ミラノ・スカラ座 ヘンデル「タメルラーノ」

フランコ・ファジョーリは現在ミラノ・スカラ座  ヘンデル「タメルラーノ」に出演中です。

役はプリモ・ウオーモのアンドローニコ。

 

こちらで初日(9/12)の放送を聴くことができます。

http://www.dr.dk/radio/p2/p2-operaaften/p2-operaaften-2017-09-16

 

また、ファジョーリは写っておりませんが、こちら10分30秒過ぎあたりから

ニュース映像をご覧いただけます。

http://www.rsi.ch/la1/programmi/cultura/turne/Monuments-Men-9526315.html

 

そして、初日のフィナンシャルタイムズ紙の評をまたBonnJourが訳してくださいました!

いつもどうもありがとうございます。

 

以下にそちらを転載させて貰います。

 

9/12にミラノ・スカラ座で初日を迎えたヘンデル「タメルラーノ」のオペラ評(フィナンシャル・タイムズ)、高評価です。以下要約します。 

Tamerlano, La Scala, Milan — utterly arresting

https://www.ft.com/content/51fd2268-9868-11e7-8c5c-c8d8fa6961bb

 

【要約】 「スカラ座のタメルラーノ-徹底的に印象的」 イタリアでは古楽リバイバルへの動きが遅かったが、今や進行中の兆しが見えてきた。スカラ座が初めて舞台にのせたヘンデルの「タメルラーノ」は今までのところ、今シーズンで最も優れた演し物のひとつ。 

シネマ的な今回のプロダクションはエイゼンシュテインの「10月」の重苦しい雰囲気を引用しており、ヘンデルの緩やかに燃焼する緊張感が不思議な力を発揮している。

フランコ・ファジョーリの豊かで技巧的なカウンターテナー声は、悩めるアンドロニコに理想的。同じくカウンターテナーのベジュン・メータはタメルラーノの温厚だが脅迫的な人物像を鋭い音色で表現。

狡猾なイレーネ役のマリアンヌ・クレバッサは恐ろしいほど断固としている。アステリアのマリア・グラツィア・スキアーヴォは滑らかでむらのない声。76歳のプラシド・ドミンゴは2014年以来のテノール役。レチタティーヴォの長いパッセージでは不安定さをみせたが、堂々たる死のシーンで挽回した。

このように考え抜かれたキャスティングはスカラが古楽オペラに真剣であることの現れであり、指揮のディエゴ・ファソリスという貴重な人材を得た。ピリオド楽器を演奏したスカラ座オーケストラのレギュラー団員とファソリスの手兵の音楽家たちの混成チームは鮮明で活力に満ちた演奏で、徹底的に印象的。

観客は、この意欲的な作品の初日に共感を寄せていた。唯一の心残りは、来シーズンにバロック作品が一つもないことだ。 ***END***

 

 

 

 

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「グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅」マーク・ファンホーナッカー著

 

 

 

久しぶりに本について。。

 

空の旅をなんて素敵に描くのだろう。。と読み進めていましたが

航路の事、高度の事、天気・風・気圧等々

当然ではあるのですが地上とは全く感覚が違うという事に

改めて気づかされました。

 

高度を測るのがとても難しいという事も知りませんでしたし、

(そもそも基準点が曖昧でもある、但し高高度になると障害物は他の飛行機のみになるので

それぞれの相対的高さ関係さえ分かれば良いので基準点を揃えるようです。)

その他計測されるものに結構誤差があったりもするようです。

 

管制官とのやりとりも離着陸時だけだと思っていたのですが、

そうではないようで、とにかく私にとっては知らない事が多く

大変楽しく読みました。

 

今度飛行機に乗るときは、もう少し色々と注意してみたい気持ちになりました。

 

又、訳者の岡本由香子さんが元航空自衛隊の方という事で、

訳者あとがきでの旅客機とは違う空の旅も面白く読みました。

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古楽アンサンブル コントラポント 第23回定期公演

 

モンテヴェルディ生誕450年記念演奏会1

〜ルネサンス対位法の集大成のミサ曲と

 初期イタリア・バロックの器楽作品

 

2017年3月17日 カトリック東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂

 

演奏プログラム

ミサ《イン・イロ・テンポレ》Missa In illo tempore

 

演奏:古楽アンサンブル コントラポント(器楽アンサンブル)

特別出演:ヴォーカル・アンサンブル カペラ

 

 

残響7秒と言われている東京カテドラル大聖堂での演奏会を聴いてきました。

今回のミサ曲は、モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」と一緒にまとめて出版されたとの事ですが、今回プログラムのミサ曲は古い様式の物。

 

また、このミサ曲だけでなく当時の典礼に則り、器楽のみの作品も挟み込んだプログラムとのことでした。

 

 

 

まず、モンテヴェルディの古い様式で書かれたミサ曲。

ポリフォニーの美しい事!そしてホールの響きを活かした歌も!

そして一口に美しいと言っても受け手の私の印象はその時々で様々で

歌が体の中にドーンと入ってくる感じや

私の周りに声があってフワフワと体が浮かび上がりそうになる感じ、

又マッサージを受けてるかのように、首や肩の力が抜けフワーッとなったり

最後のアニュス・デイでは自然と涙が湧き上がる。。という感じでした。

 

そして、

残響の多い会場での合唱というのはまだなんとなく想像が付く部分があったのですが、器楽演奏、特にヴァイオリンの弾き方・鳴らし方がこの音響にあっているような気がしたのは発見でした。 

イメージとしてはエンリコ・オノフリなどが、このような弾き方をしているイメージがあったのですが、力の抜けた音で(勿論悪い意味ではなく)短い音の中にも音の強弱がしっかりとあるような音の鳴らし方はこのような残響の長い会場にはとてもあっているような気がしました。

 

よく古楽奏法でノンヴィブラートという言葉を目にしますが、

今回のコンサートを通じて、ノンヴィブラートで歌ったり、鳴らしたりというのも

多数の奏法のうちの一つなのではないかと思いました。

ノンヴィブラートと言っても、兎に角真っ直ぐな物もあれば、

短くても音のニュアンスを沢山含んだノンヴィブラートもあるし。。

 

演奏の良さもさる事ながらやはり会場の音響なども当然音楽に影響を与えるという事を改めて感じながら、展覧会で見る絵ではなく、その場にある壁画を見るというのに近い経験が出来たかなとも思います。

 

次回は5/24に同会場でモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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フランコ・ファジョーリの来日が決定したようです♪♪
 
2018年11月17日〜26日と少し先ですが楽しみです。
 
ヴェニス・バロック・オーケストラとのコンサート、
 
日程、プログラムなどの詳細は追って。。との事です。
 
チェックしておいてください〜〜!
 
それから
 
ヴァレア・サバドゥスの来日も!!
 
こちらは2019年2月6日〜14日
 
コンチェルト・ケルンとです!
 
どちらも招聘は
 
ファジョーリに関しては
偶然買ったグルックの「エツィオ」で良いなと思い
オペラ歌手ってこんなに上手に歌えるんだ!()とびっくりしてから
もう約10年経ちますが、ドイツ・グラモフォンと契約したり、
メジャーなオペラハウスにも出演するようになってきて
本当に嬉しく思っています。
 
兎に角今時珍しい歌えるオペラ歌手なので
バロックオペラやカウンターテナーに馴染みのない方にも
聴いていただけたらな。と思っております。
 
サバドゥスも去年10月にパリ・オペラ座で聴いてきましたが、
彼もとても上手です。
 
是非是非足をお運びください!!
 

ドイツの新聞 Münchner Merkur に掲載された

フランコ・ファジョーリのインタビューをウィーン在住のあけみさんが

訳して下さいました♪

本当にどうもありがとうございます。

以下、そちらを転載させていただきます♪♪

 

今までインタビューでは読んだ事のないエピソードも含まれておりますので

是非お読み頂きたいと思います。

 

         記事はこちら

 

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マクシミリアン・マイアー氏によるインタビュー (Münchner Merkur)

Stolz und Vorurteil (プライドと偏見)

 

写真下のキャプション

「フランコ・ファジョーリはアルゼンチン出身であり、現在カウンターテナーのトップを飾る」

 写真:クラウス・ハーク

 

 

ミュンヘン:2013年10月、フランコ・ファジョーリはヘンデルの「セメレ」に出演した。時期的には彼がCTとして急速にキャリア・アップし始めた頃だった。フランコ・ファジョーリ35歳。おりしも並外れなほどすばらしいロッシーニCDが発売され、2月12日にはミュンヘンで生のフランコ・ファジョーリを聴くことができる。本誌は彼にインタビューした。

 

MM:マクシミリアン・マイアー

FF:フランコ・ファジョーリ

 

MM:この朝はアルゼンチン出身のクラシックスターが2人!ホテルロビーにはついさっきまでチェリストのソル・ガベッタ(彼女はアルゼンチン出身、スイス在住)がいたんですよ。

 

FF:おお、知らなかった!知っていたら挨拶したのに。僕は今でも故郷と強いつながりを持っていて、特にブエノスアイレスのテアトロ・コロンとは強い絆でつながっています。あのオペラ劇場所属の芸術大学があり、はあの伝統的舞台で最初のオペラ体験を重ねることができました。

 

MM:テアトロ・コロンの音響は世界的に有名ですね。3000席もある巨大な劇場なのに。CTキャリアの始めには声の心配をしませんでしたか?

 

FF:それにはちょっとしたエピソードがあるんですよ。芸術大学への入試第2段階はテアトロ・コロンで行われました。その試験準備はあるオペラからひとつの役を完全に暗譜することでした。そして、どの部分を歌わされるかを知りませんでした。あの広い舞台に立ち、真っ暗な客席の巨大な空間に誰も見えず、でもそこには教授たちがバラバラに座っている。そこで神経質になって勇気を失わないために、僕は事前にそっと客席に忍び込みました。そしてこうしたんです。(小さな声でハミングする。)それでわかりました。「OK、この劇場は僕のことが好きだ。」(笑う。)それに比べて、不思議なんですが、ヨーロッパの劇場では音響がやや乾燥気味なことが多いです。

 

MM:あなたのCTキャリアの前、面白半分に女性のパートを真似してみたそうですね。その当時、CTという声域をご存知なかった。CTたちの歌を聞いたとき、「これなら僕にもできる!」と思ったとか。こんどのCDは、そのころのあなたへと戻る旅でしょうか?

 

FF:はい。メゾソプラノたちは僕が出そうと思った声の響きへのインスピレーションでした。ある意味、彼女たちは僕にとってヴァーチャルな先生たちでした。

 

MM:メゾソプラノとカウンターテナーの声の響きの違いはどこでしょうか?

 

FF:もちろんメゾはいつでも「普通の声域内」で歌い、それに比べて僕たちは話し声とまったく違う「地域を歩いている」わけです。それ以外はとても個人的な、実に個人差のあることです。どんな資質があるか、がひとつ、また、技術的なことがひとつ。僕はベルカントから来ているので、一度もカウンターのように歌おうという試みはしてみませんでした。僕たちの誰もがメゾソプラノのように聞こえる響きを出せるわけではないのですよ。

 

MM:どこまでお互いに溶け合うことができるのでしょうか?あなたは(モーツァルト:フィガロの結婚の)ケルビーノや、(R.シュトラウス、ナクソス島の)アリアドネのオペラ作曲家役、または(R.シュトラウス、バラの騎士の)オクタヴィアン役を歌おうと思いますか?(すべてズボン役の女性歌手パート)

 

FF:(笑う)ドイツではいつも聞かれます。毎回答えは「絶対歌いません」です。僕の頭の中では「だけど、オクタヴィアンはすばらしく美しい。」ですがここでもまた、それは大変主観的なことだと言いたいです。CTの声域はひとりひとり違います。それは他の「普通の」声域でもそうです。僕は自分がイタリアンオペラの近くにいると思います。シュトラウスなどより。だから、僕はオクタヴィアンを歌おうとは思わないんです。でも、基本的には可能です。ケルビーノは既に歌ったことがあります。(フンパーディンクの)ヘンゼルやバッハのオラトリオも歌ったことがあります。大学では普通はメゾが歌う たくさんのドイツ・リート(歌曲)を習いました。このような質問は、できるかどうかとか、可能かとかより、偏見(Vorurteil/prejudice)の問題です。

 

MM:大きいオペラ劇場にはある種のCTに対する注意みたいなものがありますか?

 

FF:それはあります。でも、かまわないです。僕にとって重要なのは、実際の判断(Vor-Urteil/pre-judiceでなく)が下される前に、ちゃんと聞いてくれることです。あらゆる役にすべてのCTが適材であるわけではないのです。他の声域と同じように、それを正しく区別しなければならないのです。

 

インフォ:コンサートは2月12日にPrinzregententheaterで開催されます。

 

 

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注 Pride/Stolz自分に対しての誇り。Prejudice/Vorurteil、公正に判断できるだけの情報が集まらないうちに人を裁いてしまう事。