チベット医学について | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “チベット本国を出て西側の医学と接触したチベット医たちは、インドや他の先進国においてチベット薬を用いた治療を行なってきた。こうした治療の実践を通じて、西洋医学と比べてチベット医学のどの点が優れているのか、また劣っているところはどこかが徐々に明らかになってきている。

 ありがたいことに、西洋医学の弱点に対してチベット医学とその伝統薬が有効であることが判明しつつあるのだ。つまり、各種の癌、肝臓病、腎臓病、そして白血病などに対する効果である。たとえばトゥンデン医師はヴァージニア大学におけるラットを用いた癌の有効性テストにチベット薬を用い、優れた実験結果をあげている。ちなみに彼は腎臓移植に反対している。理由は簡単、チベット医学によってほとんどの腎臓病は治るから、というのだ!またドゥルマ医師によると、植物の『花』を主成分にした薬を用いることによって『第一と第二段階の癌』の100パーセントは治る、とこともなげに断言している(また、この言葉を裏付ける事実がある)。それどころか、『第三と第四段階の癌』の治療率は60から70パーセントにとどまる、と無念そうに語ったという(というのも、この段階の患者は西洋医学による化学療法剤の投与を受けたり、手術を受けているからだという)。彼女にとって乳癌の治療は何の問題もなく、逆に咽喉部の癌の治療は難しいそうである。

 また、シッキム在住のチベット医、T・ギャンツォーは西洋医師とともに「難病治療に取り組み、肝臓病、腎臓病、リューマチ、それに神経系の病気などにおいてチベット医学による治療の方がよく効いた、と述べている(『チベット文化研究会会報』第十四巻第二十号)。彼はまた水銀剤について貴重な情報を伝えている。無毒化した水銀(ただし、それでも扱いにくいという)は、万病に効くといっても過言ではないというのだ。水銀剤は『鋭い』効き目をもっており、他の薬剤に少し加えることによりその薬の効き目を飛躍的に向上させるという。”

 

 “チベット医たちの仏教への篤信ぶりはよく知られている。ドゥルマ医師は患者にチベット式灸術を施すにあたって、次のように念じるという。

 「モグサに火を点じる前に、医師は自分が善き行ないをしていると念じ、薬師仏の八つの化身と神々、そして自分の血統の守護者たちをイメージするのです。この献身の祈りを行なってから燃えるモグサの放つ香りが患者に助けをもたらし、その病気と関係したあらゆる邪気と病因を消滅させずにはおかないとイメージします。(中略)人間のからだは神々と深くかかわっているのですから」(同医師の講義録から)

 やがてモグサに火が点じられる。医師の口からゆるやかに真言(マントラ)がつむぎだされ、その祈りの声はモグサが燃え尽きるまで続く。チベット医学はわれわれが見聞する信仰治療や心霊治療とははっきりと異なっている。すでにみたように、この医学大系は三体液説によるしっかりとした理論体系と古代の錬金術を思わせる水銀などの『特効薬』を持った、確固とした医療システムなのだ。この医療技術を全面的に支えているのがチベット・タントラ仏教なのである。

 チベット医学では人はカルマの表現体であると信じられている。ひとつのカルマの終わりが死なのだ。このことを知らない(無明)ためにくりかえされる輪廻転生……。人が無明であることは、人の存在そのものが病んでいるとみるのだ。この真実に気づくこと、つまり「解脱」こそが真の癒しであるという。この観点に立つとき、人は「解脱」のチャンスと出会うためにのみ生きているのである。驚くべきことに。このあてどもなく流浪するわれわれのこころとからだこそが、解脱と救いの対象であるというのだ。人間存在とは、知らずして救いを待ち望む「器」である。

 チベット医たちは、自分が治療する患者がその「器」であることをはっきりと知っている。健康を取り戻すよう助けることは、その人の延命に力を注ぐことは、その「器」が解脱のチャンスを得るために寄与するのだ。だからその治療という行ないは仏の願いにかない、それだからこそ医者は尋常ならざる技量の修練にはげまなければならないし、薬師仏の加護のもと、自分の全存在的な向上に努めなければならないのである。”

 

(「AZ 1991 №19【特集】薬とからだの神秘力」(新人物往来社)/ 井村宏次『臓器移植はもはや不要!?驚異の鉱物薬療法』より)

 

*チベットに存在する膨大な教典の中には、仏教だけでなく医学に関するものも数多くあります。有名な「ギュシー(四部医典)」を著した9世紀のチベット医学の祖ユトック・ゴンポ師は、「将来、人類は予想もできないような疾患に苦しむだろう」と、はるか未来に現われるであろう病気をも予知し、それを治療するための薬物の処方箋を遺しているのだそうです(「仏教 No26」山本哲士『チベットの薬草採集記』法蔵館)。未来のまだ存在しない未知の病気をも治療しようとするとは、チベット医学、チベットの医師達の凄さを感じます。

 

・ダライ・ラマ14世の元侍医、イェシェー・トゥンディン師の言葉

 「健康とは、小宇宙(人)と大宇宙が正しい関係にあることです。病気とは、その正しい関係の中断です。」

        (「ダライ・ラマの主治医が語る 心とからだの書」(法研)より)

 

*病気の原因としては、不適切な食生活や生活習慣、加齢などによる免疫力の低下や、細菌やウイルスによる感染、あるいはカルマなど様々なものがあげられますが、チベット医学では『小宇宙である人間と大宇宙の正しい関係が中断されたため』と考えられているとは、そこまで深く病気について考えをめぐらしているとは少々驚きました。それが理由なのか、チベットでは医学と占星術は密接に結びついており、薬材の採取や製剤、服用の時期や時間などは占星術に従って行なわれています。同じような考え方はインドのアーユルヴェーダにもありますが、チベット医学の方がより重視されているような印象を受けます。

 

*チベットの医学と占星術については、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベット・ハウス・ジャパン)のHPでも詳しく紹介されています(「チベットの医学と占星術」)。ここではダラムサラにあるメン・ツィ・カン(Men-Tsee-Khang:チベット医学・暦法研究所(The Tibetan Medical and Astro Institute))でつくられたカレンダーも販売されています。また、近年、日本人としてはじめて正式なチベット医(アムチ)となられた小川康さんが、長野県上田市で「森のくすり塾」を主宰され、各地で様々な活動をされています。

 

 

 

 

*チベット医学で、『腎臓病のほとんどは治る』あるいは『ステージ2までの癌は100%治る』とは凄い話ですが、日本ではまだあまり資料もなく、研究者の方々のこれからの活躍が期待されます。ちなみにエドガー・ケイシーのリーディングによって指示された様々な癌の治療法については、光田秀著「エドガー・ケイシー療法のすべて 2」(ヒカルランド)に詳しく載っています。さすがにフラーレン(炭素灰)・フォトセラピーは、家庭での実践は難しいと思いますが、最近ではいくつかの病院でもケイシー療法をとりいれるようになりましたし、肝臓や腎臓の機能を回復させるヒマシ油温熱湿布であれば、家庭でも比較的簡単にできます。以下の日本エドガー・ケイシー・センターの光田会長のHP「エドガー・ケイシー探究記」でも、腎臓のトラブルの治療法など、様々な病気の治療法が紹介されています。特に「スイカの種茶」が腎臓の浄化・活性化のためにはかなりの効果があるようです。食用のスイカの種がアマゾンでも販売されていますが、これを砕くか押しつぶす、あるいは細かく刻んで沸騰した湯を注ぎ、30分くらい放置したものを、週に二三回飲みます。ただし、古くなると逆効果になってしまうので、たとえ冷蔵庫の中でも二日以上保存してはならないとあります。

 

 

   

・生のアーモンドはガンを予防する  〔エドガー・ケイシー〕

 

 “日に、2、3個のアーモンドを食べる人は、決してガンを恐れる必要はない(1158-31)”

 “もし毎日1個のアーモンドを食べ続けるならば、決して身体のどこにも腫瘍やそのたぐいのものを築きあげない。日に1個のアーモンドは、りんごよりももっとはるかに医者知らずにする。特にある科の医者には用事がなくなる。(3180-3)”

 “一日2個のアーモンドを食べ続けるならば、決して皮膚にしみができない。身体はガンになろうとしないし、身体の中では、自分の力で皮膚を汚くしようとしなくなる。”

   (福田高規「エドガー・ケイシーの人生を変える健康法」たま出版より)

 

*光田会長のお話では、ケイシーの言う「癌を予防するアーモンド」とは、ビター種のアーモンドで、現在広く流通しているスウィート種とは異なるのだそうです(かなり不味いのだとか)。やはり光田会長もアミグダリンに薬効があるらしいと言われていましたが、スウィート・アーモンドでは含有量が少なく、とても2、3個では足らないし効果もないだろうということでした。おそらく同じくアミグダリンを多く含む枇杷の種であれば、このビター種のアーモンドに匹敵する効果があると思われますが、枇杷の種や梅の種などは有害なシアン化合物を含んでいるために農林水産省から食べないよう警告が出されており、私としては政府が禁止しているものをおおっぴらにお薦めすることはできません。一日に二個くらいなら、また子供に食べさせるのでない限りは問題はないはずですが、万一健康被害があっても責任はとれません。有名な東城百合子さんの「家庭で出来る自然療法」(あなたと健康社)にも、生のビワの種を一日に二個食べて癌を治した人のことが載っていますが、食べるのはあくまでも自己責任でお願いします。

 

 

・胃ガンにはニガリがよい  〔出口王仁三郎聖師〕 

 “胃癌には、塩のニガリを盃に一杯くらい一日量として飲むとよい。単に胃癌のみならず、子宮癌、食道癌などの癌種にはみなよい。盲腸炎、胃病、腸、口中のただれなどにも有効である。”
 

(出口王仁三郎述・加藤明子編「如是我聞 水鏡」より)


*ただし、ニガリは多く取り過ぎると体に悪いという話も聞きますので、その点は注意して下さいますようにお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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