「愛善湯(あいぜんとう)」 神示の霊湯(煎じ薬) | 瑞霊に倣いて

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  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・「愛善湯(あいぜんとう)」  赤松を煎じた神示の霊湯

 

 “大本開祖様が、胃腸を患われた時、神示によって、御神前の雌松(=赤松)を煎じて服用されたところ、著しい効果があった。それ以来、開祖様はしばしばご自身これを愛用されるとともに、信者たちにもおすすめになったので、大本開教以来、信者たちの間に、このことが「お松様をいただく」という床しい呼称で次第に広まっていった。勿論、聖師様もこれを推奨された。

 二代様も機会あるごとに、面会者たちにこれをすすめられ、「これはここ(大本)でひろめねば、よそでひろめるようになる」とまで言われたこともある。

 このお松様の煎じたものは、心身の改造浄化に顕著な効験がある稀代の霊湯である。この霊湯をひろめるにも、適当な名称がほしいと思い、御生前、二代様のお許しを得て、愛善湯と呼ぶことになった。

 愛善湯の処方は実に簡単な処方であって、誰にでも手軽に調製することが出来る。

 

〔原方〕開祖様のお示しになった愛善湯処方は、御神前にお供えした雌松の葉と小枝を小切りにしたものを土瓶に約半分入れ、水を土瓶の八分目ぐらいまで注ぎ入れて、火にかけて約半分ぐらいに煎じて煎汁をいただくのである。

 お松を原方同様に土瓶に入れ、梅干一個あるいは二個と少量の塩を入れ、原方と同様に水を注いで煎じる。なお梅干しを入れる時に、梅干と一緒に漬けてある紫蘇、生姜を少量入れてもよい。

 

 以上は、概略の割合を示したに過ぎないが、各人の嗜好に応じて、各構成品の割合は自由に変えてもよく、また服用する人数が多ければそれに従って、すべての構成品を増量しなければならない。服用する人は老若男女だれでも差し支えなく、服用する時間も、食前食後、食間等何時でもよく、服用する量も、何等制限はない。要するに、飲みたい時に、飲みたいだけいただけばよい。また冷服、温服いずれでもよいが、温服する方が服用しやすく効果も多い。

 

 愛善湯の構成品の作用効果は皆きわめて温和なものであって、劇薬のごとき峻烈な作用はない。したがって急激な効果は得られないが、長く常用するときは、知らず知らずの間に、身体を根本的に浄化するものであるから、あせらずに気長く、何週間も、何か月間も、場合によっては何年間も持続して服用する必要がある。また腎臓炎のごとく、塩を禁ずべき疾患の時は、梅干、塩を入れない処方で服用せねばならない。初めて服用される方は、慣れるまでは松の葉だけとし、小枝を用いない方がよい。

 

 御生前に二代様は、愛善湯原方を毎日いただいておられた。そのときは、床上に起き上がり、両手に茶碗を持たれて、しばらく小声にて感謝の念を凝らして、静かに服用される。その御態度の、信仰に徹した。純真にして自然な敬虔なご様子に、おそばにおる者も思わず襟を正したものである。”

 

    (「神の國」昭和27年5月号 浅井昇『愛善湯の医事効用』より)

 

 

・松と土

 

 “大概の病気は、松と土と水さへあつたら治るものである、風邪其他熱のある場合には、雌松を煎じてのむとぢきに熱が引く、神様にお供へしたものならば一層結構である。お土は傷をした場合にぬりつけるとよい、切瘡、火傷、打身腫物などなんにでもよい、又、水は万病の薬であって、諸薬、水に越したものはないのである。熱のある場合病人が欲しがれば井戸の汲み立の水をどんどん呑ましてやつたらよい、水道の水はくたぶれて居る、井戸水は生気溌溂として居るから井戸水に限る。私は嘗てひどい熱病患者にどんどん水を呑まして治してやった事がある、医師は一寸も水を呑ましていけないと云って居たが、そんな事はない、水位薬になるものは無いのである。”

 

          (加藤明子編「如是我聞 水鏡」より)