ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -64ページ目

下町の面影を残すアウ地区

日曜日、マリアヒルフ広場から戻ってから

「ミュンヘンの用水路史」なる本が家にあったなぁと

思い出し、ひもといてみました。




用水路という観点からミュンヘンの歴史にアプローチ



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その昔、ミュンヘン市内に縦横して流れていたという用水路。


人々は急流で増水することが多かったイザール川から

少し距離をおいたところに住み着き

必要に応じて用水路を引き込んだというわけだ。


それは古くは町を守るお堀であり

洗濯、水浴、馬の洗い場として活用され

水車を使うさまざまな手工業にまで至る。

市民にとって切っても切れない存在であったのです。


やがて新しいエネルギー源に取って代わられ

町が増大すると住宅を建てるために

また、地下鉄や道路を設備するために

これらの水路はフタを被せられ、又は潰されていった・・・。


今では一部人目につかず地下をひっそりと流れ

市民の憩いの場、英国庭園の小川に水を提供しているのみだ。


それでも

旧市街の外に出ると

そんな地下水路がところどころで顔を覗かし

昔を彷彿とさせる風景を作り出しています。

先日歩いたアウ地区ミュールバッハ(粉挽き川)もそんな水路一つ。

アウアー・ミュールバッハ保存運動も存在するくらい

近年は歴史文化財保存に関心が集まっている。



元々はイザール川の支流だったミュールバッハ


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そもそもアウ(Au)とは川岸で氾濫にあいやすい土地のこと。

昔は城壁からだいぶ離れた独立した町で

さまざまな工場やら労働者の住宅やらが立ち並んでいたという。

どんどん膨張するミュンヘンの外れの新興地区だったのでしょう。



     

19世紀にはまだこんな風景がミュンヘン中あちこちに      アウアー・ミュールバッハの今日

     

マリアヒルフ広場裏手の緑地帯と住宅の間を流れる       ここが川岸低地から台地への境目


スロープを登りきってマリアヒルフ教会を眺める


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そういえば

中心街・王宮と隣り合わせの州政府舎のあたりは

改装された建物が数多く並んでるのですが

その間を小川がサラサラと流れるようにもなりましたね。

(その近くに日本領事館もあります)


また、イザール川を元来の姿に戻そうという事業も進み

(Renaturierung=再自然化)

まっすぐで味気ない川から、蛇行する自然のままの表情を

取り戻しつつあります。

あ、でも増水したらアウ地区は危険にさらされるのかしら・・・?

いや、そのへんはちゃんと上手に工夫しているはず。


ひらめき電球 ひらめき電球 ひらめき電球


もしミュンヘンが今のような都市にならなかったら

水路のあるロマンチックな中世の町として

観光名所になってたかも・・・ですね。

ほのぼの歳の市・KirchweihDult

大喧騒のオクトバーフェストも終わりまして

静けさが戻ってきたかのようなミュンヘン。


・・・かと思いきや

目下はKirchweihDultが開催されています。

年に3回、市内イザール川南東岸アウ(Au)地区のマリアヒルフ教会広場で開かれるこのお祭りは

あまりの羽目外しぶりに眉をひそめる人も多いオクトバーフェストと違って

昔ながらのほのぼのとした地元の歳の市である。


5月にはMai Dult

7月のJacobi Dult

そして10月のKirchweih Dult 


バイエルンでは10月第三日曜日はKirchweih(キルヒヴァイ=献堂式)の日だ。

その年に新しく設立された教会をお清めするという行事で

それにちなんだわけだが、そもそも秋の収穫祭という意味もあるのだろう。

ちょっと下世話な感じも面白いのです。


地下鉄2号線をFraunhoferstrasseで下車

イザール川に架かる橋を渡り5分ほど歩くと

会場のマリアヒルフ教会広場に到着。

骨董品、日用雑貨、台所用品から洋服ガラクタまで

出店がいっぱい並ぶ。

向うの角にはビアガーデンや立ち食い店、

オクトバーフェスト小型版的遊園地コーナーもある。


         

マリアヒルフ教会広場                         私たちお気に入りの陶芸ショップ

     
煎りアーモンドはみんなの大好物                  お魚(特にサバの)グリルはご飯にぴったりなんだなぁ~


子供が小さい頃はメリーゴーランドやポニー乗馬とか

にワクワクドキドキしたものでした・・・。

    
グルッとひとまわり

冷やかしで見て回ったあとは、小川も流れる裏手の散歩道を散策する。

昔の面影が残る下町の雰囲気が好きです。


今日は自主的にお留守番の息子と

風邪で寝込んでる可哀相な隣のおジジに

煎りアーモンドをお土産に買って帰りました。






     








フェルベールさんのクグロフ

2年前の冬だったか

Arteで一ヶ月ほどシリーズものドキュメンタリー

Die Kulinarischen Abenteuer der Sarah Wiener (サラ・ヴィーナーの美食冒険)

を毎晩楽しみに見ていた私。


DVDにもなってます


サラ・ヴィーナー

ドイツ語圏では結構名の通ったテレビ料理家だけど

学校卒業の資格もコック修業の経歴もなく

若い頃はヒッチハイクしながら色んな国でアルバイトしながら

経験を積んだという変り種です。

シングルマザーでがんばってて、今ではベルリンで自分のお店も

開いてるという実業家でもある。

おっと、つい最近俳優ペーター・ローマイヤー(ベルンの奇蹟)と結婚したとか・・おめでとうですクラッカー


ウィーン出身の46歳はバイタリティのかたまり


このシリーズでは彼女が真っ赤なビートルに乗って車

フランス中のお料理の達人を訪ね修業するという内容でした。

ある時は高級なレストランのシェフ・・

またある時は田舎の料理屋のおばちゃん・・

持ち前の天真爛漫さ、自己流フランス語と旺盛な冒険心で

見知らぬ土地の見知らぬ人々に溶け込む彼女に拍手喝さい。


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ある日の放送では

アルザスはNiedermorschwihr(ニーダーモルシュヴィル??

フランス語では何と発音するんでしょうか?)の

パティシエ・クリスティーネ・フェルベールさんクグロフ

(Kouglof=ドイツ語ではGugelhupf)を紹介。

このフェルベールさんのジャムやケーキはパリにまで名が通ってるとか。

さらに、彼女は日本でも有名らしく、

サラが修業に入った時も日本の方が数人厨房で働いていたんですよ。

(日本人もサラに劣らずバイタリティだなぁ。すごいすごい合格


あまりに美味しそうなので私もこのレシピで挑戦。

以来、これ以外のクグロフは考えられなくなりました。

パン生地って発酵に失敗するともうそれっきりだ・・とずっと敬遠してたんですけど

フェルベールさんの「パン生地は子供に対するように優しくなでて

話しかけてあげるのが肝心よ」のお言葉を心に、

根気よくお付き合いしたら上手くいくようになりました。

一瞬ふくらまないと思っても意外と復活したりするところ、生き物だなぁ・・。


ケーキ ケーキ ケーキ ケーキ


材料(直径22cmのクグロフ型):

   小麦粉 400g

   バター(室温) 180g

   砂糖 60g

   生イースト 25g

   牛乳 200cc

   卵 1個

   塩 小さじ1

   レーズン 100g

   キルシュ 30ml

   アーモンド 50g

   粉砂糖 適宜(仕上げ用)


1.レーズンをキルシュに漬け込んでおく。

2.小ボウルに小麦粉100g、生イースト、牛乳(人肌温)、砂糖少々を混ぜ合わせ

  布巾をかけて暖かい場所で発酵させる(予備発酵)

3.大きめのボウルに残りの小麦粉と砂糖、卵、塩を入れ

  2を加えてプロセッサーで5分ほどこねる。(生地が指にべとつかなくなるまで)

4.3にバターを加えさらによくこねる。(生地が白っぽくなめらか艶々になる)

  1のレーズンとキルシュも入れて軽く混ぜる。

5.4の生地に布巾をかけて暖かい場所で発酵。(2倍くらいにふくらむまで約60分~90分)

  一度ガス抜きをして休ませる。

6.バターをたっぷり塗っておいたクグロフ型の底にアーモンドをちらし

  5の生地を上からかぶせるように入れる。これを再び2倍の大きさになるまで発酵させる。

  (約60分)

7.180℃のオーブン中段で約40分焼く。

  焼きあがったら型から抜いてよく冷まし、仕上げに粉砂糖をふるいかけて出来上がり! 


材料は室温・しつこくこねること・発酵にも時間をたっぷりとる・・の3ポイントが決め手でしょうか。


ケーキ ケーキ ケーキ ケーキ


     

オーブンにお入りになる直前                      その40分後・・・


 
      
冷めたら粉砂糖で薄化粧                         一晩置いたら生地がしっとり落ち着きました


日が経ってもしっとり感がうれしいクグロフ

いか~ん・・と思いながらも、やっぱりホイップクリーム添えが恋の矢
















ドイツ対ウェールズ ~W杯予選リーグ戦より~

2年後

南アフリカで開催されるサッカー・ワールドカップ

その欧州予選リーグ戦がたけなわだ。

来年の今頃には出場国が決定するわけですが

昨日で4試合が終了したところです。


欧州では53国(そんなにいっぱいあるんだぁ?)が

9グループに分かれてのリーグ戦。

各グループ1位は自動的に、

2位はプレイオフで4チームのみ本大会に進出できる。


ドイツはグループ4で

その中でも最強敵は先の欧州選手権で

大活躍したロシアに2-1で辛勝(ケヴィンの大脱走事件のせいで

なんだか印象薄れましたパンチ!

昨日は勝たなきゃウソの対ウェールズ戦でしたが・・

強豪ロシアに勝っても、ウェールズに負けたら

何の意味もないんだ!っとレーヴ監督に気合を入れられたそうです。


私、選手権になると小さい国をつい可愛がってしまうんですよね~。

特に北の方の・・・バイキングとかケルトとか・・

ガッツがあっていい試合するので好きです。

ファンも(フーリガンはほっといて)一致団結元気で歌も上手だし楽しいな。

昨夜はその元気系のウェールズ。

案の定、なかなか頑張ってドイツに得点させなかったんですよ。


ドイツは怪我が心配されたバラックはやっぱり出場。

その周りは若手選手で固められ

フリングスは出番がなくってベンチでくすぶり状態。

第二のケヴィン・Kにならないといいけどな~叫び


フリングスは今日も出番なしで爆発寸前?


終盤までウェールズの壁が厚く

肝心の得点ができなかったけれど

パスもきっちり決まってスピードもあって

見てて気持ちいいプレイですね~。

後半25分になってようやく

目下リーガトップのハンブルクでメキメキ実力発揮してる

小粒ですばしっこいトロコフスキがゴール決め(1-0)

これまた辛勝。

でもチャンスの連続でもっと点が入ってもおかしくなかったはず・・。

ああ、あの壁がなければ・・・。


唯一の得点はトロコフスキ(24歳・これまたポーランド系)が


・・・しかし思えば

クリンスマンがリフォームするまでは

ドイツには若いタレント不足だっ!

若手育成を怠ったせいだっ!

だからお古のマテウスとかに頼ってます~

なんて情けない状態だったのよね。

それがどうです

今ではわんさわんさ若く活きのよい子たちがどんどん出てきて

20代後半の選手はもうベテランと呼ばれるくらいです。

よくここまで成長したわね・・と感慨深いのだ。


4試合終了段階で

ドイツは10ポイントでグループ1位クラッカー

あと半分残ってるから、まだなんともいえませんが・・・

ロシアはもちろん2位だし。

次の試合は来春とのこと、しばらくはまたブンデスリーガに

集中しましょう。


カボチャとカボチャ種油

10月も半ば


この時期郊外に車を走らせると

ところどころ道端にオレンジ色の巨大なカボチャがころがってる。

カボチャの無人販売だ。



好きなのを選んだら

代金はそばに置いてある料金箱に入れるだけ。

このタイプの販売方法では

盗まれたって分かりゃぁしないんじゃないか。

人間の良心を信用しての上のことですね。

(えっ?私は盗んだりしませんよぉ~)

果たしてどれほどの売り上げがあるのか定かではないが

人件費ゼロだからあまり問題なしなのでしょう。


こんな風に山積みカボチャを見かけるようになったのは

何時からだろう。

私が意識し始めたのはここ10年ちょっとか・・。

とにかく、商売策戦としてアメリカから入ってきたハロウィーンの影響は明らか。


それ以前はカボチャというと

ピクルスにして食べるのが普通だったらしい。

種類も日本の栗カボチャのようにホクホクじゃなくって

どっちかというとキュウリの歯ざわりに近いもの。


「わたしはぁ~栗カボチャがぁ~食べたいのだっ」と思っていたら、

いつの日か

その名も”HOKKAIDO”(ホッカイードウって発音するのやめて欲しいんですけどね・・)

なるカボチャを発見。

ドイツのカボチャもかなり品種改良されたのかしらん・・

栗カボチャには到底かなわないものの

キュウリからジャガイモくらいには近づいている。


そんな背景もあって

昨今はカボチャレシピも大分バラエティーに富んできたようだ。


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さて、そんなカボチャを1個買った時には

しばらくカボチャ料理を作ることが多くなる。


カボチャ天ぷら~カボチャスープ~カボチャソテー・・カボチャ・・・

このままいくと週末には

仕上げにカボチャケーキか・・。カボチャプリンもいいわよね。

あ、でも我が家には火を通した正しいプリンが苦手な人が

いるんだった。


ハロウィン ハロウィン ハロウィン


カボチャづくしでここままできたので

ついでにぜひお薦めしたいのが

オーストリア南部シュタイアーマルク地方名産

KÜRBISKERNÖL(カボチャ種油)です。


シュタイアーマルク(Steiermark)といえば温暖で

自称北のトスカーナとして売り込んでるくらい

ワインの産地でもありますが

カボチャ油産業のほうも伝統的に盛んだ。


ワイン畑の丘がトスカーナ風のシュタイアーマルク      普通の店だと250mlで5ユーロは下らないが・・・

                                   最近はディスカウントスーパーで手ごろなお値段のもあり。


油専用カボチャの種から取れる

濃い深緑色のこの油は

香ばしさでは ごま油に匹敵するくらい

サラダやカボチャスープに

食べる直前にちょっとたらしたり

それだけでも風味が全然違います。


ケーキの種に混ぜたら

パンプキン・マーブルケーキになるかも・・

挑戦してみよう。

駄々っ子ケヴィンの大脱走 ~W杯予選リーグ戦より~

昔々あるところに駄々っ子な男の子がおったとな。

わがまま幼稚園生ケヴィン

土曜日のドイツ対ロシア戦(2対1)

スタメンどころかベンチにも座れなかったので

おへそを曲げてしまいましたとさ。プンプン



根拠ないのに自信満々? ケヴィン・クラーニ

観客席から観戦してたんだけど

なんでオレはこんなところに座ってんだって

悶々ウジウジ(してたかどうか?)

ハーフタイムで堪忍袋の緒が切れて大脱走


チームの宿泊先ホテルには

友達を送り込んで、荷物をピックさせたらしい。

ご本人は雲隠れ、翌日になっても音信不通のままだ。

レーヴ監督は「選ばれなくてがっかりなのは分かるが、

こんな形で不満を表現するなんてもっての他!」と

ケヴィン・クラーニにナショナルチームからの永久追放処分を下しました。

(追放するもなにも、自分から出てったんだよね~)


もぉ~信じられます?こういうの?

26歳の大人で大金稼いでるプロ選手のくせに・・。


月曜日になってようやく

ゴメンナサイ会見してましたが

時すでに遅し・・ですよ。


早速、新聞にはでかでかと見出しが載りました。

Kevin allein zu Haus

(”ケヴィンお家で一人ぼっち”:

マコーレー・カルキン主演ホーム・アローンの独題)


 Kevin Allein zu Haus 


だいたいですね、

2006年のW杯でもノミネートされなかったって拗ねてたわよね、確か。

それに雇用先クラブであるシャルケでも

このところ不発が続いてて非難ゴウゴウだったのよ~。

実績ないのにどこからそんな自信があるんだかっ。

・・と、私と息子は珍しく意見が一致しまして、クラーニ大嫌いなんだっ。


せっかく試合の報告を書こうと思っていたのですが

ケヴィン事件のせいで、すっかり間抜けになってしまいました。

掻い摘んでみると:


 前半はドイツが、後半はロシアが攻め攻めプレーで見ごたえあり

 ナショナルチームでしか活躍させてもらえないポドルスキーが1ゴール、

 もう1点は孤立だ独裁者だと噂されてたキャプテン・バラックが決め

 ロシアの1点はすばしっこくて上手くて目立ってたアルシャーヴィンでした。


 ドイツは正キーパー・エンケが直前に怪我したために

 23歳のルネ・アドラー君(レヴァークーゼン)がデビュー。

 中々のカリスマと安定感で絶賛されました。


今週はもう一試合、

明日水曜日に対ウェールズ戦が控えてます。

グループで一番の強敵ロシアにとりあえず勝ったので

この勢いでまたいい試合を見せて欲しいものです。

続きはまた後日・・・。

(・・・あ~しかしケヴィンはバカだ・・くくく)


 


ギヨーム・ドパルデュー

今夜
悲しいニュースを知りました。

フランス国民的人気俳優ジェラール・ドパルデューの息子
ギヨームが急性肺炎のため37才の若さで亡くなりました。


父親の若い頃を彷彿させるギヨームでしたが・・

なんという人生だったことか。
有名な父を持ったがゆえに、常にその大きい影と戦い続け
ついに力尽きた・・のでしょうか。
派手な生活・アルコールやドラッグの日々。
さらにはオートバイ事故の末に片足を切断され・・。

私は実を言うと
彼の作品は一本しか見てません。
1991年のTous les matins du monde(独題:die siebente Saite邦題:めぐり逢う朝)



ここでは
ヴィオラ・ダ・ガンバの名手
マラン・マレー(ジェラールドパルデュー)の回想録が語られる。
マレーの若年時代を好演したのが実の息子ギヨームでした。
恩師との葛藤、彼の娘との恋と別れ、
彼らを踏みにじってまでして手に入れた宮廷音楽家の地位・・・
死期迫るマレーの懺悔の物語だ。
メランコリックなヴィオラダガンバの音色が悲しい。

今となっては
ギヨーム・ドパルデューのレクイエムのように聞こえます。

オーバツダ

バイエルンといえばビール

ビールのおつまみは焼きたてカリカリ

中はしっとりのブレーツェが最高ですね。

塩粒がドチャーっとついてるので

それだけでも塩っぽくて(私はわざわざ取り除いてるが)

ビールがさらに進む・・という、相互効果。


そのブレーツェにぴったりなディップとして

どこの店のお品書きにも登場するのがObazda(オーバツダ)




なんたって大雑把なバイエルンの料理

これ簡単で家でもササっと作れますので

ぜひお試し下さい。


 材料:

  カマンベール系チーズ(熟しきってドロドロのが混ぜやすい) 250g

  バター(室温) 50g

  玉ねぎ 小1個

  塩、胡椒、パプリカパウダー

  

 クリーム状のチーズとバターをよく混ぜ合わせる。

 (チーズの白いカビ部分は取ってもいいけど、私は面倒&もったいないのでそのまんま)

 みじん切り玉ねぎを加える。

 塩・胡椒・パプリカパウダーを味見しながら加える。

 (パプリカはサーモンピンク色になるくらいが適量)

 仕上げにチャイブ(あさつき)を刻んだものをパラパラとふりかける。


 チーズは若い固めのでも、私はガガーっとフードプロセッサーで

 無理やり混ぜてます(;^_^A

 いつかオーバーヒートするかも・・・

ブレーツェだけじゃなくて、ラディッシュやキュウリ等お野菜に

つけても美味しいです。

ただしっビックリマークナイフは使わず直接べチョってつけて食べるのが正しい。

なんたって、そういうお上品じゃないワイルドさが

この土地の人間のステータスなんです・・というと

理解に苦しむかもしれませんね。

ほんとバイエルン人って変な人種だ。


ところでObazdaの意味ですが

標準ドイツ語でいえばanbatzen。

(バイエルン方言ではANに入れ替えるのが得意)

Batzは(泥んこの)かたまりですから

”ぐちゃぐちゃ混ぜ混ぜする”ってところかな。

子供が海辺でお砂遊びしてる風景をイメージしてください・・・。






イルカの丘~アンデックスの聖なる山

爽やかな秋晴れの今日

シュタルンベルク湖方面へドライブしました。

ミュンヘンからアウトバーンA952線で約30分。

シュタルンベルクはドイツで一番の金持ちの町です。

有名人もいっぱい住んでるらしい。


湖の西岸を走ると

森の中にヴィラが立ち並び

その向うに湖がキラキラと光ってる。

隣町ポッセンホーフェンには

シシィが少女時代を送ったお城があって

その辺の湖畔もロマンチックで散策に最適だ。


今日はせっかくのいい天気だから、湖畔からちょっと離れて

アルプスを一望できるイルカの丘(Ilkahöhe)を歩くことにする。

イルカ・・日本には鯨山とかあるなぁ~なんて思ったけど

こっちのイルカは女性の名前だそうです。


標高700メートルのこの丘は

ミュンヘンとアルプスの間の典型的地形モレーン(堆石)の一つ。

その昔氷河に運ばれ残された土砂が作り出したものだ。


緑の牧場と紅葉の木々の間を

遠くに湖とアルプスの山並みを眺めながら小一時間。


       

木立の向うに光るのがシュタルンベルク湖                南に連なるアルプス山脈。山頂にはもう雪が・・。



          

母:昔はここでピクニックしわよね~子:へぇ~おぼえてないな・・(うそだろーがっ) 



近くの大農家まで延々と続く並木道



散歩の後は

昼過ぎには家に戻るわよ~お昼外で食べるかも~

と、えさで釣って連れ出した息子の手前

アンデックスビアガーデンビールに向かう。

(ほほほ、実は親の意向だったりして)


ミュンヘンの南に

平行して並ぶシュタルンベルク湖とアマー湖。

そのアマー湖の近くに神々しく聳え立つ

ビールの殿堂・・・いえ、アンデックス修道院でございます。



        
遠くからも目に付くアンデックス修道院はビールでも有名

も、修道院も教会もショップも無視して

ビアガーデンに一直線。
この天気でお昼ということは

座る席ないかもと心配したけれど

幸い2,3テーブルが空いていた。ラッキー。


セルフサービスでは

今日は肉のかたまりの気分じゃないし

チーズやスナックの方の列に並ぶ。

生ビール(子供はコーラ)とオーバツダと焼きたて巨大ブレーツェで

大満足。軽い食事なので17ユーロ(3000円足らず)で済みました。
(バイエルンスペシャル・オーバツダについては次回ご紹介します)


帰り道はアマー湖側に出て

アウトバーンA96号線(ボーデン湖へもこれで)にのる。

ラジオでは日帰り観光の車で各地で渋滞だと言っていた。

早め早めに行動して大正解の巻。







コンサートがいっぱい・・・なのに

今朝の新聞に
Jacob Dylanのコンサート評が載ってた。
チケットが売れなくて、当初予定してたホールから
ぐっと小さめのところに変更になったんだって。
でも小さいホールだからこそ、アットホームな雰囲気で
彼のアコースティックな音楽にぴったりだったと絶賛です。
私はというと、コンサートがあることすら知らなかった。



名前で分かる通り
ボブ・ディランの息子です。
ハスキーなこの声がいいじゃありませんか。
ポップバンドWallflowersから
独立したそうだけど
この曲よかったわよね右矢印One Headlight



今夜は怒れる中年男ポール・ウェラー
コンサートがあるらしい。
元祖パンクバンド・ジャムスタイルカウンシルを経て
まだまだ頑張ってるんだ~。



スタカンの中でも
My ever changing Moodsが死ぬほど好きでした。

来週は前にも書いた
フレンチポップの異色派Camilleも来る~。
なのになのに・・・コンサート開始が21時半でぇ・・平日だしぃ・・やっぱり無理。
若い頃なら会社帰りにホイホイ行けたというのに、今ではこの様です。
あ、でもオペラやクラシックコンサートなら行けるってのは
若者の間で押しつぶされるのがイヤなだけなのかしら。ふむ・・・。