ビールと藍染の町からブレーマーハーフェンまで ~青と緑の北ドイツ紀行~ | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

ビールと藍染の町からブレーマーハーフェンまで ~青と緑の北ドイツ紀行~

1週間のNordenでの生活は南ドイツとは全く違う

人間気質(のんびり・ゆっくり)、言葉(オランダ語~英語との共通点を発見)、

食文化から生活習慣などの横顔をちょっぴり体験。

旅するごとに、ここにもうちょっといたいなぁって思ってしまうのは

隣の芝生感覚ないものねだりなのでしょうか。

旅とは面白いものだと思う。


さて、すっかり住み慣れたのSeahouseとお別れ。

これから数日かけて

見知らぬ地を訪れながらミュンヘンまで帰ることにしよう。


今日は真東方面にBremerhavenまで約150キロの道のりだ。

主幹道路で突っ走るのは面白くないので

またまたロードマップ片手にあちこち道を間違えながら行くのが楽しい。

緑の海岸街道沿いにしばらく走り、その後は小さい町をいくつも通過してJeverまで。

Jeverといえば緑のボトルのピルスナー、その名もJeverPils でおなじみ(・・じゃない?)です。




キリッとさっぱりした口当たり。

旅先では地元の新聞とビールを調達するのがモットーの私たちも

滞在中もっぱら愛飲しておりました。


こじんまりした町のど真ん中に立つビール醸造所は見学もできて

これが結構な人気だそう。

この日もたくさんの人々が順番待ちしていた。

ビール醸造所に関しては

ミュンヘンから来てわざわざここで入らなくてもねぇ得意げ


    


私の目的はビールじゃなくて藍染工房Blaudruck

フリースランドの色はと聞かれたら緑と青と答えます。

緑は堤防で、青は海・空とともに陶器や藍染生地のイメージ。

”親とウィンドウショッピング”ほど辛いものはないと思ってる息子を

犬と公園に散歩に行かせておいて

私たちはレンガ作りの町並みをそぞろ歩き、狭い裏道に工房を発見しました。


ロマンチックなKattrepelの路地にひっそりと


19世紀の倉庫を改造したもので

藍染マイスター・シュタルク氏の作品の数々が展示・販売されている。

彼のモットーは伝統的な型染め方法と文様にこだわること。

長年にわたってあちこちから買い取ったパターン(400年前のものまで)と古い麻やリネンで

美しい染物が生まれる。その過程は見学も可能ですが

残念ながら時間があまりない私は店頭を見るのみでした。

それでも、気にいったテーブルセンター数点をもってカウンターにいくと

販売担当の女性が実に丁寧に感じよく熱心にお話をしてくれて感動。


同じパターン同じ麻同じ藍でも、アンティークと現代の布地とでは色合いも質感も違ってくる。

それぞれが世界に一枚のみの一点もの。


ここで扱ってるパターンは地元フリースランドから欧州のものがほとんどなのに

どこか日本の伝統文様と通じるんですよ。

それを言ったら、彼女もたいそう興味をもっていました。

草木花模様というのはどこの文化にも共通するってことですね。


私は結局小花模様の麻のテーブルセンター(27ユーロ)に決めました。

王侯貴族向けは孔雀や大輪の花といったモチーフであるのに対して

庶民の間ではもっぱら雛菊のような小さい模様が愛されたというので

私もごく一般的な普通のが良いなと思ったわけです。


ちなみに、このパターンを作る職人さんは現在ではドイツに3人しかいないそうだ。

ごっつい木片(洋ナシの木)に真鍮で繊細な模様を打ち込んでいく作業。

私も職人になればよかったなぁ。。。


      

 

心満たされた思いでJeverを後にするとBremerhavenまではもう一息。

この辺が東フリースランドの最東端だ。

Bremerhavenはその名で想像がつく通りブレーメンの外港として発達した町です。

ハンザ都市ブレーメンを流れるヴェーザー川が段々陸地化してしまい

大きな貿易船が入港できなくなったため

もっと下流に市直属の港が造られたというわけだ。

   

ブレーマーハーフェンのHafenwelten(港ワールド)



     

港ワールドのランドマーク・セイルシティホテル           こちらはドバイ



現在ではドイツでも有数の貿易港で

延々とコンテナーが並ぶマリーナも圧巻ですが

港中心部、ドイツ船舶博物館をはじめとする一連のアトラクションが並ぶ

Hafenwelten(港ワールド)が一番の観光名所だ。

目下も気候と環境保護をテーマにした博物館やモダンなショッピングモールが建設中だった。

2年に一度開催される帆船フェスティバルSailには日程が合いませんでしたが

船舶ファンの夫とヨットコース初体験済みの息子の意向で

船舶博物館に入る。船・船・船・・・船



そちらに行く前にお昼だったので、

ちょっと離れたところに位置するFischerhafen(漁港)を訪れ

長さ100メートルくらいある建物にズラリッと並ぶお魚横丁で

新鮮なお魚料理を食す。

お魚料理=フライか燻製か塩漬け。

付け合せは当然じゃが芋で、これも調理法(茹で・揚げ・サラダの三種)を選ぶだけ。

さすが魚は新鮮だし揚げたて熱々美味しいわ。

塩漬けニシン(Matjes)は普通スーパーで購入する真空パックのとは

全然違う!身が締まってて塩味もマイルド。持って帰りたいくらいだった・・・。

しかし日本の多彩な魚の調理法と較べちゃうと、こういうの毎日食べ続けはできませんね。



一間長屋風に並ぶお魚屋さん兼レストラン


博物館に数時間かけてグッタリ

あとはブレーメンまで走り、安いビジネスホテルにお泊り。

明日はもうちょっと南下してトイトブルクの森へ向かいます。

旅もそろそろ終盤に入りました。