∵ イ ッ セ イ イ ズ ム ∴ -11ページ目

今年もサングラス引っさげて文化振興イベントに参加します!

EXPO2008オズニス・スクエア(ナインボール)が、今年のグッドデザイン賞の一次審査を通過しました!

オズニス・スクエアは2004年に同賞を受賞していますが、今回はこれをさらに進化させて完成度が増したことと、ソフト面でのさらなる提案があってエントリーしていました。

2004年には「偏光サングラス」としてエントリーし、タレックスレンズの性能であったり、フレームの機能であったり、こうでないと偏光サングラスとは呼べない!みたいな“モノ”についてのこだわりについてを提唱していましたが、今回は「ドライビングサングラス」として「車の安全運転走行におけるサングラスの役割について」。といった、サングラスを使う“コト”について提唱しています。

ちなみに、機能的な進化については「地味に究極★オズニス・スクエア~第八話」で書いた通りで、その結果はすでに販売の数字で表れています。うれしい

さて、ドライビングサングラスの機能って何?ということですが、ボクは車の運転におけるサングラスの使命は、「安全に運転できる機能を持っているかかどうか」。だと考えています。

命に別状のない、ファッションアイテムとしてのサングラスであれば、似合っているかどうかであったり、カッコイイかどうかといった選択肢で何にも問題はないのですが、車の運転時に掛けるサングラスとなれば、それは話しは別!

車の運転は情報処理であり、そのほとんどの情報は視覚の情報。命をあずかるドライバーが使うサングラスの機能は、目の前の視界にフィルターをかけて、単に光の量を減量したり、色を付け加えたりする機能ではなく、運転中の視界の環境を整え、多くの視覚情報をドライバーに正しく伝えることがその機能でなければならないのです。

また、オゾン層の破壊による紫外線の増加は健康にも悪影響があり、長時間の車の運転においては、目から入る紫外線が身体を疲労させ、それが原因で交通事故を引き起こすことも…

そうです。今年はオズニス・スクエア(ナインボール)を通じて、“安全運転と視覚”“車社会と紫外線”についてを提唱しています。

また、そんなことに真剣に取り組んでいるドライビングサングラスのメーカーが存在することを多くのドライバーに知っていただくことで、ドライバーの安全運転に対する意識が高まって、交通事故の減少に少しでも貢献できればと思っています。汗

8/22(金)から24(日)の3日間、東京ビッグサイトで開催されるグッドデザイン・エキスポ 2008で、このオズニス・スクエア(ナインボール)のプレゼンテーションをします。ぜひ見に来てくださいねビックリマーク


※オズニス・ディーラーはこちら>>Click!

東京ミッドタウンアワード2008 ~アートコンペ~

ダヴィンチ前回のブログをアップして以来、“東京ミッドタウンアワード”のキーワード検索でこのブログに訪問いただく方が多く、少し驚いています。

前回、アートコンペに関して「これはないわ!と思える日本の想像力に期待しています。」と書きましたが、具体的にボクがアートに関わって欲しいと願うその一つが「日本の科学の力」です。

科学技術立国を目指しているといいながらも、日本人の「科学リテラシー」の低さ、というか無さ

に、アートを通じてなんとか刺激を与えて欲しいと願うのです。

ボクが子供の頃は、ギリギリ自然が身近にあり、自然科学にも興味があって、科学の楽しさが腑に落ちていましたが、今の教育現場では先生自体が自然科学に対する親しみが薄いためか、問題を解く過程によって答えを導くといった教えではなく、答えそのものを重要視してしまっていて、科学は単に記憶力の科目のように捉えられています。

遊ぶ道具にしても、ボクらの年代は科学ブロックやトランジスタラジオ組み立てキットのように、科学原理が見えるようなものが多くあって、原理そのものを楽しんでいましたが、今はそれがどのような原理で動いているかを考えることすら思いもよらず、ただ与えられた科学文明の使い方だけをマスターして満足しているだけ… 見ていて少し情けなくなるのです…

その原因はいろいろとあると思うのですが、ボクは科学がどんどん高度化、専門分野化され、挙句に専門分野の科学者たちを「専門バカ」などと呼ぶようになり、科学者と一般人の距離が大きく離れてしまったことが一番の要因だと思っています。

このことに危機を感じる一部先生方の間では「日本の科学リテラシーを向上させる」取り組みがなされていますが、まだまだ実際の教育現場に降りてきていません…

ボクは、昔がそうだったように「アート」という分野に科学の力がおよぶことで、少なからず科学への感心が高まり、刺激になるように思っています。

“できる人たち”が、ボクたち一般人にもわかり易く、今の科学の原理をカタチにさえしてくれれば、それがまさに「これはないわ!」と感動してしまう「アート」となりうるのです。

しかし… 実際“できる人たち”にとっては、「アートコンペに出品するメリットって何?」であったり、「製作補助金を受けても賞金を獲っても製作費に達しません。」となるのかもしれないのですが…

科学者こそが、最も遠い未来を想像できるアーチストであることは間違いなく、科学の力の及ばないアートの世界はどこまで行っても、ボクの中では大したことないのです。

アートコンペというイベントが、日本の科学者とボクたち一般人とをつなぐ接点になればと、わずかな期待をしています。願っ


★科学リテラシー【Science Literacy】について
気になった人が自分自身でキーワード検索して、その意味を知ってもらうことを意図しています。ぜひ「科学リテラシー」をネット検索してみてください。スマイリー


多くの人の意識を高めるコトこそが、アートの本来の役目と考える∵ イ ッ セ イ イ ズ ム ∴でした。


東京ミッドタウンアワード2008

東京ミッドタウンロゴ東京ミッドタウンは、昨年春にオープンしてこの1年間で約3500万人もの人が訪れた東京のランドマークですが、皆さんは行かれたことはありますか?

新しい都市の理想像ということですが、まぁすべてがデザインされていて、何もかもが美しい印象です。(ちなみにボクの生活水準だとダイヤモンドシティの方が落ち着きますが…苦笑

人の“意識の水準”を上げるにはこれくらい浮世離れしたものをつくらないと、先進国の人の“意識の水準”にはとうていついてゆけないのでしょう。・・・

まぁそれはさておき、東京ミッドタウンにはデザインハブがあり、デザインのためのリサーチセンターもあります。そうです、東京ミッドタウンは今や世界中のデザインの情報が集まるところにもなっているのです。

そこで今年、Tokyo Midtown Award 2008と称して「アートコンぺ」と「デザインコンペ」が行われます。

応募要綱など詳細はこちら>>Click!

ミッドタウンアワードちなみに、「デザインコンペ」のテーマは、“日本の新しいおみやげ”。グランプリ賞金100万円狙って汗い、いや日本のためにボクもエントリーしますあせる

当然「アートコンペ」にもエントリー!と思いきや年齢制限…がーん
自分ではまだまだ若手と思っていたのですが…残念

アートのテーマは“「JAPAN VALUE(ジャパン バリュー)」(新しい日本の価値・感性・才能)”です。「アート」といっても、決してアーチストだけがエントリーするものでもありませんので、「自分はアートには興味がないし…」と言わず、自分の価値・感性・才能で世の中をアッと驚かせてやってください!

エントリーフィーは無料ですし、1次審査を通過すれば製作費も補助してくれますので、ぜひ多くの若い人(40歳未満)にエントリーしていただきたいと思います。

100万円狙って汗い、いや日本のために「新しい日本の価値・感性・才能」を表現して、世界を震撼させてやってください。

デザインは「モノ」、アートは「人」とボクは捉えていますが、近い未来の表現が「デザイン」、遠い未来の想像が「アート」であるようにも最近思います。文明の延長線上にある「アート」もあり、「どうしてつくってるの?」というような技術的な表現のアートもありますが、ボクはそういう作品は「まぁ、考えられるわな」。「まぁ、あってもええわな」。と思うのですが、「これはないわ!」と思える作品が海外の作品には多くあり、ボクは好きです。日本の若手(今日はこだわります)にも「これはないわ!」と思える想像力を期待します!

よくわからない人は、ボクでよければ相談にのりますので、奮ってご参加くださいビックリマーク

地味に究極★オズニス・スクエア~第九話

スクエア・テンプル先日、グッドデザイン賞にエントリーするためのスクエア(9Ball)の写真を、土屋くんにお願いして撮っていただいたとき、休日だったので一緒にスタジオに来てくれた土屋くんの奥様が、スクエアに照明を当てながら、「このサングラスのこの部分が一番好きラブラブ」とポツリと一言。嬉しくてそのとき一枚撮ってもらった写真です。

じつはこの部分はデザインしたボクにしかわからない、とくにこだわった部分で、フィッテングの際、何番目の波型の部分を曲げればいいかがわかり易く、加工時間が短縮されるのと、谷の薄い部分が温風器であたたまりやすくて曲げやすくなるよう機能的に配慮しています。

それと、このデザインをした頃、ボクは丸坊主頭にしていたのですが、丸坊主にした理由が、「テンプルエンドのカッコイイメガネを買った」からでした。そのメガネはその頃まだ日本に入ったばかりの「GOLD&WOOD」。それにしてもボクを丸坊主にしてしまうメガネってスゴイでしょ!そうです!ボクも誰かを丸坊主にしてやろうと、このテンプルをデザインしたのです。顔

それを、「この部分が好きラブラブ」なんて言われたボクの心中お察しください。アップ

ちなみに、土屋くんはプロのカメラマンではなくアマチュアフォトグラファーで、家業を継いで、NCの機械で金属を切削する職人さんで、新婚ホヤホヤにんまり

「いい写真やね」。といったら「ピンがきてない…」。というようなこだわり人間で、
まぁ、何でも難なくこなすスペシャリストです。

DESIGN FOR THE OTHER 90%

ロードキャリング・バイシクル昨日書いた「グッドデザイン賞(Gマーク)」の日本国内の認知度は、15歳以上の人でなんと約90%という調査結果があります。これは、内容はよくわからないけど「聞いたことがある」。「見たことがある」。という人も含めてですが、約9割の人がデザインされたものが身近にあって、デザインが暮らしを快適にしてくれている証しといえます。

日本にいると、これも誇らしい数字なのですが… すべてが必要とされたデザインなのか?と問われるとどうでしょうか。

また、世界規模でデザインを考えたとき、デザインと直接関わりのない人々こそ、ほんとうにデザインを必要としているのではないか?という見解もあります。

そんな展示会が、昨年NYのクーパーヒューイット国立デザイン博物館で開催されて話題となりました。

それは“DESIGN FOR THE OTHER 90%”と題されたデザイン展で、プロのデザイナーがたずさわる仕事は、世界の人口の90%の人々のためには役立っておらず、地球上の90%の人が直面している深刻な問題に対して「デザイナーがすべきことは何か?」がここで問われたのです。

世界66億人のうち、11億人の人が1日1ドル以下、29億人の人が1日2~4ドルで生活していて、15億人の人が発展途上国、開発途上国に属し、3300万人以上の人が難民と伝えられ、世界の9割の人がデザイナーの手がけたモノに触れたことがないと報告されました。これ、日本とはまったく逆の数字で、全世界では10%の人たちにしかデザインのチカラが及んでいないそうです。汗

QDRUMまた、ほんとうに人々の生活に「豊かさ(最低限の生活を確保する)」を与えるデザインの役割とは何か?が同展でクローズアップされました。

この水色のドーナツ型の物体は水を運ぶための容器で、67リットルの水を入れて子供がロープで引っぱって運ぶようにデザインされた「Q DRUM」。

また、上の大きなかご付き自転車は、一度に多くの荷物が楽に運べるようにデザインされた「ロードキャリング・バイシクル」。余談ですが、昔、大阪でもこれに近い自転車で商品を運んでいた時代があり、ボクも子供の頃“三角乗り”した記憶があります。また商売によって荷台のカタチが違い、今思えばみごとにデザインされた自転車でした。

ライフストロー右の筒は「ライフストロー」といって、なんと汚水を飲料水に変えるという魔法のストロー。水たまりからこのストローで直接水を飲んでも大丈夫。目

このように、生活を改善する手段はデザイナーでないと発想できないことであり、ともすれば過酷な条件下で生活する人々に対しては、医師以上に多くの命を救うことができるデザインのチカラもあるといいます。

しかしこれらは、経済と一体でないと実現が難しいのと、単にデザイナーがモノを供給するだけでは問題解決にならないのも現実です…

- DESIGN FOR THE OTHER 90% -

ボクに世界を救うためのデザインができるとは思えませんが、この「志」だけは常に持って、何か“未来のデザインのシーズ”になるものはカタチにしたいと思っています。

DESIGN FOR THE OTHER 90%のホームページ>>Click!


今年のグッドデザイン賞に注目。

グッドデザイン賞20081957年にスタートしたグッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みであり、私たちの社会をより豊かな方向へ導いていこうと、52年もの間、続けてこられた社会活動です。日本

そしてここで評価・推奨されてきたのは、単に造形の美しさではなくて「優れたデザイン」。

この「優れたデザイン」を社会に普及させることが、日本の産業の発展を後押しするものと信じて、行政、企業、デザイナー、生活者が一体となって、日本の高度経済成長とともに、豊かな社会を実現してきてくれました。

そしてこの50年間は「デザインによってモノに新しい価値をつくっていく」といった潮流で、つくる側の姿勢がとくに評価されていたのですが、今年からはその審査基準が大きく変わるのです。アンパンマン

詳しくはこちら>>Click!

日本でも生活者にデザインマインドが生まれ、消費者はモノとソフトウェアを併せて使う時代になってきているため、時代に合わせてその両方をバランスよく併せ持つものこそが「グッドなデザイン」と評価・推奨されます。いくら機能がうまくデザインとしてまとまっていても、その目的が生活の快適性であったり、社会問題に対する取り組みでないと評価の対象にはならないということです。また今年からはこれを「生産者」の立場ではなくて「近未来の生活者」の立場に立って審査するという、大きな変革の年となりそうです。ポイント

大賞に関しては、表彰式の会場で投票により公開選出されるため、以前からその年の社会性は反映されています。2004年は「にほんごであそぼ」という音楽番組が選ばれた「教育」の年。2005年は痛くない注射針「ナノパス33」が大賞に選ばれた「医療」の年。2006年は三菱自動車「i(アイ)」、2007年は使い捨てない充電式電池「eneloop」が選ばれたエコロジーの年。といった具合です。

ボクはこの年は投票に参加しませんでしたが、2007年の決選投票では「eneloop」VS任天堂の「Wii」で、エコロジー対エンターテイメントとなり、より切実な課題に取り組んだ社会性が評価され、エコロジーに軍配が上がっています。

ちなみにボクは、今年は、オズニス・スクエア(ナインボール)でエントリーし、5年連続の受賞を目指します。

2004年にこのオズニス・スクエアで受賞歴があるのですが、今年はこれをさらに進化させたのと、ソフト面を新たに提案していますので、プロダクトとソフト面のバランスが良くなり、完成度が上がっているので、再度エントリーしました。

サングラスというささやかなプロダクトを通して、環境や健康に対する提案が社会に少しでも影響を与え、この社会活動の「一隅を照らす」ことができれば幸いと思っています。拝む


地味に究極★オズニス・スクエア~第八話

ナインボールBOXオズニス・スクエアを更に進化させ、今年Reデザインして、オズニス・スクエア(9Ball)にシフトビックリマーク

オズニス・スクエアは、智のパーツをボールジョイントにしてフリーのフィッティング調整を可能にしていましたが、1、フィッティングに時間がかかる。2、技術力の高いオプティシャンでないと取り扱えない。3、長い年月使っているとフィット感がゆるくなる。という3つの課題をユーザーさん、販売店さんから預かっていました。

50年、いや100年先にも新品が買えるサングラスを目指してオズニス・スクエアをデザインしてきましたので、課題はなんとしても解決してゆかねばと考えていましたが、これ以上費用を掛けるわけにはいかず、費用を掛けないでなんとか解決できないものか…と思案していました。

しかし、何をするにしてもお金が掛かる…あせる

ひらめき電球兎に角、3つの課題が解決するかどうか考えてみよう!と。

今まで培ったフィッティングデータを基に、顔の幅、耳の高さを数値化して、最も多くあてはまるニュートラルの位置を割り出してみると、半数以上をカバーするニュートラルの位置を発見!

この位置から幅の広い狭い、高さの高い低いのそれぞれの数値を算出してみると、左右9種類合計81通りの組み合わせで、ほとんどの顔の個性をカバーできることがわかったのですビックリマーク

さてさて、これをどうしてカタチにするか?

ひらめき電球左右各9種類、18個のパーツをつくれば!!!?

とりあえず金型費の見積りを依頼してみようと思い、メーカーさんに相談。

「これはエエ考えやわ」。「とりあえず図面描いてみよう」。と話しが前に進み…

思い切って真三さんにプランをお話しし、「やらせてください」。とお願いしてみたところ、真三さんも同じことを思っておられたのか、なんと「やってみましょう」。とご快諾!OK これで販路も広がり、フィッティングの時間も短縮されるので、ユーザーにもオプティシャンにもメリットがあり、多くの人にオズニス・スクエアを掛けていただける! また、現スクエアのユーザーさんもボールパーツの交換だけでナインボールのフィティングを提供できる! と、悩んでいた3つの課題がクリアに!!

金型の製作に感しては、メーカーさんに相当ご苦労をお掛けしましたが、意匠のモデルチェンジをせずに、機能をブラッシュアップさせ、ユーザー、販売店、メーカー、流通のすべてがハッピーな、り・デザインとなりました。

最初の左上の画像はナインボールのBOXで、その正面に写っているのが左のボール用のBOX。このBOXもボールがチョイスしやすく、使いやすいようにデザインしました。

ニュートラルボール右のボールパーツのアップの画像はニュートラルのボールで、地球儀のように海と陸のようになっていることがお解かりいただけるでしょうか。この海の部分がフレームの中に入り、陸の分で動かないように固定するという設計で、この陸の部分と海の部分が少しズレた左右9種類のボールを使って、顔の個性にあったフィッティング調整を全国にあるオズニスディーラーでしてもらいます。(※9BALLにチェックの入ったディーラーのみ)

サンプルのフレームには左右にこのニュートラルのボールが入っていて、これを一旦掛けていただき、顔幅の広い人は“W”のボールを使い、フレームが頬骨に当たる人には“U”のボールを使い、またこの両方、顔幅が広くて、フレームが頬骨に当たる人は“WU”のボールを使うというわけです。(※左上のBOXの画像をクリックして拡大してご参照ください。)

仮に、鼻の位置が顔の中央でなかったり、頭の形が極端に左右非対称の方は、片方に“N”のボール、反対側に“W”のボールを使うことでフィットしてくれます。

また、左右耳の高さが極端に違う人は、片方に“U”のボール、反対側に“D”のボールを使うことで、フレームが斜めに掛かることなく、まっすぐに調整できます。

それに、目の前で自分専用のサングラスが出来上がってゆくパフォーマンスは、オズニス・スクエア(ナインボール)ならではの満足感アップ

スクエア・カルテこれに3種類の鼻パッドの組み合わせも入れると、243通りのフィッティング。最後にすべての情報をスクエアカルテに書き込んで完成!2本目以降は、この記録が残っているのでフィッティングの手間も不要となります。

じつは、オズニスのユーザーさんはTALEXのヘビーユーザーの方も多いので、レンズカラー違いでオズニス・スクエアを数本ご愛用いただいている方もいらっしゃいます。

最後に、現スクエアユーザーの方で、「フィッティングが最近あまくなってきた」。という方は、ナインボールのボールに交換されてはいかがでしょうか。

とは言え、「イッセイさんのブログに書いていましたので来ました」。と言ってもタダになることはありませんので気をつけてくださいね。まぁ、オズニスユーザーさんはそんなケチクサイことは言わないと思いますが汗 

地味に究極★オズニス・スクエア~第七話

talexRオズニスの左のレンズにどうして“talexR”とロゴが彫られているのか?

じつはこのロゴ、TALEXが認めたサングラスフレーム(ブランド)にしか与えられない価値ある称号なのです。

どういうことかというと、

TALEXが共同で技術開発したフレームということが条件で、TALEXレンズの性能が100%発揮されるフレームとして認められた上、TALEXのレンズを軸ズレなく加工までして完璧(ひずみゼロ)に仕上げることのできるブランドにしか与えられない称号認定

もちろん、現在はozniSにしかこの称号は与えられていません。

ちなみに、“talexR”の“R”は、ドライビングサングラスだからレーシングの“R”?と思われるかも知れませんが、ほんとうは、処方箋を表す記号“Rx”の“R”。

どうして“Rx”の“R”かというと、これには深~い意味があり、“Rx”とは何かを略した記号ではなく、古代エジプトの「健全なるもの」の意味をもつ“ウジャト(udiat)”が起源で、“万物照覧の眼”と崇められたホルス神の左目の形が“Rx”の形に見えたからだと言い伝えられています。右眼が太陽、左眼が月を表し、個人に健やかさを与え、宇宙に豊かさをもたらす象徴の神聖文字とされていたようで、これにあやかった“R”なのです。

そしてオズニス・スクエアは、この“talexR”の称号を受けた第一号祝日

機能を極めたオズニス・スクエアは、“talexR”の称号に相応しい永久定番のサングラスなのです。ビックリマーク

地味に究極★オズニス・スクエア~第六話

スクエア分解今日は久々にオズニス・スクエアのお話しにします。あせるだいぶ間が空いてしまいましたので、「なぜオズニス・スクエアは究極のサングラスなのか?」を、この辺で少しおさらいしておきましょう。

第一話では、オズニス・スクエアは世界一高性能な偏光レンズTALEXのためだけに誕生したサングラスであるというお話し。

第二話では、究極のサングラスのフレーム素材のお話し。

第三話では、レンズに負担をかけないフィッティング調整機構“ボールジョイント”のお話し。

第四話では、TALEXのレンズカラーはすべて機能があるというお話し。 

第五話では、かけ心地に重要な鼻パッドのお話し。ひずみのないレンズの固定

※はじめての方、もう一度一から読む方はこちら>>Click!


「レンズを指で優しく支えているような留め方」というのがなかなか形にならず、フリーズしていたある日、真三さんから、「フレームを上下二分割できませんか?」という提案!

!!!レンズの溝を一部だけにして、上下二分割のフレーム構造にすればレンズにひずみもおきないしひらめき電球 ボールもうまく保持できるしひらめき電球 交換可能な鼻パッドもフレームと一体化できるひらめき電球

そうです、フレームを上下二分割にするという新しい発想で、究極のサングラスに必要な機能的要素がすべてクリアになったのですビックリマーク

とは言うものの、金型費がまたまた、ば、倍汗

ここまでして・・いくら究極といえども、掛けて誰も似合わない様なサングラスだったら… 戦国時代なら切腹もの。

番長最終的なフレームのデザインに仕上げるまでは何度も何度も描き直し、その都度フレーム製造メーカーの方と0.5ミリ、線一本分の幅を増やす減らすでバトルを繰り返しました。メラメラ

その甲斐あってか、幸いか、クラッカーオズニス・スクエアは、おっとこ前が掛けても、そうでない人が掛けても、「サングラスが似合わない…」と、サングラスを掛けることを諦めていた人が掛けても、究極の機能に加えて“似合うサングラス”として誕生したのです。合格



始まりは小さな大木

リーフレットスタンド今はもう廃盤となっていますが、ボクが最初にTALEXのためにデザインしたのがこのリーフレットスタンドです。

「TALEXの販促品のデザインをしていただけませんか」?とボクのところに依頼をしてきたのは、TALEXに飛び込み営業でチャンスをゲットしたトライアウト(広告代理店)の安田さんでした。

じつはこの依頼をいただいたとき、「ボクにしかできないデザインの依頼」。と直感していました。ボクは安田さんからTALEXのお話しを聞く前から、TALEXレンズのユーザーで、すでにショールームで購入した2本のサングラスを愛用していたのです。

当時接客していただいたのは田村マネージャーで、ボクがデザイナーとして伺ったときは相当驚かれていました。また、田村マネージャーとボクは10年と1日違いの誕生日で、中学も同じ中学(10年ボクの方が先輩ですが…(^_^;))、血液型も同じAB型。ほんとうに縁を感じます。

でも、それとこれとは別! TALEXのブランドのイメージに沿わなければ採用いただけるはずはないし、ブランドのイメージをアップさせることができないような什器ではボクがデザインする意味がないと思っていました。

縁があるから自信があったのではなくて、そのときすでにTALEXユーザーで、TALEXの凄さ、良さを人に伝えることができていたから自信があったのです。

このときはまだデザインについて哲学的なものは持っていませんでしたが、本質がわかっていなければ人に伝わるデザインはできないということはなんとなく理解できていたので、誰にも負ける気がしなかったのです。

このデザインがあったからこそ、今があると思うと、このリーフレットスタンドがとても愛しくて胸が熱くなります。

明日はひさびさに安田さんに電話してみよう! トライアウトも会社が大きくなって、安田さんもえらいさん(常務取締役)になられたので、忙しくてもう相手にしてもらえなかったりして・・・汗