前回の記事

 

‐『日朝関係の視角』のまとめ その3(『関東大震災の朝鮮人虐殺/朴烈大逆事件』シリーズ)‐

 

 

・両者にわたる 「深い溝」(マジョリティが設けた『国境線』)


きっと、応援して下さる日本人は「良い意味」で述べておられるのだと思うが、在日コリアンと日本社会との関係は、常に『暗いもの』を漂わせている。

 

歴史がそれを「物語って」います。

 

 

‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その1(ライフル魔と呼ばれた男)‐

 

‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その2(社会的分断がもたらしたもの)‐

 

‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その3(責任感・徳のない国の末路)‐

 

‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 その4(在日コリアンは人質である)‐

 

‐在日朝鮮人『金嬉老事件(김희로사건)』の全容 最終回(排撃の歴史を乗り越えて・・・)‐

 

 

 

『日本初の劇場型犯罪を起こした男 金嬉老 1-3』

 

https://www.youtube.com/watch?v=M39eidpr8U0

 

4 金姥老の“決死対決”

 

いわゆる金姥老事件とは、在日朝鮮人の潜在的憤懣を、直接怪行型の金姥老の流儀で爆発させたのは確かである。また、潜在的被害者や被圧迫者が積りに積もった憤怒に耐えかえ、ある日の突如の爆発行為によって、彼は“加害者”に転化する━よい例である。

 

金姥老は、トラブルのあった暴力団員三人を銃殺し、彼自身に暴言を浴びせていた警察と対決するために、山中の“ふじみ旅館”を襲って一三名の投宿人(日本人)を人質にとってバリケードを築き、銃を構え、ダイナマイトを積んで警察陣と対決した悲壮な事件である。

 

その昼夜、火鉢は赤々と燃え、その傍らに大量のダイナマイトが積まれ、いまに大爆発と空中の炎と共に消え去る悲壮な計画を立てたのだ。その凄まじい対決ぶりに、県警の部長が“金さん、お詫びします”と、なだめる一幕もあり、数百名の報道陣のうごめく中で、当人は一城主の英雄気取りに酔った面もあった。が、その隙に報道陣に化けた警官に捕らえられる身となった。

 

かくて悲壮な爆死計画は挫折し、金姥老は八つの罪名で静岡地裁に起訴された。その裁判中は、良識ある多数日本人の特別弁護の陳述は感銘深く、一同胞として感謝する。静岡地裁で「無期懲役」の判決、そして東京高裁へ控訴審となり、今年六月十一日、一審同様に「無期懲役」の判決を受けた。

 

目下、金姥老弁護団によって最高裁へ上告中である<当時の記述>。

 

※<>は筆者註

 

『日朝関係の視角』 金勉一著 ダイヤモンド社 261~262頁より

 

こうした歴史的事件を鑑みるに、何かとても複雑な、あらゆる物事を想起させるキッカケを自分の中で見出します。

 

 

・これらを「放置」した先に “待っているもの”

 

 

『二級市民として洗脳をされた人々』

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12582694939.html

 

冒頭で「なぜ暗いのか」と考えたとき、もっと私たちはマクロな視点で物事を考察しなければならないと思うのです。

 

‐宗主国と植民地・『分断される』人々‐

 

“植民地時代の台湾人”が、どのような「洗脳」によって発想を作り替えられ、果ては『大日本帝国』を崇めるようになったのか。

 

“二級市民”としての立場を固守し、完全に同化してしまう人や、不条理な現状を「受け入れている」国人ふくめ、ある一方で『悲壮な被害者意識』を蓄えた果てに、金姥老と同じく、物事が暴力的方向に向かってしまった出来事がもう一つあります。

 

‐僭越ながら、良識ある在日コリアンの方々はマジでこの人に関わらない方が良い‐

 

これでは、“双方にとって健全な関係”を望むことは「どちらかを潰す/無視する」のではなく、リブログ記事にある朝日新聞の『声』で紹介されていた、“日本人と朝鮮人が手を取り合い、尊重し合える社会”を本当に実現するためには、相手に阿るのではなく、否定するのでもなく、ただ謙虚に歴史に学び、そこから得た「ヒント」をもとに行動を修正し、未来の指針を見定め、あらゆる認識を毛嫌いせず取り込んで、自らの認識の肥やしにすべきだろうと思います。

 

今の日本社会や周辺地域が「分断」されるほど、それを「国益」と喜ぶ『外国の勢力』は、大体察しがつきますが、表層的なイデオロギーに固執するのではなかく、“文化共同体”としての視点を養うことが、問題を解決する最も主要な意識となるでしょう。

 

 

<参考資料>

 

・かっちんブログ「堅忍不抜」 『朝鮮学校高校生 私たちが「頑張る理由」【朝日新聞2020.5.23】声に掲載。』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12582694939.html

 

・『日朝関係の視角』 金勉一著 ダイヤモンド社

 

・Youtube動画 『日本初の劇場型犯罪を起こした男 金嬉老 1-3』

 

https://www.youtube.com/watch?v=M39eidpr8U0

 

・Cluttered talk blab blab blab 『二級市民として洗脳をされた人々』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12582694939.html

 

 

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