ティム・ミラー監督、ライアン・レイノルズモリーナ・バッカリンエド・スクラインT・J・ミラージーナ・カラーノレスリー・アガムズブリアナ・ヒルデブランド出演の『デッドプール』。R15+



元傭兵のウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)は娼婦のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と出会い付き合い始めるが、自分が末期癌に侵されていることを知る。謎の男に癌が完治する人体実験の話を持ちかけられて最後の望みに懸けるが、拷問の末に肉体が変異し不死身の身体と引き換えに醜い姿になってしまう。復讐を誓ったウェイドは赤いコスチュームを身につけ“デッドプール(死の賭け)”と名乗って彼を改造した傭兵でミュータントのフランシス(エド・スクライン)を探す。デッドプールの大暴れにX-MENのメンバーであるコロッサスとネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(ブリアナ・ヒルデブランド)が彼を追う。


マーヴェル・ヒーロー物の実写版。

デッドプールという名のスーパーヒーローの存在は知っていたけど、例のごとく僕はアメリカン・コミックについてはまったく知識がなく原作コミックスを読んだこともありません。

でも下品でヴァイオレントで笑えるアメコミヒーロー物、ということで楽しみにしていました。

それで公開初日に字幕版で鑑賞。


景品のミニフィギュアもらったけど、もったいなくて封を開けられない

日本語吹替版もなかなかイイ感じの出来だという話だったんでそちらもぜひ観たかったんですが、ディズニーアニメなどとは反対に僕の住んでるところでは日本語吹替版をやってなくて、しょうがないんで字幕版を2回観ましたよ。

吹替版が観られなかったのは実に残念だけど、映画は愉快でしたw



ミュージック、スタート!

DMX - X Gon' Give It to Ya



第四の壁」がうんぬん、みたいなことをよく言われているけど、映画の登場人物が観客に向かって話しかけてくるってのはよくあるし、主人公が自分は漫画や映画のキャラだということを認識しているというのも、あるいは出演者とか内輪ネタなどを披露するのもコメディなんかでは別に珍しくもないんでそんな騒ぐほど画期的だとは思わなかったんだけど、それでもここんとこやたらと深刻に悩んだりするアメコミヒーローたちが多いんで、こういうノリが心地よかった。

 

 
真面目にお仕事中のデップーさん

一応、X-MENの実写映画はこれまですべて観ているから、ウルヴァリンのネタもわかりましたし(^o^)

これまでまったくアメコミヒーロー映画を観たことがなくても楽しめるでしょうが(下ネタや残酷描写が苦手な人は避けた方が無難だけど)、やっぱりX-MENやデッドプールの「中の人」、ライアン・レイノルズについてはそれなりに知ってた方がよろしいかと。

少なくともヒュー・ジャックマンがどういう人なのかぐらいは知っとかないと、僕が2回目に観た時の客席のようにヒュー様ネタのギャグにもシ~ンとしちゃうだろうから。

全篇アラフォーやアラフィフが喜びそうなネタでいっぱいでしたね。


Juice Newton - Angel of the morning



「ワム」じゃなくて「ワム!」とか(あのウェイドの「ワム!」っ言い方が好きw)。
※「ワム!」のジョージ・マイケルさんのご冥福をお祈りいたします。16.12.25

WHAM! - Careless Whisper



さて、先ほど述べたように映画は愉快だったんですが、やたらと評判がいいんで過剰に期待してしまったところもあって、正直なところ観終わったあとの感想は「うん、まぁ、こんなもんかな」といった感じでした。

特にこの作品がこうして無事映画化されるまでの長い紆余曲折を知っているファンのかたたちは、思い入れもひとしおでしょうけれど。

なんてゆーか、もっと下品でもっとグロくてもっとエロくてもっとバカなのを想像していたので…w いえ、ハイウェイでのアクションとギャグなんかは結構いい線いってましたけどね。

エログロに関しては15禁だからこれぐらいが妥当なんだろうけど。

ちょっと前に日本産の『変態仮面』を観たせいで、下品でアホなスーパーヒーローに目が慣れちゃってたせいもあるかも。

そのうちデップーと変態仮面、コラボしませんかねw 楽しいと思うんだがな。“モッコリ”をギャグにしてるところもカブってるし。

残念ながら15歳未満は観られませんが、僕が子どもの頃は普通のアクション映画やコメディ映画でおっぱいポロリはたまにあったし、ロボコップシュワちゃんの映画で人がバカスカ殺されるのを笑いながら観たりしていたので、今の中学生だってこの程度のエロ(ストリッパーのお姉さんたちの股間にはしっかりボカシが入ってたし)やヴァイオレンスぐらいイイんじゃね~の、とは思うんだが。なんとか観られるよういろいろ頑張ってみてください。

とはいいながら、ライアン・レイノルズ演じる主人公ウェイドが恋人にバックから攻められて「…ムリムリ!」と挫けるところなんかは際どいかもねw

あと敵を首チョンパして蹴ったり、その死体で人文字作ったりするのもwww

「弾丸がケツに命中した!」と言っててほんとにヒーロースーツの尻に穴が空いてるのって初めて見たよ。あの絵ヅラには吹いた。デップーはなぜかケツ(自分の)にこだわるんだよなー。

僕の隣に座っていたカップルが結構カレシがお喋りで予告が始まってもカノジョに話しかけてるんで、ちょっとうぜぇなと思ったんだけど、映画が始まるとこのギャグのどこが面白いのか、X-MENのこととかをカノジョに一所懸命説明していてなんだか和んだ。

やはり男の方がこの手の映画が好きで、女の子がそれに付き合ってるといった感じ。

もちろん女性でもアメコミヒーロー物のファンのかたはいらっしゃるでしょうが。

こういうタイプの映画をカップルで楽しめたらいいだろうなぁ、ってつくづく思いますね。

ストーリー自体は物凄くシンプルだから、規格外のスーパーヒーローのキャラさえ気に入れば軽い気持ちで観られるし。

ロボコップやシュワちゃんの映画を大真面目に語ってもしょうがないのと同じで、この映画も楽しかったんだからそんでオッケーで別にこれ以上あれこれ言う必要もないんだけど、まぁ、以降の感想はオマケみたいなものだと思っていただければ。

ストーリーとかどーでもいい映画ですが、ネタバレが気になるかたは以降はご注意を。



ガンダムみたいに二刀流のデップーはカッコイイし、『アメイジング・スパイダーマン2』でスパイダーマンが戦闘中にずっと無駄話をしていたけどあれのさらに下品版といった感じでくだらないことを喋り続けるのも楽しかった反面、主人公本人が「これはラヴストーリーだ」と言ってるわりには物語自体にグッとクるものはなかったんだよな~。

映画評論家の町山智浩さんがラジオ番組で「泣けるんですよ」と仰ってましたが、一体どこで?^_^;と。

この手の映画でストーリーについてあーだこーだ文句つけるのは野暮なのはわかってますが、さらわれたヒロインを救うために戦うというなんのヒネリもない展開も、リーアム・ニーソン主演の「96時間」三部作で毎度家族を誘拐される主人公をバカにしていたウェイドが同じ目に遭う、というネタであろうことには気づきつつも、でもやっぱりあまりにありきたりすぎてお話としては退屈。

ヒロインが娼婦、ってのは確かに普通のスーパーヒーロー映画じゃありえない設定だろうけど、せっかくならヴァネッサにはもっとイレギュラーな活躍をしてもらいたかったなぁ。

悪役に魅力があまり感じられないのもマイナスポイント。

エイジャックスことフランシスを演じているのはつい最近『トランスポーター イグニション』で主演を務めていた(僕は未見ですが)エド・スクラインだけど、見た目単なるアクション映画によく出てくる頭丸めた傭兵でしかないので、怪人っぽいデップーや金属製の両津勘吉みたいなコロッサス、火の玉ねーちゃんのネガソニックなど主人公側の方がよっぽど悪役っぽくてそこは大いに物足りなかった。

 


フランシスの右腕、エンジェル・ダスト役のジーナ・カラーノが一人で頑張ってた。

彼女の片乳ポロリもあるけど、コロッサスの手が邪魔して見えない。どけよ、クローム製のデカ○ン野郎!

 

 
コロッサスの中の人は灰色のデカいおっさん

ジーナ・カラーノにしてもネガソニック役のブリアナ・ヒルデブランドにしてもムッチムチで、そんな彼女たちがぶつかり合う姿は健康的で大変結構でした。

エンジェルはコロッサスに助けられていたから、今後もまた登場するかもしれないですね。


で、評判のデップーのヴァイオレンス描写なんですが、僕は大絶賛されてるかたたちほど満足というわけではなくて、もっと全篇やりすぎてくれてよかったのにな、と。

もしかしたら、幼い頃から昭和のウルトラシリーズでウルトラ兄弟が怪獣や宇宙人を必殺技で首チョンパしたり真っ二つにしたりバラバラに粉砕したりして惨殺するシーンを山のように観てきたので、その手の描写に耐性があったのかもしれない。仮面ライダーだって「大切断!」とか言ってアマゾンさんが敵の怪人の頭カチ割ってましたし。

もちろん怪獣や怪人と生きた人間では全然違うんだけど、要するにヒーローが敵をオーヴァーキルすることには慣れていたということです。

すでに『ゼブラーマン』や『変態仮面』など、狂ってたりバカなスーパーヒーロー物も観てるから、それらを凌駕していなければ斬新さを感じることはない。

実際「R15+」といったってホラー映画ほどもろに残酷ではないし、エロの方もヒロインの裸より主演のライアン・レイノルズのケツや“ディック”のシルエットばかりが記憶に残ってる(今年はタランティーノの映画やディカプリオの映画とかでも男のチ○コばっか見てるんで、そろそろ勘弁してほしいんですが)。

言うほど爆笑できるギャグもないしね。もっとくだらなすぎてライアン・レイノルズばりに腹筋が六つに割れるぐらい笑えるのかと思ってたから。

ボルトロンとか、ヲタク以外のほとんどの日本人にはまったく馴染みがないし。

「まぁ、こんなもんか」と思ったのはそういう理由。

ウェイドがデップーになるまでの拷問シーンが長かったり、戦ってない場面が意外と盛り上がらないんだよね。2回観ましたが、2回ともそのあたりに不満を感じた。

ヤク好きの盲目の老女と同居、ってのも唐突過ぎて原作を知らない僕には若干意味不明だったし。

デッドプールの斬れた腕から赤ちゃんみたいな小さな手が生えてきて、おばあちゃんの顔を撫でるところはキモ可愛かったけど。

もしもこの映画を『キック・アス』や『キングスマン』のマシュー・ヴォーンが撮ったらどんな映画になってただろうか、とちょっと想像してしまう。

あの監督は、この『デッドプール』と同じくけっして潤沢な予算ではない企画を刺激的で面白い作品にしちゃう人だから。撮らないかな、続篇。すでにX-MENの映画は撮ってるんだから、シリーズとしてはデッドプールとも繋がりはあるわけだし。『キングスマン』の続篇の方で忙しいのかもしれないけど。

Twitterでどなたかが呟いてらっしゃいましたが、こういう映画は続篇が作られるたびに面白くなっていくものだから、すでにデップーの誕生譚が描かれたあとからさらにターボがかかっていくと信じたいですが。


原作でもデッドプールはX-MENとかかわりがあるからだろうけど、この映画の中でやたらとウルヴァリンやその「中の人」のヒュー・ジャックマンをイジるのは、やっぱりライアン・レイノルズがジャックマン主演の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で演じた“ウェポンXI”にちなんでなのかな。フランシスの「口を縫いつけるぞ」とかいう台詞もあったし。

「緑のコスチュームはやめてくれ。CG合成も!」という台詞は冒頭のタイトルロールで映っていた『グリーン・ランタン』のことだけど、僕は劇場で予告を観た時にまったく魅力を感じなかったのでスルーしました。その後コケたことを知った。ご愁傷様でした。

 
なんでこーなった

だからライアン・レイノルズにとってはこのデッドプールの企画は三度目の正直だったんですね。よかったね、今度は当たって。

おなじみスタン・リーおじいちゃんはストリップ・バーのシーンに出てましたね。おねえさんたちの紹介の口上も舌好調でした。


最初に書いたとおり僕はデッドプールの原作を読んだことがないしほんの少し前までその存在すら知らなかったんですが、最初にその姿を見た時に、これもアメコミ原作で90年代に映画館で観た『スポーン』をちょっと思いだしたんですよね。

『スポーン』(1997) 監督:マーク・A・Z・ディッペ 出演:マイケル・ジェイ・ホワイト ジョン・レグイザモ



あの映画でも主人公が醜い姿になってましたが。

あの頃とはCG技術は隔世の感がありますね。

「醜い姿」といえば、ウェイドはミュータントに変化したことで外見が醜くなったためにヴァネッサが自分を嫌うだろう、と思って身を隠したんだけど、でも言うほどヒドくもないんだよね。あの顔をことさら「醜い醜い」言うのはどうかと思ったなぁ。

友人でバーの店主ウィーゼルが「腐ったアボカドみたい」とか言ってたけど、見慣れればなんてことない。ふた目と見られないような姿というわけじゃないんだよね。そこも説得力がなかった。

 


こんな顔だとモテない、とか、ニキ・ラウダと世界中のブサイクに謝れ、と。

ウェイドの心配とは裏腹に変わり果てた姿の彼をあっさり受け入れるヴァネッサの価値観から、映画は「人は顔がすべてじゃない」ってことが言いたかったのかもしれないけど、だったらもっと凄まじい姿にすべきだったんじゃないの?

それに、どうしても治したいんなら整形手術でもすればもうちょっとマシにはなるんじゃないだろうか。

不死身の身体を手に入れたのに、外見のことだけ気にしてるのも変だなぁ、って。

復讐の動機が「顔を治すため」ってだけなんだもの。それはちょっといくらなんでもどーでもよすぎやしないか。

とはいっても、アボカドみたいな素顔よりもマスクをかぶってる時のデップーの方がカッコイイし可愛いのは確かで、これから続篇が作られてもライアン・レイノルズは素顔を出せなくてアボカドの特殊メイクかマスクをつけてなきゃならないのがお気の毒。

しかしあのコスチュームも、全部手製というのがムリありすぎるよなぁ。

スパイダーマンも自分でコスチューム作ってたけど、君たちどんだけ手先が器用なんだよ、と。

デップーのあのマスクなんか、白目の部分が人間の目のように(というかいかにもアメコミ風に)大きさが変わるんだけど、あれ劇中ではどういう原理でああなってんの?^_^;

 


そのへんも、やはり全部自分たちでコスチュームを作ってた『キック・アス』の方が「っぽい」んだよね。

だから、この映画では主人公がコスチュームを着た超人になる理由なんてあまり重要ではなくて、ともかくいつもおどけてばかりいる、時に映画の観客にも語りかけちゃうような定石破りのヒーローが暴れる場面があればお話なんてどーだっていいのだ。

「“スーパーヒーロー・ランディング(着地)”は膝に悪い」とか、X-MENのリーダー、プロフェッサーXのことを「ハゲの教祖」呼ばわりして「プロフェッサーって、ジェームズ・マカヴォイパトリック・ステュワートかどっち?時系列がこんがらがって…」とメタ的なギャグを飛ばしたり、「こんなデカい屋敷に住んでてなんで2人しかミュータントが出てこないの?予算がないの?」とかw 最後はウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンの顔で遊んだりもする。エンドクレジットでは客席に向かって「…まだいたの?続篇の予告なんかないよ。アイパッチしたサミュエル・L・ジャクソンも出てこない」。


ハゲの教祖(マカヴォイの方)

デッドプールにとってX-MENの連中は「優等生」で、自分には敵を許すことなんてできない。だからコロッサスからしつこくX-MENに勧誘されても断わり続けて、『127時間』のネタバレまでカマして彼らから逃げだす。

僕がこの映画を観ながらボンヤリ考えていたのは、ほんとは俺はこういうスーパーヒーローが見たいんだよなぁ、別に「正義とは何か」とか考え込んで最後に敵を許しちゃうような主人公ではなく、ってことだった。

そういう、敵には容赦しない特撮ヒーロー番組を子どもの頃はいっぱい観ていたんだから。

映画の中でぐらい、悪役が思いっきり倒される作品が観たいんだよ。

この映画の中でほとんど唯一現実の世界に繋がってるなと思ったのは、まだミュータント化する前にウェイドが女の子をストーキングしているピザの配達の小僧を懲らしめる場面。

そう、世の中にはびこる「悪」を退治してほしいんだよね、ヒーローには。

もちろんスーパーマンみたいな人間の能力をはるかに超えた超人が異星人やモンスターと戦う映画もそれはそれで現実の外を垣間見せてくれるからいいんだけど、それとは別にもっと現実寄りのヒーロー物だってあっていいし、だったらそれはこの映画の傭兵たちみたいな代わり映えのしない敵じゃなくて、一般市民を苦しめる悪徳政治家や金持ちや現実の世界の犯罪者たちをこそR指定描写で惨殺してもらいたい。必殺仕事人みたいに。ジョーク言いながらw

デッドプールにはそれが許されてるんだから。生身の人間をぶち殺すことなんてスパイダーマンにはできないですからね。

映画を観る前には僕はちょっとそういうのを期待してたとこもあるんですよ。

ヒーローだけどヒーローじゃない、そんなキャラクターを。

もちろん刀を使ってミュータント同士で斬りあったり、ぶん殴りあう派手で豪快な場面もあったら賑やかで楽しいけど。

元傭兵で映画が終わる頃までに90人近く殺してるという設定だけど、意外とデップーは常識的で一線を踏み越えることはない。観客がドン引きするところまで暴力をエスカレートさせることはないんだよね。

でもマシュー・ヴォーンの『キック・アス』にはそれがあった。そこが刺激的だった。

もしも今後そういう描写を増やしてくれたら、ミュータント同士の派手なバトル以外の場面も面白くなるんじゃないかな。

いずれにしろ、アベンジャーズにしてもX-MENにしても、どんどん戦いの規模が大きくなっていってその一方でアメコミヒーロー映画から現実味が限りなく薄れつつある中で、傭兵の一団から恋人を取り戻すためという、小っさいにもほどがある戦いに明け暮れているデッドプールには、あらためて「生身の肉体」を持った等身大のヒーローを思いだすのです。

だからデッドプールのデザインやキャラが仮面ライダーにもパクら…引用されたのも納得ではある。


ちょっと似てるのは偶然です

ウルヴァリンのように不死身だけど、肉体は普通に傷ついて痛みも感じるところから、まるで「トムとジェリー」みたいなカートゥーンっぽいギャグもできちゃうところがデップーの持ち味でもある。

ジム・キャリーの『マスク』ほどアニメ寄りではなくて、どっちかといえばサム・ライミの『死霊のはらわた』の主人公に近かったり。

痛みは感じるのに死ねない、というのは悪い冗談というか、悪夢のようなものだ。

そこで彼は永遠に悪を退治しながら生き続けなければならない。デッドプールというキャラクター自体がアメコミヒーローの運命を体現しているようなもの。

彼にはこれからも下品でくだらない冗談を飛ばしながら、殴られれば血を流し痛みを感じる者たちの戦いを繰り広げてもらいたい。

そーいえば、チミチャンガというのはデップーの好物らしいけど、台詞以外には映画には出てきませんでしたね。これも次回作では出してほしいな。

そしていつかぜひ、変態仮面と共演してください(^o^)



追記:

その後、他の映画を観にいった遠くのイオンシネマで吹替版がやっていたので鑑賞。

そこで“D-BOX”というのに初挑戦。

4DXっぽい感じで座席が動く(空気とかミスト、スモークなどの、振動以外の演出効果はありません)。¥2800。4DX並みの料金。

吹き替えの方は、「俺ちゃん」「デップー行きまーす」「今夜オ○ニーしよっと」「スーパーチ☆コ」…

いろいろ言ってますなぁw

でも字幕だと目で確認できた単語が吹き替えだと少々聴きづらくてギャグとして受け取れなかったりしたんで(ウェイドの友人のウィーゼルの台詞とか)、個人的には字幕版の方が笑えたかなぁ。

最初に観たのが字幕版だったから、ってのもあるだろうけど。

その分、より自然な日本語として耳に入ってくるから、TVで観てるような気軽さがありましたけどね。

観比べてみると面白いですよ(・∀・)

肝腎のD-BOXはというと…最後列の席で、しかもあまり動かなかった。千円損した。



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