ここはガダルカナル島。激戦の海岸と放置された戦車《ソロモン諸島旅行記②》 | すべての国がオモシロイ!岐阜からアフリカ好き的世界旅~現在169か国

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海外を旅すると、
不思議なハプニングとシンクロがいろいろ起こります
岐阜での日常でもそう、
今起こっている事は、偶然ではなく必然・・・
これまで169か国旅してきました
過去、そしてこれから遭遇するエピソード
気がむいたら記していきます…!

ソロモン諸島の首都ホニアラがあるのは

ガダルカナル島。


今日は車をチャーターして

島内を回ることにしたのだが、

ガダルカナル島には戦跡が数多く残っている。

ここは言わずとしれた

第二次世界大戦時の日米両国による激戦の地だ。


首都から東に向かう。

ホテルから1時間半程、まず到着したのが

テテレ海岸(Tetere Beach)。
当時の米軍の水陸両用戦車アリゲーターLTVが
なんと35台も今だに放置されている。

中には戦車から木が生えてしまってるものまで。

少し西に戻ったところにある
レッド・ビーチ(Red Beach)。
1942年8月7日に米軍海兵隊がここから上陸した。
その後ここは米軍の補給地点となったそうだ。
世界を旅する上で
歴史的スポットを訪れた時は、
当時ここで起きたことを想像しながら
その場所にどっぷり浸かることが多いのだが、
こういう場所では
逆に想像しないようにしないと恐ろしい。

さらに西へ。
工事現場の横の雑草だらけの土地。
こんな場所にポツンと建っていたのは
「一木支隊奮戦の地」の碑だ。

米軍が上陸した約2週間後の
1942年8月20日から21日にかけ、
占領された空港奪還の為に
ガダルカナル島に上陸した一木大佐率いる支隊
約900名が米軍と交戦し、壊滅した場所だ。
この緑に覆われた場所にも
一面に日本兵が倒れていたとのこと。

敵兵が1万もいると知らずに出された
無謀ともいえる命令…
波打ち際に追い詰められた兵士も
執拗な包囲射撃に遭い、
海岸には500人以上の惨い姿が転がっていたという。
その当時の白黒写真を見てしまったことがあるのだが、
それが、まさにこの場所かと思うと
なんともいたたまれない気持ちになる…
アリゲーター・クリーク(Alligator Creek)。

この辺りに来ると頭痛がする。

この後も、心がしんどくなる場所を

何箇所も訪問したのだが、
ガダルカナルの島じゅうに
このような生々しい負の歴史遺産が
残されている…

ここまで第二次世界大戦の戦跡が
あちこちに残っている島も
他に記憶がないかも。

でも過去に起きた現実を
受け止めるしかない…