音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~ -59ページ目

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

F.SCHUBERT VOL.21

「最後のワルツ」 F.シューベルト

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年3月29日(火) 開演 20:00

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:佐藤卓史

 

【プログラム】

シューベルト:ドイツ舞曲 ホ長調 D135

シューベルト:ドイツ舞曲 嬰ハ長調 D139

シューベルト:20のワルツ D146 op.127「最後のワルツ」

 

シューベルト:エコセーズ ニ短調 D158

シューベルト:12のエコセーズ D781

シューベルト:エコセーズ ニ長調 D782

シューベルト:ドイツ舞曲 ニ長調 D975

シューベルト:16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ D783 op.33

 

シューベルト:3つのドイツ舞曲 D971

シューベルト:3つのドイツ舞曲 D973

シューベルト:2つのドイツ舞曲 D974

シューベルト:2つのレントラー D980B

シューベルト:2つのドイツ舞曲 D841

シューベルト:ギャロップと8つのエコセーズ D735 op.49

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

佐藤卓史による、シューベルトのピアノ作品全曲シリーズのVol.21である。

ソロ・ピアノによるダンス音楽を並べたプログラム。

なお、このシューベルト全曲シリーズのこれまでの演奏会のうち、私が聴けたのは以下のものである。

 

→ 番外編 2017年 「ウィーンの夜会」

→ Vol.9 2017年 「人生の嵐」 w/川島基

→ Vol.12 2018年 「グランド・ソナタ」 w/中桐望

→ Vol.20 2021年 「大行進」 w/崎谷明弘

→ 番外編 2022年 「夜と夢」 w/安達真理

 

 

 

 

 

ドイツ舞曲、レントラー、ワルツは三拍子のダンスで、エコセーズ、ギャロップは二拍子のダンスである。

シューベルトは、こういうダンス音楽を弾きながら、仲間たちとワイワイガヤガヤ楽しんだのかもしれない。

 

 

シューベルトの死後に「最後のワルツ」と題され出版された曲集は、その前半10曲が1815年、シューベルト18歳頃の作とのこと。

19世紀に大いに流行した“ワルツ”というジャンルの楽曲として、現存する最初期のものの一つではないだろうか。

この頃のワルツは、まだ18世紀の“ドイツ舞曲”に近い、素朴なものだったことが分かるが、それでもシューベルトらしい、きらりと光る瞬間がそこここにある。

 

 

この曲が書かれた前年の1814年、シューベルトのいたウィーンの街では、“会議は踊る、されど進まず”で有名なウィーン会議が開かれ、各国の貴賓たちによって連日のようにワルツが踊られた。

このときのワルツは、「美しく青きドナウ」のようなロマンティックなものを想像しがちだが、実際にはこの時代はもっと素朴なドイツ舞曲風のワルツだったであろうことが分かって、大変興味深い。

まだ18世紀の薫り残る当時のウィーンの宮廷や街並み、音楽風景に思いを馳せながら聴いた。

 

 

この後、ワルツはヴェーバー「舞踏への勧誘」(1819年)、シューベルト「感傷的なワルツ」(1823-25年)、ショパン「華麗なる大円舞曲」(1833年)と、少しずつロマン性を増していくことになる。

J.シュトラウス2世「美しく青きドナウ」にいたっては、1867年とずっと後年の作である。

そんなワルツの元祖ともいうべき曲を聴けた、貴重な機会だった。

佐藤卓史による演奏は、素朴なダンス音楽にはもったいないくらいの質の高さである。

 

 

 

 

 

なお、今回の演奏は3月30日の23時59分まで有料配信されているため、興味のある方はぜひ。 → こちら

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

新型コロナウイルス感染者数の状況が毎日刻々と変わるので、把握するために適宜まとめてみている。

本日(2022年3月29日)は以下の通り。

 

 

 

 

 

・2022年3月29日の都道府県別の累計感染者数

 

 

 

 

・2022年3月29日の都道府県別の感染者増加数

 

 

 

 

・2022年3月29日の日本の感染状況

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の累計感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の感染者増加数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の累計感染死者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の感染死者増加数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の重症感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日までの日本の入院中・療養中感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月29日の各国の感染状況(上位のみ)

 

 

 

 

 

 

以上、NHKニュース(こちら)およびWHO(こちら)のサイトより引用または作成した。

 

 

ただし、中国に関しては、無症状感染者を統計に含めていなかったとする報道があるため、注意が必要かもしれない(詳細はこちらのページを参照)。

 

 

なお、過去の感染者数については以下を参照されたい。

 

2022年3月28日

2022年3月27日

2022年3月26日

2022年3月25日

2022年3月24日

2022年3月23日

2022年3月22日

2022年3月21日

2022年3月20日

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今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

新型コロナウイルス感染者数の状況が毎日刻々と変わるので、把握するために適宜まとめてみている。

本日(2022年3月28日)は以下の通り。

 

 

 

 

 

・2022年3月28日の都道府県別の累計感染者数

 

 

 

 

・2022年3月28日の都道府県別の感染者増加数

 

 

 

 

・2022年3月28日の日本の感染状況

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の累計感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の感染者増加数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の累計感染死者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の感染死者増加数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の重症感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日までの日本の入院中・療養中感染者数の推移

 

 

 

 

・2022年3月28日の各国の感染状況(上位のみ)

 

 

 

 

 

 

以上、NHKニュース(こちら)およびWHO(こちら)のサイトより引用または作成した。

 

 

ただし、中国に関しては、無症状感染者を統計に含めていなかったとする報道があるため、注意が必要かもしれない(詳細はこちらのページを参照)。

 

 

なお、過去の感染者数については以下を参照されたい。

 

2022年3月27日

2022年3月26日

2022年3月25日

2022年3月24日

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兵庫県の神戸市を拠点としてオンラインで開催されている、第10回神戸国際フルートコンクール(公式サイトはこちら)。

3月27日は、ついに本選(オンライン審査)。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第10回神戸国際フルートコンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第1次審査

第10回神戸国際フルートコンクール 第1次審査通過者発表

第2次審査

第10回神戸国際フルートコンクール 第2次審査通過者発表

第3次審査

第10回神戸国際フルートコンクール 第3次審査通過者発表

 

 

 

 

 

各参加者の演奏配信曲目は以下の通り(全員同一)。

 

 

W.A.Mozart : Konzert D-dur K.314

F.Martin : Ballade

 

 

アンナ・コマロワ (ロシア) 4:03~

ジョイディ・スカーレット・ブランコ・ルイス (ベネズエラ) 30:05~

石井 希衣 (日本) 58:47~

マリアンナ・ユリア・ジョウナッチェ (ポーランド) 1:26:22~

マリオ・ブルーノ (イタリア) 1:54:36~

ラファエル・アドベス・バヨグ (スペイン) 2:21:42~

 

 

 

 

 

まだざっとしか聴けていないが、以上の6人の演奏に、私の中で勝手に順位をつけるとすると

 

1. マリオ・ブルーノ (イタリア)

2. アンナ・コマロワ (ロシア)

3. ラファエル・アドベス・バヨグ (スペイン)

4. 石井 希衣 (日本)

5. ジョイディ・スカーレット・ブランコ・ルイス (ベネズエラ)

6. マリアンナ・ユリア・ジョウナッチェ (ポーランド)

 

というような感じになる。

2と3は入れ替えてもいいかもしれない。

また4~6も並べ替え可能か。

 

 

マリオ・ブルーノがとにかく素晴らしく、ヨーロッパの風景が眼前に浮かぶような大変に華やいだ音色を持ち、音楽性は端正、モーツァルトの曲にまことにふさわしい。

音色の美しさでいうと、かのエマニュエル・パユをさえ凌ぐほど。

細部の完成度の点ではさすがにパユが上だが、それでも総合的には互角といっても過言ではない。

少なくとも、細やかな演奏をする人たちが3次でごっそり落ちてしまった今大会の本選においては、マリオ・ブルーノが完成度の点でも群を抜いている。

アンナ・コマロワとラファエル・アドベス・バヨグは、フレージングの滑らかさやヴィブラートの繊細さに難があるが、音そのものは朗々と明るく響く。

石井希衣は、音そのもので聴き手を魅了するタイプではないが、隙なく吹き込んできていると思う。

 

 

 

 

 

さて、本選の実際の結果は以下のようになった。

 

 

【本選結果】

 

1位: ラファエル・アドベス・バヨグ (スペイン)

        マリオ・ブルーノ (イタリア)

2位: なし

3位: 石井 希衣 (日本)

        マリアンナ・ユリア・ジョウナッチェ (ポーランド)

4位: なし

5位: アンナ・コマロワ (ロシア)

6位: ジョイディ・スカーレット・ブランコ・ルイス (ベネズエラ)

 

特別賞:

Mario BRUNO(演奏曲 Pintscher)

Anna KOMAROVA(演奏曲 Ichiyanagi)

 

 

 

 

 

以上である。

予想とは違った点もあれど、概ね納得のいく結果だった。

とにかくマリオ・ブルーノが優勝して良かった。

彼にはこれからも注目していきたい。

他にも気に入った奏者が本選までに何人かいたので、今後の活躍に期待したい。

 

 


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藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会

第3回(全5回) 華麗なる輝きを放ち

 

【日時】

2022年3月27日(日) 開演 14:00 (開場 13:30)

 

【会場】

府民ホールアルティ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:藤田真央

 

【プログラム】

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第2番 ヘ長調 K.280

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6番 ニ長調 K.284「デュルニツ」

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 トルコ行進曲付き

モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332

 

※アンコール

モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485

ショパン:ポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 op.26-1

モシュコフスキ:15の練習曲 op.72 より 第11曲 変イ長調

 

 

 

 

 

下記リブログ元の記事に書いていた、藤田真央のピアノリサイタルを聴きに行った。

彼の実演を聴くのはこれで8回目。

 

→ 1回目 2019年愛知公演

→ 2回目 2020年大阪公演

→ 3回目 2021年京都公演

→ 4回目 2021年関西フィル公演

→ 5回目 2021年モーツァルト第1回

→ 6回目 2021年モーツァルト第2回

→ 7回目 2022年大阪公演

 

今回は、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズの第3回である。

 

 

 

 

 

今回はホールの残響が少ないためか、あるいはピアノの癖か、普段の彼よりもからっと乾いた風味の演奏、という印象を受けた。

それが、特に前半の初期ソナタによく合っていた。

第2番、長調のからっと歌いすぎない第1楽章から、短調のしっとりよく歌う第2楽章に入るときの対比が効果的。

 

 

 

 

 

そして第6番、これはもう、これまで3回にわたって演奏されたモーツァルトの数々のソナタの中でも、頂点と言いたい見事さだった。

第1楽章、からりとした推進力と、しっとりした典雅さとの、この上ないバランス感覚。

相当な高速テンポでありながら少しも無理がなく、どこまでも柔軟で滑らか、常に弾むようなリズム感があり、心が浮き立って仕方ない。

この演奏に私は、アバド指揮ベルリン・フィルによる「ハフナー・セレナード」の名演(CD)と全く同じ、ザルツブルク時代の若きモーツァルトの“ニ長調のアレグロ”の理想的な実現を聴いた。

 

 

終楽章も、あらゆるレガートにノンレガート、あらゆる音階にアルペッジョが、最高級の繊細さと明晰さをもって自由自在・縦横無尽に奏され、あまりの華やかさに眩暈を覚えるほど。

モーツァルトを聴くことの、最大の醍醐味がここにはある。

 

 

 

 

 

ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」は、同じく“緩徐楽章→メヌエット→ロンド”という構成を持つ第4番とともに(その記事はこちら)、冒頭楽章をノクターン風にしっとり弾くのが私の好みである。

5年前にびわ湖ホールの音楽祭で聴いたアンヌ・ケフェレックの第11番もそうだった(その記事はこちら)。

今回の藤田真央はもっとさらりとした演奏だったが、これはこれで良かったし、タッチコントロールは変わらず天下一品だった。

 

 

 

 

 

ソナタ第12番、この曲は彼のヴァーチャル・ヴェルビエ・フェスティバルでの演奏動画が、並ぶ者のない名演として君臨している(その記事はこちら)(動画はこちら、2:45~)。

今回、それを実演で聴くという念願が叶ったわけである。

冒頭に述べた通り、今回はからっとした感触の演奏で、ヴァーチャル・ヴェルビエ・フェスティバルでの、あの隅から隅まで歌に満ち満ちた感覚はなかったけれど、それは贅沢すぎる次元での話。

終楽章の走句など、何人も及ばぬ流麗さだった。

 

 

 

 

 

アンコールも素晴らしく、モーツァルトのロンドの目覚ましさといったらなかったし、ショパンのポロネーズの明るい解釈もユニーク。

最後のモシュコフスキop.72-11は、先日の大阪公演でも弾いてくれた曲(その記事はこちら)。

妖精の羽のように細やかで幻想的だった前回に対し、今回は一つ一つの音がくっきり聴こえ、会場による(もしくはピアノによる?)演奏の違いがよく分かった。

これだけくっきり細部まで聴こえても、綻びがまるでないのがすごい。

なお、終演後のトークはなし。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 

 

 


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