今年出かけた演奏会を振り返って | geezenstacの森

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今年出かけた演奏会を振り返って

 

 

 今年出かけたコンサートを振り返ってみると、昨年より減って34回にとどまりました。規模の大小はありますし、プロ・アマチュアの違いはありますが、いろいろなコンサートに出かけたものです。平均すれば月3回弱で、仕事で泣く泣く行くことが出来なかったものもありますから、これだけのコンサートに足を運べたのは朗報の方でしょう。

 

 

 その中で、今年記憶に残ったコンサートを10だけ取り上げてみました。これは順位の優劣ではなくあくまでも印象深かったものだけです。

 

1.名古屋フィルハーモニー交響楽団 第90回市民会館名曲シリーズ

 

 

 昨年は松尾葉子/セントラル愛知交響楽団が同じプログラムでコンサートを行なっていました。この川瀬健太郎のレスピーギは東京公演も開催されてものであり、会場の広さから言えば名古屋の市民会館の方が思いっきり大音量で鳴らすことができたのではないでしょうか。東京公演は知りませんが、前コンマスの日々浩一さんのラストコンサートでもありました。また、今年の市民会館での名曲シリーズはは開演前にロビーでミニコンサートが開催されたのも特徴でした。

 

2.愛知室内オーケストラ特別演奏会2024

 

 

 なかなか意欲的なプログラムでカーチェン・ウォンとゲルハルト・オピっつの組み合わせも魅力的なコンサートでした。カーチェンはなかなか名古屋ではその式姿を目にすることができませんからねぇ。ただこのコンサートでは協奏曲の伴奏ということでその進化はちょっと不明でした。

 ブラームス/ピアノ協奏曲、1番、2番

 ピアノ/ゲルハルト・オピッツ

 指揮/カーチェン・ウォン

 演奏/愛知室内オーケストラ

 

3.能楽堂deめいおんジャズコンサート

 

 

 名古屋の能楽堂は見学では何度も訪れていますが、能舞台を使ってのコンサートは初めての体験でした。ただ、広さ的にはこれくらいがちょうど良い響きだったのではないでしょうか。名人クラスと学生というコラボでしたがなかなか才気煥発なやりとりが楽しめたコンサートでした。ボーカルの入った曲もあり、ジャズのいろいろなスタイルを味わうことのできたコンサートでした。

 

4.愛知県医師会交響楽団演奏会第41回定期演奏会

 

 

 このコンサート、アマチュアの演奏会ながらチケットが売り切れるというシーンにびっくりしました。なんとかチケットは手に入れることができましたがピアニストの沢田蒼梧氏は2021年のショパンコンクールに出場したという実力の持ち主で尚且つ医者とピアニストを両立させているのですから驚きです。

 

5.第10回名古屋フォルクローレ音楽祭

 

 

6.名フィル名曲コンサート/〈和欧混交Ⅰ/尾高尚忠とブルックナー

 

 

 札幌今日のシェフを長らく勤めていたマティアス・バーメルトの名フィル登場でした。レコードで所有しているカール・シューリヒトの演奏を彷彿させる響きで聴き入ってしまいました。おまけにロビー・コンサートではブルックナーの弦楽五重奏曲ヘ長調から第1楽章が演奏されるというおまけまでついていた演奏会でした。

 

曲目

▊ 尾高尚忠:フルート協奏曲 作品30b*

▊ ブルックナー:交響曲第7番ホ長調[ノヴァーク版]

 

フルート/ワルター・アウアー*

指揮/マティアス・バーメルト

演奏/名古屋フィルハーモニー交響楽団

 

7.名古屋ブルックナー管弦楽団第29回定期演奏会

 

 

 名古屋ブルックナー管弦楽団は、ブルックナー没後100周年を記念し、名古屋大学交響楽団をはじめとして東海学生オーケストラ連盟所属の各オーケストラで活躍していたメンバーが中心となり、1995年に結成されたアマチュアオーケストラです。1996年6月の第1回演奏会以降、ほぼ年1回ペースで演奏会を開催し、ブルックナーの全交響曲を演奏してきました。今回の0番が演奏されるのも2回目ですが、ホールは天上のような響きが溢れていました。このコンサート、少々遅刻したのですが、案内された3階席の響きが素晴らしかったので以後このホルでのコンサートは3階席で聴くようにしています。

 

8.第48回オーケストラ定期演奏会

 

 

 名古屋音楽大学のオケの定期でした。今回は指揮者に阿部未来氏が登場しました。この指揮者を聴くのは初めてでしたが、オペラにも精通しているようで、なかなか基礎がしっかりしています。特に前半のファリャには驚かされました。歯切れの良いリズムとテンポでスペイン音楽の陽気さと情熱を感じる音楽をオーケストラから引き出しているのには感心しました。

 

9.東海学園交響楽団OB会 特別演奏会

 

 

 こちらのコンサートは指揮者の角田鋼亮氏の出身校によるオーケストラということで気合が入っていました。また、マーラーのの交響曲第5番も最新の楽譜を使って演奏しているということで興味深く拝聴しました。

 

10.第89回市民会館名曲シリーズ  シェレンベルガーのグレイト

 

 

 多分今までのプログラムだと三井白川ホールでやるような内容ですが、これは市民会館の大ホールで演奏して正解でした。シュレンベルガーの指揮に接するのは2回目ですが、確実に指揮のレベルも上がっています。

 

 さて、来年はメイフィルはどうしようか考えています。プログラム的にはセントラル愛知交響楽団のシリーズの方が面白そうだし、名フィルはベートーヴェンのチクルスを組んでいますが第九だけ欠けているという変則の内容です。画竜点睛を欠く企画ではねぇ・・・ということでいまだに悩んでいます。