今年のグッドデザイン賞に注目。
1957年にスタートしたグッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組みであり、私たちの社会をより豊かな方向へ導いていこうと、52年もの間、続けてこられた社会活動です。
そしてここで評価・推奨されてきたのは、単に造形の美しさではなくて「優れたデザイン」。
この「優れたデザイン」を社会に普及させることが、日本の産業の発展を後押しするものと信じて、行政、企業、デザイナー、生活者が一体となって、日本の高度経済成長とともに、豊かな社会を実現してきてくれました。
そしてこの50年間は「デザインによってモノに新しい価値をつくっていく」といった潮流で、つくる側の姿勢がとくに評価されていたのですが、今年からはその審査基準が大きく変わるのです。

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日本でも生活者にデザインマインドが生まれ、消費者はモノとソフトウェアを併せて使う時代になってきているため、時代に合わせてその両方をバランスよく併せ持つものこそが「グッドなデザイン」と評価・推奨されます。いくら機能がうまくデザインとしてまとまっていても、その目的が生活の快適性であったり、社会問題に対する取り組みでないと評価の対象にはならないということです。また今年からはこれを「生産者」の立場ではなくて「近未来の生活者」の立場に立って審査するという、大きな変革の年となりそうです。

大賞に関しては、表彰式の会場で投票により公開選出されるため、以前からその年の社会性は反映されています。2004年は「にほんごであそぼ」という音楽番組が選ばれた「教育」の年。2005年は痛くない注射針「ナノパス33」が大賞に選ばれた「医療」の年。2006年は三菱自動車「i(アイ)」、2007年は使い捨てない充電式電池「eneloop」が選ばれたエコロジーの年。といった具合です。
ボクはこの年は投票に参加しませんでしたが、2007年の決選投票では「eneloop」VS任天堂の「Wii」で、エコロジー対エンターテイメントとなり、より切実な課題に取り組んだ社会性が評価され、エコロジーに軍配が上がっています。
ちなみにボクは、今年は、オズニス・スクエア(ナインボール)でエントリーし、5年連続の受賞を目指します。
2004年にこのオズニス・スクエアで受賞歴があるのですが、今年はこれをさらに進化させたのと、ソフト面を新たに提案していますので、プロダクトとソフト面のバランスが良くなり、完成度が上がっているので、再度エントリーしました。
サングラスというささやかなプロダクトを通して、環境や健康に対する提案が社会に少しでも影響を与え、この社会活動の「一隅を照らす」ことができれば幸いと思っています。
