前回の記事

 

‐『日朝関係の視角』のまとめ その4(『金姥老の”決死対決”』シリーズ)‐

 

 

・今一度振り返る 『植民地支配』とは何か

 

それを一概すると、“支配者”“被支配者たち同士”における『埋めがたき分断』である。


 

本当に、胸を締め付けられるような記事です。

 

 

‐『日朝関係の視角』のまとめ その1(歴史と哲学は“複雑な時代”に向き合う「処方箋」)‐

 

近代欧米列強におけるアジア侵略の『思想』が如何なるものであったかについて、主にヘーゲルの考え(歴史哲学講義=ユーロセントリズム)をもとに、その歴史的経緯を縷術していく過程で、“文明の中の野蛮”をまざまざと見せつけられた格好です。

 

彼らの中で「同じ人間」であっても、欧米世界においては『土人』以下、ないし『動物と同等』という扱いがつぶさに見て取れる。

 

 

そして欧米の「猿真似国家」たる大日本帝国においても、かの『人類館事件(1903年)』を想起させます。

 

学術人類館事件(1903年、大阪)

 

今から約100年前、大阪で開催された第五回内国勧業博覧会に、「学術人類館」なるパビリオンが出現した。館内では、「未開人」として「琉球人」「北海道のアイヌ」「台湾の生蕃」「朝鮮人」など生身の人間が「陳列」され、鞭を手にした説明人が「こやつは…」という侮蔑的な調子で解説したという。しかし、「琉球人」の「陳列」は、「我を生蕃アイヌ視したるものなり」という沖縄側からの批判で中止になったが…(下線は阿川⇒引用先サイト)

 

人類館事件  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 

人類館事件(じんるいかんじけん)、「学術人類館事件」と呼称する場合もある。1903年に大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会の便乗商売として、民間業者が会場外に作った「学術人類館」において、沖縄、朝鮮、アイヌ、台湾高砂族、インド、マレー、ジャワ、アフリカの人々を、民族衣装姿でそれぞれの民族住居に住まわせ展示され、見世物として観覧させた事件である。

 

台日地区研究 『12月19日のクラス』記事より

 

http://web.thu.edu.tw/mike/www/class/2006/tainichi2006/06kiroku/12-19-06.html

 

一部では沖縄や清国の『反発』があったとか、読み進めると、前者では琉球の「植民地化」が進んで、自分たちは“大日本帝国人”だから、上述のような「土人たち」と同一視されたくないとすれば、完全に宗主国と“一体化”してしまっているわけで、先の“植民地時代の台湾人”と同じ「発想」に陥っていると言えるでしょう。
 

このような前置きのもと、今回もシリーズ記事の「総括」へと参ります。

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 その1(「合わせ鏡」の日韓関係)‐

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 その2(固陋な国民意識)‐

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 その3(スネ夫根性と忘れっぽさ)‐

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 その4(韓国人の「反日」/日本人の「嫌韓」)‐

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 その5(日韓それぞれの「思い込み」)‐

 

‐シリーズ・「韓国人」の日本人観 最終回(これからの日韓・北東アジア関係)‐

 

5 韓国人の日本人観

 

元関東軍の忠実な突撃隊長をやった朴正熙の政権は、復興した日本資本を、無防備に、卑屈に誘導する、レールの工事人といえるであろう。このレールによって「韓国」へなだれこんだ日本資本と、退廃調の文物と、日本人のぶざまな姿に、対日感情も鋭く、複雑化している。

 

筆者の調べた「対日感情」のうちで最も印象深いものがあった。

 

━日本人が、またやってきた。

 

一九四五年~四六年、日本軍が敗れて、大陸から何百万という日本人が乞食さながらの姿で逃げまどいながら、三十八度線を越えて、かれらの本国へ引き揚げた。三六年にわたる侵略と残忍性をふるった人々を無事に帰らせたのは世界に例がないであろう。

 

われわれは、そのとき日本人たちを、むしろ哀れみの眼で通過させた。

 

それは日本人の朝鮮統治がよかったわけでもなく、またわれわれが寛大であったからでもない。ただ、朝鮮半島の政治情勢が混乱していたためである。

 

・・・・・・そのときの哀れな姿の日本人が、二十数年を経た今日、経済的に精神的に侵食するために再びやってこようとは夢にも思わなかった。考えてみると「日本人は罪意識のない国民」という評がピッタリする。

 

そういう日本を、よくよく認識すべきである━と。

 

『日朝関係の視角』 金勉一著 ダイヤモンド社 262~263頁より

 

1970年代の南朝鮮(韓国)では、日本はこのように捉えられていた。

 

 

・続‐現代の『オリエンタリズム』

 

 

『中国の子どもたちに「餌付け」をする英国貴婦人たち』

 

https://twitter.com/julialeejulia3/status/1264139010949230593/video/1

 

このような過去があったにも関わらず、リベラル派を中心「独裁的」国々に対する“差別意識”は凄まじいものだ。

 

先の香港デモでは、海を越えた異文化の諜報組織に支援された無知な暴徒たちが、自国の文化や歴史を否定し、さもイギリス統治時代「良きもの」であるかのようなペテンを喧伝している。

 

‐『香港デモ』は複雑すぎっから「素人」は黙っといて‐

 

‐血と暴徒渦巻く『香港デモ』の顛末(みんなちゃんと英語で調べてる?)‐

 

‐混迷極まる『香港デモ』(ウクライナ・ネオナチの参戦)‐

 

‐米国政府の「差し金」によって運営される香港デモ(ポール・クレイグ・ロバーツ氏)‐

 

‐「分断」「対立」「憎悪」の果ての『核戦争(破滅)』‐

 

‐香港デモの「洗脳暴徒」を賛美する『欧米属国』たち‐

 

彼らの中では、現実はどうであれ「民主主義でない=野蛮国」の発想で、やれ「中国がダメだ」「北朝鮮の脅威」という名目で、それ以上の考えを持たない、深めない点にある。

 

かつての“欧米列強の考え”同一線上にあるのだと思う。

 

 

興亡の世界史09 『モンゴル帝国と長いその後』 杉山正明著 講談社 38頁より

 

‐ネトウヨに国際問題を語らせるとロクな事がない(呆)‐

 

何人であろうと、過度に西洋文明主義「自己愛」を重ねている連中にとって、彼らの中の「非文明(中国・北朝鮮)」は、かつての列強が描いた“モンゴル人像”と重なるのだろう。

 

自分たちの『文明(イデオロギー)』に「同意しない者たち」は、すなわち“敵(脅威)”であり“支配すべき対象”となり(近代西欧ではモンゴロイド=東洋に対する憎悪)、目に見えるカタチでの「差別(ヘイトスピーチ)」「被差別者同士の分断」が巻き起こるわけです。

 

それは、過去や現在の出来事が証明している。

 

‐無知と憎悪の荒らし!日テレの朝鮮学校特集を見た日本人の反応‐

 

HN『純ちゃん』さん

 

今の北朝鮮の対応に憤りを感じます


親が自分のルーツを教えるために朝鮮学校に送ったのはわかりますが、ミサイル挑発して何がいいのか?


こんな国を崇拝してきたことにアホらしくなってきました。皆んなが嫌がってるというより今の北朝鮮を崇拝するのは総連の人間とその子孫だけじゃないかと


朝鮮学校も寄付なしでは生きていけられませんからね。


それで怒り?


ミサイルを打ち上げることに怒りを覚えますわ


郷に入れば郷に従えができないようではね

 


HN『滑稽』さん

 

なんだかなー


これだけ学生数が減っている現状をみれば、北朝鮮離れが進んでいるのは明らかでしょ。

 

 

俺も朝高卒だけど、まわりの在日は現実から目を背け、他人の意見に耳を傾けない奴ばかり。


そういう奴に限って何故か国籍は韓国。


日本で暮らすには韓国籍の方が便利だと(笑)


ミサイル1発我慢することで、どれだけの人が救われるのか。

 

 

北朝鮮信者の人達は、苦しんでいる同胞のために何かしているの?


まさか自分達とは無関係だと思ってないよね

 

かっちんブログ「堅忍不抜」 『今日のTBS朝鮮報道(あさチャンより)在日同胞はどう思ってる?&出演依頼が来ました。』 嫌北在日コリアンのコメントより

 

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12304226724.html?frm_id=v.mypage-checklist--article--blog----sanpurena_12304226724

 

このような“二級市民的発想“は、特定の国人に限らず、幾多のアイデンティティを持つ人々に「伝播」していく。

 

‐『日朝関係の視角』のまとめ その4(『金姥老の”決死対決”』シリーズ)‐

 

“宗主国の人たちの常識”と逸脱した価値観を抱いてはならない。

 

それは、過去の人類館事件で「土人たち」と同列視されたくないとした琉球人の発想や、大日本帝国の植民地政策の中で改造された台湾の人たち、はたまた香港デモを通じて「古き良き欧米の価値観」をゴリ押す暴徒連中、さらには日本社会で「一色化」を極める北朝鮮バッシングの末に、自己アイデンティティを破壊された一部在日コリアンの人々の「日本化」に至るまで、その歴史的事例さまざまだった(日本人の日米同盟に対する絶対視もそう)。

 

反面、そうした考えを持っていない人たちは、“主流”から遠い隅へと追いやられ、取り上げぬ価値すらないものとスルーされたり、ご機嫌取りに作り替えるため『再教育されるべき対象』として、圧迫者側なり仲間内から物質・精神両面の「攻撃」を受けることになる。

 

 

<参考資料>

 

・Cluttered talk blab blab blab 『百聞は一見にしかず~植民地時代の香港では~』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12599256935.html

 

・台日地区研究 『12月19日のクラス』記事

 

http://web.thu.edu.tw/mike/www/class/2006/tainichi2006/06kiroku/12-19-06.html

 

・『日朝関係の視角』 金勉一著 ダイヤモンド社

 

 

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