こんにちは、ファミーユのミルク猫部です。
12月に猫エイズ・猫白血病の検査を受けたところ、猫エイズに陽性判定が出ました。
子猫の場合、猫エイズに"偽"陽性が出ることがあり、1ヶ月後に再検査を受けると多くは陰性になります。
子猫の猫エイズ検査に【偽陽性】が多い理由
「猫エイズ」と「猫白血病」はこのような検査キットを使用しますが、実は「猫エイズ」と「猫白血病」では検出しているものが異なります。
●猫エイズ→「抗体」を検出
●猫白血病→「抗原(ウィルス)」を検出
つまり猫エイズ検査は「感染しているかどうか」を判定することができません。
あくまでも「猫エイズの抗体を持っているかどうか」の確認になります。
猫エイズの抗体には3種類あります。
①猫エイズに感染して、自身の体内で作られた抗体
②猫エイズワクチンによって、体内に入れられた抗体
③子猫が母猫(猫エイズ陽性)からもらった抗体
そのため②③に関しては「感染してないけど、抗体だけ持っている状態」となり、これが偽陽性の原因となります。
母猫の初乳にはたくさんの抗体が含まれており、この抗体のおかげで子猫は一定期間、病気に対する免疫力が強くなるという恩恵が受けられます。
▲画像引用:子猫のへや
子猫が健康に育つために大切な初乳ですが、母猫が猫エイズ陽性の場合、この中には猫エイズの抗体も含まれるため「子猫の猫エイズ検査に偽陽性が出る」ことがあります。
母猫からもらった抗体(=移行抗体)は、生後1~2ヶ月頃から減り始め、生後6ヶ月頃にはほとんど消失すると言われています。(消失時期は個体差あり)
そのため陽性が出た子猫は、生後6ヶ月以降に再検査を受けることが推奨されます。
さてタオちゃんの場合は、12月の時点でまだ3-4ヶ月齢だったことと、姉妹猫が陰性だったので、偽陽性の可能性が高いと思いました。
過去に偽陽性だった子猫は、3-4ヶ月齢の再検査で陰性になることが多かったこともあり、タオちゃんは生後4-5ヶ月齢になる1月に再検査を受けました。
その結果がこちら。
また陽性でした。
なぜだーーーー
通常は子猫で陽性になる場合、きょうだい全頭が陽性になります。
考えられる可能性は、
●姉妹猫だと思ってたけど、実は血縁関係がなかった
●推定の月齢が間違っている(だからやたら小さかった?)
●タオちゃんだけ何らかの形で感染した
猫エイズはあまり感染力が強くなく、通常は流血を伴う喧嘩などで感染するので、特にケガの痕跡がないタオちゃんが感染したとは考えにくい。。。
それとも喧嘩以外の経路で感染?
まだ生後6ヶ月未満なので確定ではないですが、4-5ヶ月齢でくっきり陽性ラインが出ているので「陽性の可能性が高い」と獣医さんからは言われています
そのためタオちゃんは「猫エイズ陽性猫」として、里親募集させていただきます。
劣悪な環境に生まれ、ヨレヨレの体で生き抜き、頑張って元気になったのに。。。
次から次へと試練が来るね。。。
でも、今までも乗り越えてきたタオちゃんだから、きっと大丈夫
<つづく>
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