ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -66ページ目

ちょっぴり揺らいだ選挙日

昨日日曜日はバイエルン州議員選挙だった。

元々保守的な土地柄ゆえ、自民党・・・もとい・・CSU(キリスト社会党)の
40年来独裁政治(?)が続いていたが・・。
今回の選挙では支持率50パーセントを切って
この世の終わりかCSU没落か!の大騒ぎ。

ってったって
最強政党であるには変わりないんですが
なんと言っても
連立政権に追いやられたのが堪んないですね。

緑の党のポスターで
Dick und Doof(デブと間抜け=ローレル&ハーディ)とおちょくられた
州知事ベックシュタインと党首フーバーの
今後の行方はいかに・・。
このお二人さん、はっきり言って
前党首・知事ごり押しシュトイバー
尻拭い的存在でしたね。(おっと、過去形にしちゃあいけません?)

くくくっ・・・いいですかぁ、こーゆー選挙ポスターって?


こいつがいかんのだ

      

このエリート主義者シュトイバー
勝手に他の州をお荷物扱いして
経済面でも教育面でもドイツを引っ張るのはバイエルン州だって偉そう~。
州財政を黒にするためには問答無用
余計なものを切り詰めまくり、その後遺症は今だ続いてる状態。
(余計なもの=文化・学問エトセトラ=矛盾してるわよぉ)

しかしですねぇ・・それでも彼にはカリスマがあったんです。
へんてこな演説の数々は
今でも伝説?になっているのだった。
エ~とかア~とか多いのと、
あのぉ~今のどういう意味ですか?的言葉の選択がトレードマーク。
その当時は、ヘィ!またあいつ超おっかしいこと言ったらしいよって
笑いものの種になってましたが・・。
ドイツ語が分かる方、聞いてやってくださいまし。



で、こんなチャンスに
他の政党は何してる?っていうと
社会党は情けないことに、足並み揃えてたったの19パーセント。
緑の党や無所属と一緒に連立政権立てますとか
気張ってたけどねぇ・・・。
結局は何も変らない気がするわ。
やっぱり日本と同じ。

後日談:
党首フーバーは昨日
知事ベックシュタインは今日10月1日
ともに辞任しました。
後釜は現農林大臣Seehofer氏が
兼任する見込みです。
ベルリンに隠し子なんか作ってます。
ドイツの政治家もアメリカ並みでしょ。エヘン!

映画館でオペラ生中継

オペラのシーズンにあたって

新聞の文化面やらIn-München(ぴあ的イベント雑誌)に

目を通してたら


ミュンヘン市内のCINEMA 映画館で

一定間隔で世界のオペラ座公演の

生中継をするというニュースを発見。


アルチーナ さんの情報によると

東京ではLivespire配給でサントリーホールなどで

映画版オペラを上映するそうですね。


ミュンヘンでもそんな感覚で

大スクリーンでロイヤルオペラやMETの

パフォーマンスを同時体験できるんだわ。

ちょっと楽しみです。


遅ればせながらダヴィンチ・コード

近年は映画館から足が遠のいている私。

月3本までのアマゾン・レンタルの会員登録してます。

(いや、最近アマゾンから姉妹会社に委託になりました)


遅ればせながら

先日ダヴィンチコードを観た。


         

                          最後の晩餐の解釈はなるほどぉ・・です

ダン・ブラウンの原作本はドイツでも大ベストセラーになりましたが

夫が早々と英語版を読んでるのをうらやましく思いドクロ

私は日本語版を調達したわけでした。


”最後の晩餐”に描かれたさまざまな示唆・・・

キリストの後継者は女性のはずだった・・・

彼女が生んだキリストの子の血筋は密かに守り続けられ・・・

テンプル教団からその財産を横取りしようとしたローマ法王・・・

謎のセクトと陰謀の渦・・・


フィクションですが、キリスト教史に問題を投げかける

面白い論理ではありましたね。

いかんせん、その論理を進めるために

ストーリーはずいぶんこじつけ的だし

人物描写もインパクト足りない。

だって、主人公の象徴学者がじっと考え突然そうだぁ!!

って問題解明するシーンの連続なんだもん。ちょっとねぇ。


まま、そんな話の詳細を忘れかけてたもんで

映画の方は観てるうちに甦ってきたって感じでした。

いろんな人間関係や秘密やからくりは

本を読まずに見るとけっこう混乱しそうだわ

観賞後の感想=レンタルで一度観れば十分。


トム・ハンクスは、すみません、私いまだに

スプラッシュのイメージから抜けきれないでいます。古~。

大体このラングドンって男は主人公のくせに

匂いも何もしない存在感のなさ・・

誰が演技してもOKじゃないですか?


終盤ソフィー役のオードリー・トトゥが

美しいスコットランドの秋の風景の中にマッチしてたわね。

彼女、いかにもフランスの女の子って感じで可愛いなぁ。


そのオードリー・トトゥといえばアメリ



これまたドイツでも大ヒットしましたねぇ。

私、かなり好きです。

愛すべき小粋な逸品です。

アメリと一緒に手に汗にぎり、片思いハートドキドキ・アメリに

思わず頑張れっと応援したくなり

一歩前進二歩後退の末の恋の成就が

自分のことのように嬉しくなっちゃう。

幸せな気分になりたい貴方に絶対お薦めなのだ恋の矢



底冷えの日にガトーショコラ

このところやけに冷え込むミュンヘンですが

今日は特に底冷えが~カゼ

昼間だって気温10度。

庭のカエデもみじが日毎にどんどん赤く色づいていきます。


何となくどんより薄暗い午後に

カーディガンの上にダウンベストを着こんで

パソコンに向かってる私。


人間も”冬眠の準備”的本能ってあるんでしょうかねぇ。

こってりケーキを焼きました。ケーキ

通常ケーキは週末だけってのが原則(って勝手に決めてる)だけど

夏休み以来ずっと会ってなかったお友達がお茶飲みにいらっしゃるので・・という口実。


Gateau au chocolat の材料は

チョコとバターと砂糖が各125グラム

卵は4個

アーモンドパウダー100グラム

カロリーもコレステロールも高そーだなぁ。

これにホイップクリームを添えたらもっとスゴそう。

(あ~でもでも、美味しいんだよぉ)


ケーキは彼女におすそ分け。

同じ運命を辿っていただきますドクロ



次回はリンゴタルトとかにんじんケーキにしよう・・・

秋冬は甘いものが大量に横行するドイツです。

年とるにつれて減量が困難になりましたからね・・。要注意!

フィットネスにせっせと通わなきゃあ汗


秋のニュンフェンブルク

おだやかな日。

犬の散歩に秋の風景の中を歩きたい気分になった。もみじ

シュタルンベルク湖やダッハウもいいかしら・・と思ったけど

オクトバーフェストも始まっちゃって車の量も多いかも。


というわけで、あんまり遠出はせず

久しぶりにニュンフェンブルク宮に行ってみた 車


なんだか新品って感じに光ってた



朝の光を浴びてか、宮殿がやけに白く輝いてるじゃないですか。

おお、そういえば長いこと工事中でカバーされてたなぁ・・・

やっと改装が終わったんだわ。

地階中央部分のチケット売り場&ミュージアムショップがグレードアップ

今どきの博物館美術館はショップにも力を入れてますからね。

日本に里帰りするときなどは

こういったミュージアムショップでお土産を調達したりします。


今日は冷やかしで入っただけで、そのまま庭園側に出る。


通常ここであまり時間がない観光客の皆さんは

宮殿の目の前のバロック庭園で写真うつしてお終いなんだけど、

私が気にいってるのは運河両サイドから奥に広がる英国式庭園です。


     

 宮殿からまっすぐ延びる大運河                  その運河に沿う並木道  


見取り図で見ると

南側には森の中を流れる小川、運河と水門、魔女の家

池のほとりにアポロの神殿

二つの小離宮BadenburgAmalienburgが点在してる。

北側の小高い丘や池とPagodenburg離宮や庵の廃墟(人工的に造られた)も好きだ。

今日は大運河の先から南側の池方面にアポロ神殿を目指して歩く。

犬は喉が渇いたもんで、池の水をバシャバシャ飲んでる~。

おっとっと・・・意外と深いところに足を踏み入れてビックリ仰天。

あああぁまた寿命が縮んだかなぁ?


     
池にかかる小橋の欄干                        ひっそりと立つアポロ神殿には物思いに沈む女性がひとり



ぐるっと一回りして約一時間。

また宮殿前に出てくると、観光客の数も大分増えてきた。

皆さん、オクトバーフェストに繰り出す前に訪れたんでしょうね。


このところ朝夕冷え込むので、葉っぱも紅葉めいてきたかもと期待したけれど

やっぱりまだまだだったわ。

でも秋は確実にミュンヘンに到来しましたね・・


ヴァルスの古戦場にて ~青と緑の北ドイツ紀行~

昔々・・・時は皇帝アウグストゥスの時代

ガリアからライン川に入り

さらに勢力を北東に伸ばそうとしていた古代ローマ。

西暦9年、ローマ軍がゲルマン人の急襲を受けて惨敗し

ついに野望を成し遂げることはなかった・・・という

古戦場として名を馳せるトイトブルクの森  霧


     

トイトブルクの森の最北端Kalkriese                この道しるべのお陰


昨夜宿をとったブレーメンから100キロちょっと南下して

トイトブルクの森の北の入り口オスナブリュックまで走る。

北ドイツに行くなら伝説のかの地に・・と思ってたくせにガイドブックも持たず

準備不行届きで、どこがどこだかわからない状態。

運良くアウトバーン上に”Varus-Schlacht”(ヴァルス古戦場)の名所標識を発見して

たどりつくことができましたKalkriese博物館 旗


歴史家タキトゥスの記録に残されたヴァルスの戦い でしたが

Kalkrieseで本格的に発掘が始まったのは約20年前のこと。

広大な森の中のその発掘現場に博物館と公園がオープンになったのは2001年だ。

マルチメディアと発掘品の数々をたどりながら

当時の古代ローマ帝国とゲルマン人の関係や”野蛮民族”の生活から始まって

戦いの経過背景までの臨場感に溢れる館内。


戦力ではローマ軍に太刀打ちできないゲルマン軍にとって奇襲戦しかなかった


ゲルマニア総督ヴァルス率いる3軍団約2万人の兵が

ゲルマン・ケルスカー族長アルミニウスの罠にまんまとはまり

山と湿地帯の間の暗い細い道を行進せざるを得なくなる。

茂みに隠れて時期を待ったゲルマン軍は

藪とぬかるみに足を取られ悪戦苦闘するローマ軍に襲い掛かる。

3日間の戦いの果てにローマ兵士の死体があたりに散在した。

そこは何年もの間呪われた地として訪れる者もなかったといいます。


中世には森が切り開かれ耕地となり

今ではその面影すらない牧歌的な風景だ。

博物館の展望台から見下ろすと、発掘現場がよく見える。

博物館の一部として散策できるその部分には

ローマ軍が辿った道や再現された湿地、森の中の迷路のような小道が敷かれている。


       
今では牧歌的な風景だが・・・                       こんな森の中にゲルマンの兵たちが潜んでたのかな



3軍団全滅の悲報をうけたアウグストゥスが叫ぶ:


Quintili Vare, legiones redde! (ヴァルスよ、我が軍団を返してくれ!)


このせりふは歴史好きのドイツ人なら暗唱できるというくらい有名らしい。               
私は無残な死をむかえたローマ軍を思って:


夏草や 兵どもが 夢の跡・・・ってところかな。


ケルスカー族長の息子アルミニウスは幼くしてローマ軍の人質になり

ローマの軍人として教育され、ゲルマン遠征軍に参加していた。

ヴァルスの戦いで逆謀反したわけですね。

ゲルマン人の勝利は伝説に、アルミニウスは民族の英雄として

後世に(時には悪用されつつ)語り継がれることになる。

ちなみに、ラテン語名アルミニウス(Arminius)はゲルマン語でヘルマン(Hermann)。

トイトブルクの森には民族意識が強まった19世紀に建てられた

ヘルマンの像(Hermanns Denkmal)ってのもあります。


来年でちょうど2000年目になる古戦場でロマンに浸ったところで今回の旅も終わり。

この日はそのままカッセルまで走り

翌日ミュンヘンに午後のお茶の時間には帰ってきました、とさ。

ドイツ国内をゆっくり回ったのは初めてだった私ですが

まだまだ見るべきところはいっぱいだなぁこの国、と見直した次第。


       
 旅の収穫品の数々                             干潟の日没は印象的だった

ビールと藍染の町からブレーマーハーフェンまで ~青と緑の北ドイツ紀行~

1週間のNordenでの生活は南ドイツとは全く違う

人間気質(のんびり・ゆっくり)、言葉(オランダ語~英語との共通点を発見)、

食文化から生活習慣などの横顔をちょっぴり体験。

旅するごとに、ここにもうちょっといたいなぁって思ってしまうのは

隣の芝生感覚ないものねだりなのでしょうか。

旅とは面白いものだと思う。


さて、すっかり住み慣れたのSeahouseとお別れ。

これから数日かけて

見知らぬ地を訪れながらミュンヘンまで帰ることにしよう。


今日は真東方面にBremerhavenまで約150キロの道のりだ。

主幹道路で突っ走るのは面白くないので

またまたロードマップ片手にあちこち道を間違えながら行くのが楽しい。

緑の海岸街道沿いにしばらく走り、その後は小さい町をいくつも通過してJeverまで。

Jeverといえば緑のボトルのピルスナー、その名もJeverPils でおなじみ(・・じゃない?)です。




キリッとさっぱりした口当たり。

旅先では地元の新聞とビールを調達するのがモットーの私たちも

滞在中もっぱら愛飲しておりました。


こじんまりした町のど真ん中に立つビール醸造所は見学もできて

これが結構な人気だそう。

この日もたくさんの人々が順番待ちしていた。

ビール醸造所に関しては

ミュンヘンから来てわざわざここで入らなくてもねぇ得意げ


    


私の目的はビールじゃなくて藍染工房Blaudruck

フリースランドの色はと聞かれたら緑と青と答えます。

緑は堤防で、青は海・空とともに陶器や藍染生地のイメージ。

”親とウィンドウショッピング”ほど辛いものはないと思ってる息子を

犬と公園に散歩に行かせておいて

私たちはレンガ作りの町並みをそぞろ歩き、狭い裏道に工房を発見しました。


ロマンチックなKattrepelの路地にひっそりと


19世紀の倉庫を改造したもので

藍染マイスター・シュタルク氏の作品の数々が展示・販売されている。

彼のモットーは伝統的な型染め方法と文様にこだわること。

長年にわたってあちこちから買い取ったパターン(400年前のものまで)と古い麻やリネンで

美しい染物が生まれる。その過程は見学も可能ですが

残念ながら時間があまりない私は店頭を見るのみでした。

それでも、気にいったテーブルセンター数点をもってカウンターにいくと

販売担当の女性が実に丁寧に感じよく熱心にお話をしてくれて感動。


同じパターン同じ麻同じ藍でも、アンティークと現代の布地とでは色合いも質感も違ってくる。

それぞれが世界に一枚のみの一点もの。


ここで扱ってるパターンは地元フリースランドから欧州のものがほとんどなのに

どこか日本の伝統文様と通じるんですよ。

それを言ったら、彼女もたいそう興味をもっていました。

草木花模様というのはどこの文化にも共通するってことですね。


私は結局小花模様の麻のテーブルセンター(27ユーロ)に決めました。

王侯貴族向けは孔雀や大輪の花といったモチーフであるのに対して

庶民の間ではもっぱら雛菊のような小さい模様が愛されたというので

私もごく一般的な普通のが良いなと思ったわけです。


ちなみに、このパターンを作る職人さんは現在ではドイツに3人しかいないそうだ。

ごっつい木片(洋ナシの木)に真鍮で繊細な模様を打ち込んでいく作業。

私も職人になればよかったなぁ。。。


      

 

心満たされた思いでJeverを後にするとBremerhavenまではもう一息。

この辺が東フリースランドの最東端だ。

Bremerhavenはその名で想像がつく通りブレーメンの外港として発達した町です。

ハンザ都市ブレーメンを流れるヴェーザー川が段々陸地化してしまい

大きな貿易船が入港できなくなったため

もっと下流に市直属の港が造られたというわけだ。

   

ブレーマーハーフェンのHafenwelten(港ワールド)



     

港ワールドのランドマーク・セイルシティホテル           こちらはドバイ



現在ではドイツでも有数の貿易港で

延々とコンテナーが並ぶマリーナも圧巻ですが

港中心部、ドイツ船舶博物館をはじめとする一連のアトラクションが並ぶ

Hafenwelten(港ワールド)が一番の観光名所だ。

目下も気候と環境保護をテーマにした博物館やモダンなショッピングモールが建設中だった。

2年に一度開催される帆船フェスティバルSailには日程が合いませんでしたが

船舶ファンの夫とヨットコース初体験済みの息子の意向で

船舶博物館に入る。船・船・船・・・船



そちらに行く前にお昼だったので、

ちょっと離れたところに位置するFischerhafen(漁港)を訪れ

長さ100メートルくらいある建物にズラリッと並ぶお魚横丁で

新鮮なお魚料理を食す。

お魚料理=フライか燻製か塩漬け。

付け合せは当然じゃが芋で、これも調理法(茹で・揚げ・サラダの三種)を選ぶだけ。

さすが魚は新鮮だし揚げたて熱々美味しいわ。

塩漬けニシン(Matjes)は普通スーパーで購入する真空パックのとは

全然違う!身が締まってて塩味もマイルド。持って帰りたいくらいだった・・・。

しかし日本の多彩な魚の調理法と較べちゃうと、こういうの毎日食べ続けはできませんね。



一間長屋風に並ぶお魚屋さん兼レストラン


博物館に数時間かけてグッタリ

あとはブレーメンまで走り、安いビジネスホテルにお泊り。

明日はもうちょっと南下してトイトブルクの森へ向かいます。

旅もそろそろ終盤に入りました。


今シーズン・オペラ鑑賞の夢はいかに

秋です。

今朝は気温2度まで下がり

路上駐車の車の窓は凍り付いてた。


音楽界も新シーズンがスタート。

あれこれ行ってみたいオペラやコンサートがいっぱいあるんですけどね

悲しいかな、目下の私は金欠状態。旅行で使いすぎたのか・・?


バイエルン州立歌劇場の

総監督が新しくなり

ミュンヘンですっかり伝統になったアナーキー・バロックオペラの回数を減らして

今後はヴェルディ等イタリアオペラの古典やワーグナーといった”ルーツ”を

見直す方針らしい。


気になるの演目は例えば:

 Der fliegende Holländer

 Lohengrin(ヨナス・カウフマン)

 Werther

 Idomeneo

 Richard Straußもの

 Tamerlano

 Romeo und Julia(バレエ・クランコ版)

 Balletgala Ballet Russe

 Cuvilliertheaterでのコンサートなど


さて、このうちいくつ見られることか・・。


実現しようと思えば不可能ではないミュンヘンでの催し物と違って

”イギリス(ロンドン)で観劇”は夢に描いてるといった方が正解だわ。

あ~どーしよう。

コノリー様のホームページ上のスケジュールによると

今まで噂状態だったグラインドボーンのジュリオ・チェーザレ公演の予定も載ってるっ!

彼女今シーズンはかなりリキが入ってるみたいで

春のコヴェントガーデン(7回上演)と5月から7月までグラインドボーン(13回)をメインに

コンサートやオペラ出演多々。

せめて一度はお目にかかりたいものです。

あぁイギリスは遠い・・・ハートブレイク


とりあえずは間もなくリリースされる

新CD”Songs of Love and Loss ”を楽しみにしてる私よ。


Songs of Love and Loss
本国では間もなく発売のシューマン歌曲集






干潟ハイキングに参加 ~青と緑の北ドイツ紀行~

本土と平行するようにずらりと並ぶ

七つの東フリージア諸島。

西から順に

Borkum-Juist-Norderney-Baltrum-Langeoog-Spiekeroog-Wangerooge

(ボルクム・ユイスト・ノルダーナイ・バルトゥルム・ランゲオーク・シュピーケオーク・ヴァンゲオーク)

何度聞いても憶えられない名前だなぁ。


これらの島々が防波堤の役目を果たして本土への波をストップしている。

そして波がなければ打ち砕かれる崖もなし

したがって砂浜もない・・とは今まで考えも及びませんでした。

本土と島の間は大方遠浅で、干潮時には干潟が現れる。


これは満干の間くらい。深さ5センチくらいかな~

フリースランドに旅したら、干潟ハイキング(Wattwanderung)を必ずトライしましょう。

でも引き潮に足を取られて永遠に戻れなくなったり(こわ~・・)

一見小川みたいにサラサラと平和に流れる潮路にはまって

抜け出られなくなったりと危険がいっぱい叫び

実際、私たちが出かける前にも、親子で歩いてるうちに

突然子供が深みにはまって消えたってニュースを聞きましたもんね。底なし沼じゃ~。

というわけで、国立公園認定干潟ガイド付きのハイキングに参加するのが正しい。


Norddeichのインフォメーションで

ハイキングガイドのパンフをありったけ集めて吟味。

ノルダーナイ島まで6キロ歩いて帰りは船でという長距離ルートも

8歳以上からOKとありましたが、

私たちはあまり遠くまで行かない90分・2キロメートルで十分だわねぇ。

うちの短足犬は家においていくつもりだし(エッ?わんわん


さてさて

前日すんごい強風の中をハイキングしてるグループがいましたが

今日は穏やか・青空も広がってラッキー。

10時に集合場所に向かい

賑やかい子供グループをはじめ20人くらいの参加者に合流。

ガイドのTammeさんはいかにも北ドイツの海の男風(って勝手に

イメージしてるだけですが)。


潮の干満のしくみや干潟の誕生経過などの説明を受けながら

まずはSalzwiese(塩沼)へ。

干潟が干上がったままになってできた陸地で

塩分を含むため特定の植物しか繁殖しない。

それを好んで食べる羊とここに巣を作る鳥たちの場所取り合戦は

人間社会(農産業vs自然保護)にも及ぶ問題だったりするそうだ。


ここからいよいよ干潟に足を入れる。

私と夫はトレッキング用サンダル、息子はあとは捨てるだけの古いスニーカーといういでたちですが

ソックスだけの人や長靴の人といろいろ。

裸足でもOKだけど、砂の中に潜んでる貝の端っこで怪我するかも。

さぁ!意気揚々歩きましょーっと踏み出した途端に

泥沼に足を取られて、まぁ歩きにくいことったらない。

靴底と泥の間が真空状態になってるんだな。

これはエネルギー消耗するわあし

向うの島までの6キロコースにしなくって大正解・・・と思った。


場所によっては固めのところもあるし

潮路には貝がいっぱい敷き詰まっててホッと一息。

その潮路も侮れないとのことだけれど。



Priel(潮路)は要注意



このドロだらけの足を見よっ



果てしなく続く干潟・・・別世界だ

Tammeはスコップで泥を掘り起こして

いろんな貝やミミズなどを見せてくれたり、

干潟ハイキングで注意すべきことを教えてくれたりしました。

干潟にいると、距離と時間を忘れがちだと。

陸からずいぶん遠くまで来て、まだ大丈夫って思ってるうちに急に潮の流れが変ったりする。

さらにそこで霧が出たときには、人間の方向感覚はゼロに陥る・・・。


こうしてガイドについて歩いてる分には心配ないわね。

それに今日はいい天気だし。

もうこれ以上泥だらけになれませんってくらい汚れた足と靴。

足はTammeが用意してくれた真水でザッと洗い

素足で駐車場まで歩いた。

家に戻ってから3人揃って(同時にじゃないよっ)石鹸たっぷりでシャワーした次第でした。

あ~疲れたショック!


干潟の真ん中に立って

360度ぐるぅ~っと見渡すと

陸地の車も人も豆粒みたいに見える。

自然の営みの不思議・素晴らしさと、

人間の無力さを感じた体験でした。


水門・灯台・海賊ドライブ ~青と緑の北ドイツ紀行~

一度くらいは目の前のユイスト島(Juist・地元の人はジュイストと発音してた・・

やっぱり英語に近いものを感じる)に渡りたいなぁ~と思っていたのだが、

狭い潮路(Priel)なので安全性から満潮時しか船が運行しないんです。

しかも当然のことながら毎日のように少しずつ時間がずれる。

滞在中、ひどい時は一日に片道一回だけ可能とかね。

島に宿泊するならともかく、日程が立たなくって諦め。

これまた次回(ってパターン多い・・?ジジババになってるってば)の

お楽しみにしましょう。


というわけで、代わりに

近辺の田舎をのんびりドライブする日があった。

ロマンチック街道しかり、メルヘン街道しかり、

ドイツ中にある観光ルートですが

このあたりに走るのは、北海沿いに延々と

ベルギー~オランダ~ドイツ~デンマーク~はたまたノルウェーまでに至る

”緑の海岸街道”(Grüne Küstenstraße)

緑なのは、日本の河川みたいな堤防がずぅーっと続いてるからですね。

でもさぁ、そのせいで遥かな海は全然見えないんだよね。

荒い太平洋を知ってる日本人としてはなんとなく物足りないような・・。


私たちはノルデンからぐるっと一回り、ほんの50キロ程のご近所ルートを走ってみました。

(グレートシール~ピルスムの灯台~マリーエンハーフェ~ノルデン)



双子風車が見えてきたらグレートシール

堤防と平行して西に向かうと

草原のあちらこちらに小さい村々の教会の塔や風車が見えてくる。

30分足らずで最初の目的地グレートシール(Greetsiel)の標識が現れる。

あっと気がついたときには町に入る曲がり角を逃してしまった。

なにせゆっくりのんびりの土地柄だしあたりに車は来ないし、

ここはエイっと20メートルほどバックして右折。

道に沿って流れる運河と双子の風車がトレードマークの町

グレートシールはまるでおもちゃの国に迷い込んだように可愛らしい。

元々えび漁船の拠点港でもあるんだけれど

観光にも力を入れてるらしく、歩行者天国の路地を散策する人々で

結構な賑わいだ。

シールという語尾のついた町が多いフリースランド。

辞書で引くと”水門”とある。

海水の潮位を調節するために造られた水門が港と町を守ったというわけですね。


運河と水門



港に浮かぶエビ漁船                          漁師の家々も今ではカフェやお土産やさん



いい匂いのするパン屋さんで午後のケーキを調達した後

すぐ近にあるらしいピルスム(Pilsum)の灯台を求めて発車進行。

海岸ですから掃いて捨てるほど(?)ある灯台のうちでも

筒型の赤黄ストライプってのはここだけだなぁ~。


実はフリースランド出身のお笑いタレント、オットーの映画に出てきたもんで

(ドイツだけで)超有名になった灯台なんです。

ほんとくだらないギャグばっかりなんだけどね~、私も見ました。


 燈台守のオットーはサイドジョブとして観光客相手にお土産売って生計立ててる。

 そのお土産とは、トイレットペーパーの芯で作った灯台のミニチュア!

 トイレットペーパーを山のように買い込んで

 要らない部分(ペーパー)に埋もれながら工作してる・・・。

 (”頭が単純なフリースランド人”という自虐的なジョーク)


遠くからだと、もしかしてあれかしら?って不確かなくらい目立たない。

周りは何にもないし、灯台としてもかなり小ぶりで地味。

なのにすぐそばにしっかり有料駐車場があるのは

オットーの灯台だからでしょうねぇ。

巨大な観光バスでやって来た老人会のグループや

サイクリングする人たちに混じって眺めました。



   

灯台ピルスムはオットー詣でのメッカ?              放牧中のため犬の散歩は禁止されてた~憤慨!わんわん



放牧中のため、犬の散歩もできないので

(”アタシだって一応牧羊犬なんだワン” ”いやいや、キミは修業が足りんよ”)

ここは長居無用と

さらにドライブを続ける。

しかしほんと、このへんの村って可愛いんです。

浜風を避ける木立がこんもり。

レンガの壁に白い窓枠。

窓辺にはかもめやヨットの小物が飾られてる。

庭先には取れたてのお野菜や果物直売のスタンドが・・。


そんな風景を繰り返し眺めながら

やや大きめの町、マリーエンハーフェ(Marienhafe)に到着。

なぜここか・・というと、

(これまたドイツで)有名な伝説の海賊シュテーアトベカー(Störtebeker)所縁の地だからだ。

14世紀後半、デンマークやハンザ同盟の貿易船を襲撃して

その略奪品を貧しい人々に配ったという、いわば海のロビンフッド的英雄なのだ。

どこまでが作り話なのか定かではないけれどね。

(私はこの程度の知識。こういうのが好きな息子はかなり詳しい)


そのシュテーアトベカーが陸に上がった時

隠れ家としてマリーエンハーフェの教会の塔に滞在したんだそうです。

今でこそ内陸部だけれど、当時はここまで海が迫ってて

港町だったらしい(ハーフェ=Hafen=港)。

シュテーアトベカーの塔という名のつく聖マリア教会のガッシリ太い塔は

本日残念ながら休館でしたダウン


   
町の中央広場に立つシュテーアトベカー像            昔は倍くらいの高さがあったという塔
     

雨も降ってきたし

そろそろ家に戻って昼ごはんを食べよう。

昨日おばあちゃんがカクシャクと売り子してるお魚屋さんで買っておいた

小エビでカクテル作り

プンパーニッケルとサラダという組み合わせ。

キリッと爽やか地元Jeverビールがぴったり~ビール