これが観たかったんだよお!!!!!
驚いたのがSU-METALの声の力強さ。
前回の2015横アリでも縦横無尽に歌いまくる凄さがあり、
更に言えばワールドツアー帰りで満を持して臨んだ2016東京ドームでの充実ぶり、
声が不調だった2017の最後、LEGEND-S(これは生で観られなかった)での復調、
発声の改善がみられたこと・・・等々を踏まえて、
声が大人の声、力強い声、ステージを上がった感じになっていました。
以前から透明感と声量、高音域の伸びと美しい響きが素晴らしかったものの、
今思うとまだ線の細さがあったのか・・・とさえ。
これなら、これからの過酷なワールドツアーも戦える、そんな気持ちにさせる歌声でした。
そしてMOAの華麗なる美人ぶり。驚くほどの艶やかな美人になりました。
大輪の花。
最後に第3のダンサー。
鞘師里保ちゃんだったとは後で知りました。
勿論、名前もダンスが凄い子だとも聞いていたけれど、
まさかBABYMETALのステージに立つとは誰も思わない。
どこかで見たことあるような・・・と思いつつ、
目元がすっきりシャープで涼しい美人だなあ、と。
そして近くで観た印象として、表現力が魅力的。
腕の大きくしなやかな表現は、MOAMETALを上回ります。
更に後半での観客の反応を見ながらの笑顔が大変に華やかで幸せそう。
これは良い(プロの)ダンサー!と心の中で思いました。
ダークサイドでも素晴らしいダンサーが大勢いたのですが、
この横アリで観た彼女、「これなら、YUIの抜けた穴を埋めてくれるかも」と
思わせてくれる初めての人でした。
異論はあるかもしれません、
YUIのように、どんな激しい動きの中にも折り目正しい美しさがあり、
特に小箱で間近に生で観た時の、こちらの頭の中で火花が飛ぶような、
ちょっと人間離れした愛らしさは、
他のダンサーでは得難い唯一のもの。
でも横浜で観た鞘師さんは、それとは違う、肉体感を魅力的に感じさせる動き、
キレとダイナミクス、華やかさがありました。
初めの方で書いたスピーカーのプアだったこと、
中盤まではまあ、あのスピーカにしてはまずまず頑張ってると感じました。
Aブロックだったから音圧も多少ありましたが、
しかし多分アリーナ後方の方にとっては音圧が不足しただろうなと容易に想像できます。
そして後半は盛り上げようと、音圧をぶち込んだせいで完全に音割れ。
BABYMETALのライブで、音響に金を掛けているのを見たことがないのですが、
もうあのレベルの素晴らしいパフォーマーになったのだから、
いくら何でももう少しきちんとしたスピーカーで観客に届けようよ、と強く思いました。