シリーズ記事

 

‐『香港デモ』は複雑すぎっから「素人」は黙っといて‐

 

‐血と暴徒渦巻く『香港デモ』の顛末(みんなちゃんと英語で調べてる?)‐

 

‐混迷極まる『香港デモ』(ウクライナ・ネオナチの参戦)‐

 

 

・ロバーツ氏が語る 「暴動」の本質

 

 

https://jp.sputniknews.com/us/2015032047722/

 

私は氏に関して、海外記事の翻訳や、外国人とのコンタクトを重ねる英語ブロガーのMichikoさん伝手に、2017年ごろから知るに至った。

 

‐とうとうウィキペディアで「ロシア信者」扱いされるポール・クレイグ・ロバーツ氏‐

 

レーガン時代に財務長官補佐を努めた保守体制派ポール・クレイグ・ロバーツ氏は、現在アメリカの「対外政策」に強く批判的な立場で、かつてトランプ大統領が、これ以上アメリカを戦争国家にさせないために、世界平和の一環として「ロシアとの講和」を公約に選挙を勝利したにも関わらず、「戦争推進派」である米民主党の思惑により、『アイデンティティ・ポリティクス』という、自分が気に入らない相手「人種差別主義者」とレッテル付ける政治を持ち込み、彼に対するネガキャンを「売女マスコミ」経由で大いに展開し、関連する形で『ロシアゲート』という事実無根のデマ吹聴などのご指摘も、たびたび行ってこられた。

 

‐「トランプの死」は、バノン氏解任によってもたらされた‐

 

無論、これを支える軍産複合体の政治など、いくつかの重要なワードも認識するように至った。

 

さて、今回の『香港デモ』について氏の所感は明快だ。

 

まず、今回の「民主化運動(暴動)」なるものは、すべて「アメリカ政府の資金提供」によって成り立っている。

 

‐「人権屋」ヒューマンライツウォッチの横暴(北朝鮮の『性暴力』と中国の『ウイグル問題』)‐

 

『全米民主主義基金(NED)』という、自国の税金制度によって運営される公的機関が、かつて東欧のソ連構成国の治安も乱すために、昨今における「中央アジアの状況」も鑑みて、アメリカの政治介入が露骨なものと化している。

 

マスコミに載らない海外記事 『中央アジアでの闘争を強化するアメリカ』


http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-ec2458.html

 

まあ何よりも、そのための「情報戦」が、ものすごく徹底している。

 

現代の「欧米列強」影響下の国々で、テレビ新聞・インターネット検索エンジンにおける報道管制を敷き、言論人のネグりやスルーは、もはや日常茶飯事で、いかに「世界のニュース」を能動的に授受することの難しさを痛感させられる。

 

‐混迷極まる『香港デモ』(ウクライナ・ネオナチの参戦)‐

 

私が見て書くのは、私の周りで起きている恐怖だけではない。人命を破壊し、村や市や国全体を破壊する恐怖だ。私が把握しようとしているのは、テレビ画面や、新聞やインターネット上で、人類に対する悪魔のような犯罪が、何らかの形で報じられ(記述され)てはいるが、情報が余りに歪曲され、操作されているので、世界のあらゆる地域の読者や視聴者が、自身の苦しみについて、そして/あるいは、他の人々の苦しみについて、ほぼ何も知ることができないのだ。

 

例えば2015年と2019年に、私は座りこんで、香港の暴徒を説得しようとした。それは本当に意義深い経験だった! 彼らは何もしらなかった。欧米がアフガニスタンやシリアやリビアのような場所でしている犯罪について全く何も知らなかった。彼らに、ワシントンが、どれだけ多くの中南米の民主主義国家を打倒したか説明しようとすると、彼らは私を精神異常者だと思いこんだ。良く優しい「民主的な」欧米が、どうして何百万人も殺し、大陸全体を血まみれさせることができようか? 彼らは、そういうことは大学で教わらない。BBCやCNNやサウスチャイナ・モーニング・ポストさえ言ったり書いたりしない。

 

私は真剣だ。私は彼らにアフガニスタンとシリアの写真を見せた。携帯電話に保存した写真だ。彼らはこれが本物の、直接のものだと理解したに違いない。それなのに、彼らは見ても、彼らの脳は、見せられたものを処理できなかった。画像と言葉。この人々は特定の情報は理解しないように条件づけられているのだ。

 

(中略)

 

世界の分断は驚くほどだが、時間とともに激化しているのだ。インターネットが状況を改善するだろうと期待した人々は、大変な誤算だった。

 

知識の欠如とともに、団結も消えた。

 

今まさに、全世界で暴動や革命がある。私は最も重要なものを報道している。中東で、中南米で、そして香港で。

 

率直で申し上げよう。レバノンでは、一体何が香港で、あるいはボリビアや、チリやコロンビアで起きているかについて、全く何の理解もない。

 

欧米プロパガンダが全てを同じ袋に投げけんでいるのだ。

 

香港で、欧米に洗脳された暴徒が「民主化運動抗議行動参加者」として描かれる。彼らが人々を殺し、燃やしても、彼ら依然欧米のお気に入りだ。彼らが、今ワシントンの最大の敵、中華人民共和国に敵対しているからだ。彼らが欧米に創造され、維持されているからだ。

 

(中略)

 

アジア諸国はお互い、ごく僅かしか知らない。アフリカと中東も同じだ。中南米で文字通りベネズエラの命を救っているのはロシアと中国とイランだ。キューバという一つの輝かしい例外だけで、仲間の中南米諸国は一切支援しない。全ての中南米革命は断片化されている。アメリカが引き起こす全てのクーデターには基本的に何の反対もない。

 

同じ状況は中東やアジア至る所で起きている。欧米に破壊された国々を守る国際主義旅団はない。巨大な略奪者がやって来て、獲物を攻撃する。国が世界の前で、ひどく苦しみながら死ぬのは酷い光景だ。誰も干渉しない。全員見守っているだけだ。

 

国は次々と崩壊してゆく。

 

(中略)

 

帝国は殺さなければならない。定期的に。予測可能な規則性で。

 

誰も何もしない。世界中が見守っている。異例なことは何も起きないふりをして。

 

このような条件の下で合法的革命が成功できるだろうか? 民主的に選ばれたどこかの社会主義政府が生き残ることができるだろうか? それとも、まともで、楽観的で、楽天的な全ては、必ず堕落した残忍な教養がない帝国の獲物になって終わるのだろうか。

 

もしそうであるなら規則通りに動くことに何の意味があるだろう? 明らかに規則は腐敗している。規則は現状維持のためにだけ存在している。規則は入植者を守り、革命での犠牲者を厳しく罰するのだ。

 

だがそれは私が、今日ここで議論したいと思っているものではない。

 

私が言いたいのは、犠牲者が分裂しているということだ。彼らはお互いについてほんの僅かしか知らない。本当の自由のための争いは断片化している。戦い血を流す人々は、それほど大胆ではない犠牲者仲間に反感を買われることが多いのだ。

 

私は世界がこれほど分裂しているのを見たことがない。帝国は結局成功しているのだろうか?

 

イエスでありノーだ。

 

ロシア、中国、イラン、ベネズエラ - 彼らは既に目を覚ましている。彼らは立ち上がった。彼らはお互いに学びあっている。

 

団結なしに勝利はあり得ない。知識なしに団結はあり得ない。

 

知的な勇気は、今明らかにアジア、「東」から来ている。世界を変えるためには、欧米マスコミを無用のものにし、対決しなければならない。「民主主義」や「平和」や「人権」を含め、あらゆる欧米の概念は問われ、再定義されなければならない。

 

そして確実に、知識だ。

 

我々には、改善されたものではなく、新しい世界が必要なのだ。

 

世界がロンドン、ニューヨークとパリがそれ自身について教える必要はない。

 

分裂は終わらせなければならない。国は直接お互いのことを知らなければならない。もし国々がそうすれば、本当の革命がまもなく成功するだろう、他方、香港やボリビアや中東中いたる所での、破壊やエセ・カラー革命は各地域で立ち向かわれ、何百万人もの人命を破壊するのを阻止されるだろう。

 

同 『これほど断片化した世界を私は見たことがない!』記事より

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-e88441.html

 

分断の果ての分断。

 

人びとの「知的劣化」が招いた当然の帰結。

 

香港と「同様の事態(人々の分断)」が、ベトナムやその他の国々でも起きて、人々の「相互知」が失われ、「敵対」し、対立していくさまが、昨今の政治状況で幾度も繰り返されてきた。

 

キエフと右派セクターによるオデッサ水晶の夜 (写真・閲覧注意!)

 

2014年のウクライナ騒擾において、先にも触れたNED(全米民主主義基金)が主導したことも、おもに中国やロシアにおいて、ジョージアやチェチェン、今回の香港や、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒へと向けられ、ロバーツ氏は、そうした米政府関係者を「やすやすと受け入れる」中国やロシアに、強い遺憾の意を示している。

 

また逆に、アメリカ自身「弱さ」を持っている。

 

『アイデンティティ・ポリティクス』という、常に「新たにつくられる出自」によって、人々は分断し、現在の米国政治の頽落につながって、セックススキャンダル左右間における不毛な対立など、枚挙をいとわないが、本来の人権という立場に立つならば、すぐさまアメリカの戦争政策や駐留軍制度によって苦しむ「同盟国(従属国)」の基地問題へ、積極的にコミットすべきなのだろうが、連中の興味は、そうした本質的な方向には決していかない。

 

‐軍産複合体(大企業)=既成政党=戦争‐

 

いつも形だけの「国内問題」のみで、表層的な『自国民だけの政治』こそが、その「使い捨てにされぬ民」(オバマ氏)として、アメリカ人の中に強く根付いていることは、この世界にとって、大いなる障害であり、避けきれぬ不幸として、常に現在進行形で迫ってきている問題なのだろうと考えます。

 

‐強欲者が世界を滅ぼす‐

 

いや、このままいけば「自国民でさえ」も、戦争という擂粉木にすりつぶされていくかもしれない。

 

 

<参考資料>

 

・Cluttered talk blab blab blab 『ポール・クレイグ・ロバーツが語る香港暴動事件の「本質」』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12562029710.html

 

・マスコミに載らない海外記事 『中央アジアでの闘争を強化するアメリカ』


http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-ec2458.html

 

・同 『これほど断片化した世界を私は見たことがない!』記事

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-e88441.html

 

・同 『キエフと右派セクターによるオデッサ水晶の夜 (写真・閲覧注意!)』記事


http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-4bc4.html

 

 

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