地味に究極★オズニス・スクエア~第八話


オズニス・スクエアは、智のパーツをボールジョイントにしてフリーのフィッティング調整を可能にしていましたが、1、フィッティングに時間がかかる。2、技術力の高いオプティシャンでないと取り扱えない。3、長い年月使っているとフィット感がゆるくなる。という3つの課題をユーザーさん、販売店さんから預かっていました。
50年、いや100年先にも新品が買えるサングラスを目指してオズニス・スクエアをデザインしてきましたので、課題はなんとしても解決してゆかねばと考えていましたが、これ以上費用を掛けるわけにはいかず、費用を掛けないでなんとか解決できないものか…と思案していました。
しかし、何をするにしてもお金が掛かる…


今まで培ったフィッティングデータを基に、顔の幅、耳の高さを数値化して、最も多くあてはまるニュートラルの位置を割り出してみると、半数以上をカバーするニュートラルの位置を発見!
この位置から幅の広い狭い、高さの高い低いのそれぞれの数値を算出してみると、左右9種類合計81通りの組み合わせで、ほとんどの顔の個性をカバーできることがわかったのです

さてさて、これをどうしてカタチにするか?



とりあえず金型費の見積りを依頼してみようと思い、メーカーさんに相談。
「これはエエ考えやわ」。「とりあえず図面描いてみよう」。と話しが前に進み…
思い切って真三さんにプランをお話しし、「やらせてください」。とお願いしてみたところ、真三さんも同じことを思っておられたのか、なんと「やってみましょう」。とご快諾!

金型の製作に感しては、メーカーさんに相当ご苦労をお掛けしましたが、意匠のモデルチェンジをせずに、機能をブラッシュアップさせ、ユーザー、販売店、メーカー、流通のすべてがハッピーな、り・デザインとなりました。
最初の左上の画像はナインボールのBOXで、その正面に写っているのが左のボール用のBOX。このBOXもボールがチョイスしやすく、使いやすいようにデザインしました。

サンプルのフレームには左右にこのニュートラルのボールが入っていて、これを一旦掛けていただき、顔幅の広い人は“W”のボールを使い、フレームが頬骨に当たる人には“U”のボールを使い、またこの両方、顔幅が広くて、フレームが頬骨に当たる人は“WU”のボールを使うというわけです。(※左上のBOXの画像をクリックして拡大してご参照ください。)
仮に、鼻の位置が顔の中央でなかったり、頭の形が極端に左右非対称の方は、片方に“N”のボール、反対側に“W”のボールを使うことでフィットしてくれます。
また、左右耳の高さが極端に違う人は、片方に“U”のボール、反対側に“D”のボールを使うことで、フレームが斜めに掛かることなく、まっすぐに調整できます。
それに、目の前で自分専用のサングラスが出来上がってゆくパフォーマンスは、オズニス・スクエア(ナインボール)ならではの満足感


じつは、オズニスのユーザーさんはTALEXのヘビーユーザーの方も多いので、レンズカラー違いでオズニス・スクエアを数本ご愛用いただいている方もいらっしゃいます。
最後に、現スクエアユーザーの方で、「フィッティングが最近あまくなってきた」。という方は、ナインボールのボールに交換されてはいかがでしょうか。
とは言え、「イッセイさんのブログに書いていましたので来ました」。と言ってもタダになることはありませんので気をつけてくださいね。まぁ、オズニスユーザーさんはそんなケチクサイことは言わないと思いますが
