枇杷(ビワ)療法 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “この枇杷葉療法はお釈迦様が説かれたと伝えられ、古いインドの経典の中に、枇杷の樹のことを大薬王樹、葉のことを無憂扇といい、生けるものすべての病気を治すものとであると説かれています。

 そしてわが国には奈良時代に伝えられていました。聖武天皇の天平二年に光明皇后が創設された「施薬院」には枇杷葉療法を用いた事跡が残っていますし、古い漢方薬の『本草綱目』にも枇杷葉に関する記事が多くみられます。”(P20)

 

 “……枇杷葉の薬効はこのアミグダリンによるものなのです。

 そしてもうひとつ重要なことは、アミグダリンが確かに青酸を含むものであっても、遊離レベル状態で存在しないということです。また、アミグダリンが、体内で特殊な分解酵素によって加水分解されて、青酸とベンツアルデヒドという物質を発生しますが、これは保護酵素によって、安全無害な物質に変えられる仕組が実証されているのですから、昔から一部の人びとによって問題にされた枇杷の葉の安全性についてはもはや疑う余地はありません。”(P28~P29)

 

 “安田寛之博士は、『血液の酸塩基平衡説』を説かれた大阪大学病理学教室の片瀬淡教授のもとで、枇杷葉療法により、家ウサギの濁った血液がわずか五分間で弱アルカリ性の血液に浄化されることを実証しました。そしてこの研究は昭和一二年「血液酸塩基平衡ヨリ観タル枇杷葉療法」という論文に発表されました。”(P32)

 

 “また大阪大学医学部の片瀬淡教授と安田寛之先生の理論に基づく枇杷葉療法で、ペニスガンの患者を治療し、その全貌を明らかにしたのは、同じ大阪大学の小沢凱夫教授でした。

 人間医学社の大浦孝秋先生が、雑誌『人間医学』に報告された中から、その一部を紹介します。

 「私は、標本の作りやすいペニス癌の患者をさがしてきて、大阪大学・小沢外科に入院させた。枇杷葉療法だけで治療し、小沢先生には指一本触れさせず成り行きだけを見守ってもらった。背筋、腹、局所の順で一日三回一時間ずつ治療し、一週間ごとに組織を取って写真標本を作ったが、その写真が四九枚になった時、ガン細胞は全滅し、健康な組織が蘇ってきた。これには小沢先生もびっくりされた」

 この実験は、昭和の初期に行われたものです。”(P35~P36)

 

 “昔から全国津々浦々のお寺で、枇杷の樹を植えて、病気で悩む人びとを枇杷の葉で治癒してきたことは前に述べました。

 その中で金地院の河野大圭禅師の療法が有名です。

 生の枇杷の葉を火で焦げない程度にあぶり、二枚合わせて両手で10回ぐらいすり合わせ、これを一枚ずつ両手に持って、熱いうちに患部を摩擦する

という最も原始的な方法です。

 この方法が、わが国に枇杷葉療法としてはじめて伝わった当時のやり方であったといわれています。

 これがだんだんと各宗派の寺々に拡がり、宗派によって「南無阿弥陀仏」あるいは「南無妙法蓮華経」と枇杷葉に墨で書き、また子供の病気には、お地蔵さまのお姿を描いて、祈りを込めて治療したのです。これは先にも述べましたように、精神的に大きな効果をもたらす上に、科学的には墨は炭素ですので熱の吸収をよくして、枇杷葉の薬効成分の蒸気化をはやめ、その薬効を高めるわけです。

 河野大圭禅師はこの療法によって、実に二〇万人以上にも及ぶ難病者、奇病者を救われたと伝えられています。”(P116~P117)

 

 “昭和八年、東洋医学の権威としてよく知られる大塚敬節先生もその評判を聞くに及び、その実際を確かめようと、河野禅師に会われました。

 そのときの印象を、先生は次のように述べておられます。

 「私の治療していた婦人の腹水が、たった一回、びわの葉でお腹をなでただけで消えてしまったこともあった。禅師の治療法は、びわの葉に墨でお経の文句を書き、それを火鉢であぶりながら、まず患者の腹をさすり、次に、それぞれの患部をさするのであった。一人の患者の治療に要する時間は、二、三分であった。

 この場合、びわの葉の効果の他に、禅師の精神力が病気の治癒に大きく働いているように私には思えた。ところが、私はその後、ガンの患者で、胸部がひどく痛む者にびわの葉に墨を塗って火であぶり、患部をあたためるだけで疼痛の軽くなるのを見た。もちろん、ガンが治ったわけではなかったので、その患者は死んだけれども、あの激しい痛みがびわの葉で軽くなったことは不思議であった。」

(大塚敬節著『漢方と民間薬百科』主婦の友社刊より)”(P111~P112)

 

 “井上新幸機――この機械は、現在はもうありませんが、ガンをはじめ、難病治療に大きく貢献したことと、先にご紹介した安田寛之博士が、この機械を使用して『血液酸塩基平衡ヨリ観タル枇杷葉療法』の研究実験をされたことで有名です。

 神戸の大きな土建業であった井上新太郎氏は奥様が直腸ガンになり、あちこちの名医に手をつくしてもらってもどうにもならなかったとき、前述の月刊誌『日本及び日本人』に紹介された福島鐵雄博士の「ビワの葉で万病が治る」という記事を見て、金地院療法を実行しました。はじめの二日間はだいたい一日中行ったそうです。

 五日目ごろから快方に向かい始め、六五日目にはすっかり元気を取り戻し、医者からも完全に治癒したとの確認が得られました。

 本人はもとより、井上氏は喜びとともに、枇杷葉の薬効に驚き、枇杷葉療法をもっと能率的にできる機械を作りたいと考え、生の枇杷葉をタンクに入れて、電気の熱で蒸気化し、それを送風機でゴム管に導いて患部に吹き付ける機械を考案したのが井上新幸機です。それは昭和四年のことでした。

 井上氏は本業である土建業をやめてしまい、全財産を投じて工場と専門病院を設立し、医師を雇って治療に当らせました。そのときの治験例は実に多く、各種のガン・胃腸病・皮膚病・神経痛・関節炎・夜尿症等、医師が不治と宣告したむずかしい患者がことごとく全快、あるいは軽快したということです。”(P128~P129)

 

(三津間正 / 神谷富雄「ビワ葉療法の秘密」(KKロングセラーズ)より)

 

*枇杷葉療法に関する本は何冊か読みましたが、その中では、神谷富雄著「体によく効くビワの葉療法全書」(池田書店)が写真やイラストもたくさんあり、非常にわかりやすくてお薦めだと思います。「井上新幸機」の写真も掲載されています。

                                 

 

*「井上新幸機」は今はもう製造も販売もされていませんが、韓国の民間療法の「ヨモギ蒸し」のヨモギを枇杷の葉に代えて行なえば、似たような効果があるのではないかと思われます。痔や子宮病の治癒だけでなく、「首出しサウナ」と同じものですのでデトックスの効果もあるはずです。家庭でできる「ヨモギ蒸し」の座浴器やマントなどは様々な種類のものがAmazonでも販売されています。

 

*静岡県の禅寺、金地院で行なわれていた金地院療法について、かくも驚異的な治癒成績であったというのは、文中に書いてあるように、枇杷の葉の薬効だけでなく河野大圭禅師の霊力によるところも大きいようです。河野禅師のような霊力のある方に枇杷の葉をお加持していただけるとよいのですが、自分でも愉気なりレイキなりを使用前の枇杷葉に当てることで効果を高めることができるはずです。枇杷の葉のツヤのある面を火に炙って肌に当てる前に「両手で一〇回ほどすり合わせる」のも、やはり「気」を込めるためだと思います。

 

*以前、「お灸の効果」のことを紹介させていただきましたが、火を点けた艾(もぐさ)を枇杷葉に押しつけて患部に当てる「枇杷の葉温灸(枇杷葉温圧療法)」が、枇杷葉療法の中でも特に効果が高くよく知られているのは当然だと思います。枇杷葉温灸を行うための棒灸なども販売されていますし、これはどなたでも比較的簡単に行うことができます。

 

 

・艾(モグサ)の熱は体の芯まで到達する

 

 “東洋鍼灸学校創立者・故柳谷素霊先生が、直径約三十センチのスイカにそれぞれ場所を決めて、わらと綿と点灸モグサで空豆大の灸を三百回ずつすえたのです。

 わらがいちばんひどい傷になり、綿の所も相当ひどくなったのですが、モグサの所は黄色いヤニが着いただけで無傷のうえ、その真裏に黄色の同じ大きさの斑点が出たので、それに添って切ってみたら、黄色の直線が貫通していたそうです。

 この実験の結果、柳谷先生は「これだから灸で脊髄カリエスが治るはずだ」と感嘆されたということです。”

(三津間正+濱田久美子「ビワの葉+温熱療法」(文理書院)より)

 

*あれこれ検索してみますと「ビワと健康」(ビワの葉温熱療法普及会)というHPがあるのを見つけました。ビワ療法についてかなり詳しく紹介されており、様々な枇杷療法のやり方や書籍の紹介、成功や失敗の例、さらに全国の枇杷葉療法を行う治療院のリストなども載っています。

 

*エドガー・ケイシーのリーディングに、

「生のアーモンドを一日に2、3個食べれば癌にならない」

というのがあります。しかし、日本エドガーケイシー・センターの光田会長のお話では、ケイシーが言っていたのはビター種のアーモンドであって、現在広く流通しているスウィート種とは異なるのだそうです(かなり不味いのだとか)。やはり光田会長もアミグダリンに薬効があるらしいと言われていましたが、スウィート・アーモンドでは含有量が少なく、とても2、3個では足らないし効果もないだろうということでした。ですが、おそらく同じくアミグダリンを多く含む枇杷の種であれば、このビター種のアーモンドに匹敵する効果があると思われます。ただし、枇杷の種や梅の種などは有害なシアン化合物を含んでいるために農林水産省から食べないよう警告が出されており、私としては政府が禁止しているものをおおっぴらにお薦めすることはできません。一日に二個くらいなら、また子供に食べさせるのでない限りは問題はないはずですが、万一健康被害があっても責任はとれません。もし「生の枇杷の種」を食べられるのであれば、あくまでも自己責任でお願いします。有名な東城百合子さんの「家庭で出来る自然療法」(あなたと健康社)には、生のビワの種を一日に二個食べて癌を治した人のことが載っていますが、その話も神谷富雄著「体によく効くビワの葉療法全書」(池田書店)の中で紹介されています。

 

・エドガー・ケイシーのリーディング

 

 “日に、2,3個のアーモンドを食べる人は、決してガンを恐れる必要はない(1158-31)”

 “もし毎日1個のアーモンドを食べ続けるならば、決して身体のどこにも腫瘍やそのたぐいのものを築きあげない。日に1個のアーモンドは、りんごよりももっとはるかに医者知らずにする。特にある科の医者には用事がなくなる。(3180-3)”

 “一日2個のアーモンドを食べ続けるならば、決して皮膚にしみができない。身体はガンになろうとしないし、身体の中では、自分の力で皮膚を汚くしようとしなくなる。”

       (福田高規「エドガー・ケイシーの人生を変える健康法」たま出版より)

 

 

 

 

 

 

 


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