こんにちは、ファミーユのミルク猫部です。
保護猫たちは、年齢や育ちによって異なる【譲渡までにクリアすべき課題】を持っていることがあります。
例えば、
●人に対して攻撃的、警戒心が強い
●トイレ未習得、粗相をする
●寄生虫、ケガ、病気を治療中
このような状態では譲渡が難しいので、シェルターや預かりボラさんが改善していきます。
私たちミルクボランティアは生まれて間もない乳飲み子をお世話しているので、上記のような課題に直面することは少ないです。(寄生虫は多いけど)
トイレのしつけも、子猫はわりと本能的に習得してくれるので、あまり手間はかかりません。
乳飲み子ならではの大変さはありますが、先天性疾患がなく無事に育ってくれれば「子猫可愛い」という思い出しか残らなかったりします
そんなミルボラ専門でやってきたので、タオちゃんはいろいろと初めて尽くしでした。
まずは子猫が外で生き抜くことの厳しさを改めて実感。。。
個人的に乳飲み子はあまり「保護猫」という感じがしないので、今回初めて「保護猫ボランティアってこういうことなんだ」と感じました。
タオちゃんは推定2~3ヶ月齢ですが、体の大きさは生後1ヶ月ほどなので、離乳猫と同じ飼育環境で育てていくことにしました。
初日はあまり動かず、じっとしていたタオちゃん。
ごはんは少し食べましたが、トイレへは丸1日行かず。。。
システムトイレは「トイレ」と認識しづらいかな?と思い、鉱物砂(猫が最も好む砂)に変えてみました。
少し前に保護されたタオちゃんの姉妹猫は、トイレで排泄ができないと聞いていたので、粗相しても良いようケージにペットシーツを敷き詰めました。
お漏らしでも良いから、おしっこしておくれーー
通常の離乳猫であれば、トイレへ入れると条件反射的に砂かきを始めるのですが、タオちゃんは無反応でした。
そしてトイレから出ようとするも、筋力が衰えているのか、わずか8cmのトイレ容器も乗り越えられませんでした
これではトイレに入れないので、乳飲み子のトイレ・トレーニング用(高さ4cm)へ変更。
なんとか自分で出入りできましたが、まだ「トイレ」とは認識できていない様子。
ようやくおしっこが出たのは、前回の排尿から42時間後でした。
トイレでは排尿せず、ケージの隅でお漏らしをしていました。
病院でおしっこの回数が少ない件を相談したところ、
「まだ保護したばかりで環境に慣れていないせいかも?」
とのことで、1週間ほど様子を見ることになりました。
48時間以上おしっこが出ないと尿毒症の危険がありますが、その後は1日1-2回出るようになりました。
まだ子猫なので、本来なら1日4-5回は出るはずですが、ひとまず命に関わる不安はなくなりました
トイレのしつけは、いつも乳飲み子にやっているトイレ・トレーニングを試しましたが、なかなかうまくいきません。
今まで「トイレじゃない場所で排泄」してきた猫さんのトレーニングは、一筋縄ではいかなそうです
<つづく>