★緊急対応・症例写真day3★ヒアルロン酸血流障害～海外で生じた事例

血流障害の3日目の経過です

昨日の時点で皮膚壊死の進行は食い止められました急速に痛みは軽減しました。

当院で治療開始から3日目の状態はこちら

赤みは色調、範囲共にさらに軽快しています

昨日のデブリードマンで、壊死組織を除去し、上皮化も進んでいるので、突っ張り感も軽減したようです

 

鼻の赤みも限局的になっていますね

本日もプロスタグランジンの点滴を行い、血流改善を図りました

皮膚壊死の部分は小さいので、週明けの上皮化具合で、デブリードマンを行うかもしれません。

患者様のお顔も明るくなりました

一昨日の経過はこちら

『★緊急対応・症例写真day1★ヒアルロン酸血流障害～海外で生じた事例』

昨日の経過はこちら

『★緊急対応・症例写真day2★ヒアルロン酸血流障害～海外で生じた事例』

皆さんは、ヒアルロン酸注入をどのクリニックで受けますか？

選択基準は何でしょうか？

価格と症例写真の映えでしょうか？

こちらの患者様は語学が堪能なので、当該クリニックの医師に、症状と治療を報告なさいました。

担当医は謝罪するどころか、

「2mlくらいで溶かせるのにどうしてそんなに溶解したんだ？」

などと無知丸出し状態で、全く反省の色が見られないようです

仕上がりが悪いために溶かすなら、注入量の2～3倍量のヒアルロン酸分解酵素で溶かせる場合もあります。

ただし、今回のように血流障害ではコイン大当たり200～300単位を注射し、徹底的に溶解することが必須です

残念ながら、血流障害治療の知識と経験が欠落しているようです

血流障害と言えばヒアルロン酸注入

と、勘違いしている方も多いようですが、

脂肪注入でも、溶けないフィラー注入でも、塞栓は生じます‼️

溶解処置によって救済できるヒアルロン酸注入は安心なのです❗

だから、当院ではボリュームロスを補う場合、ヒアルロン酸注入治療を行っているわけです

簡便にできてしまう処置ですが、注入治療で生じうる副反応や医療事故は重大です

回復不能な後遺障害を残す事例も少なくありません。

そのクリニックは夜中や祝日でも緊急対応する体制がありますか？

ヒアルロン酸注入による事故の治療経験がありますか？

リスク管理を明確に説明してくれますか？

医師の研鑽、基礎領域の研修（初期研修ではなく、入局後５年）、スタッフの安全教育、安全でない製材を選択しない判断etc.

このようなものは表から判断しにくいものです。

さらに、製材を希釈したりせず開封後速やかに使用する、清潔操作の徹底、使用期限の管理など、当たり前のことが徹底されているかどうか？

「患者さんが医師を選ぶ際に何を基準にしたら良いのか分からない」

とよく質問されますが、安すぎる値段設定は怪しいと思ってください。

経験豊富な医師と看護師を配置し、原価の高い製材を使用し、カウンセリング時間も術後管理にも心を配り、時間外にも対応する体制を整え、万が一のリスクに備えるなら、1本７万円以下では経営学的にもヒアルロン酸注入をする意味が少ないのです。

海外ですとトレーナー医師の施術では、ヒアルロン酸注入治療は10～30万円/本です。

自信のある医師は手術費用や施術費用を安売りしません。

集中して提供できる件数に限りがあるからです。

薄利多売的なビジネススタイルの医院は避けた方が無難かもしれません。(もちろん、個々の違いがあるので全てに当てはまるわけではありません)

見えない部分はカウンセリングで感じていただくしかないかもしれませんね。

どうか、審美目的であっても医療行為であることを忘れないでください

今回、自身が慶田の過去ブログの情報によって助けられたように、安易にヒアルロン酸注入を受けるリスクを広く啓発したいという患者様のご厚意で、写真を共有させていただきます

来週も受診頂くので、また経過を報告いたしますね。

初版第3刷　重版決定

6月25日発売　慶田の新著

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