355.モギレフスキーのレッスン③
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番第1楽章以下Boosey&Hawkesの楽譜、練習番号を参考最初の8小節のクレッシェンドの開始がやや早いのではないか。3,4小節のあたりはまだ控えて。5小節目くらいから。弱い部分が長いほうが効果が 高い。最初の前奏、左手のベースをロシア音楽によくある鐘(bell)のように。(ムソルグスキーの展覧会の絵などにも出てくる)和音のコントロールが重要。最初は全部つかみ、5小節目で音をバラすという方法もある。音をバラしたからといって、コントロールが簡単になるわけではないと思う。最初の和音は「痛み/苦悩のある(pain)、暗い(dark)」音で。開いた(open)音にならないように。ウナコルダを使ってもよい(ピア ニシモなので)。このコンチェルトはトニックではなくサブドミナントから始まることがちょっと変わっている。(このF-minorが暗さを表している)8小節目の四分音符は方向性(direction)を持ってa tempo からの2小節は、C, G のベースで、指揮者にテンポを明確に示す。①から、オーケストラが入ると、ピアノは聞こえなくなるが、ベースの音と、トップノート(スラー最後の音)強弱をオーケストラにあわせることが重要。②からは、チェロを聴き、はやくならないことが重要。テーマはピアノではなくてチェロ。③のUn poco piu mosso の部分は、右手のF⇒B♭など、トップノートをクリアに④の前の4小節は、はねる(bounce)ではなく、より内部的な音(inside attack)を出す④ a tempoのピアノソロは、「春(spring)」のようにピアノソロの6小節目の1拍目、3拍目の、Jazzのようなハーモニー(左手D♭、C♭含む)を楽しむ(ちょっとスパイシーで東洋風 (Oriental)な)。主題の1回目と2回目の違い。1回目は p で(not too loud/あまり大きくならず。左手も。)、2回目は mf で。1回目はハーモニーを楽しみ、2回目は流れるように(flow)。2回目の弾き方をちょっと変えるのは好みではあるが、やってよいと思う。ハーモニーの変わり方については、2回目は、より厚みのある形(thicker/先生の演奏をきくと、2回目の主題4小節目の1拍目の裏の音を はっきりと弾いてます)⑤の7小節目は、少し気を抜いた形で(lazy)、時間を使ってよい。⑤の9小節目のf は、あまりにはっきりしすぎず(not too straight)、呼吸をもったようなフォルテで、少し緩めて(lazy)。⑤の11小節目から、飛ぶように(fly)、そして少し前向きに。ここはオーケストラは伴奏なのでピアニストのテンポで。ピアノは空中へ飛ぶよう に(同じように刻むのではなく、という意味)。⑥の2小節前のクレッシェンドは、最初小さめから。表情豊かに。(⑥からも同様に)⑥の2小節目から、ピアノとオーケストラの重要な対話(dialogue)。少しゆっくり弾いてもよい。⑥の9小節目、夜空の星のように⑥のUn poco piu mosso の4小節目の右手の16分音符は、con brio で。⑥のUn poco piu mosso の5小節目の2拍目の最初は、左手でDをおさえるという方法もある。2拍目から3拍目への右手のC♭⇒B♭(その後のフレーズも同じく)は強調する。⑥のUn poco piu mossoのところは危険なところで、指揮者にリズムを見せないといけない。すぐにアッチェルすると指揮者とあわなくなりやすいので注意(ラフマニノフ自 身はやっているが)。⑦の7, 8 小節目のベース(F⇒E♭⇒D⇒C)は、ピアノのテーマである⑧の3小節目のsfは明るく(bright)⑧の3小節目の左手。ラフマニノフは他の作曲家と違い、最初の1音目から音楽がはっきりと始まる。⑧の2回目のPiu vivo(17小節目)からは、左手の親指(thumb)を強調。3拍目。⑨から、例えば2小節目の2拍目最後のAと3拍目の最初のG#をはっきりさせて、この半音階(chromatic)をみせる。⑨からは、本当はピアノは伴奏で、オーケストラがメロディーラインを持つが、この半音階は面白く、典型的なラフマニノフである。⑨の9小節目は、 6本のトランペットのように明るく。マルカートでもう少し明るく。金管楽器のように。重くではなく。指を真っ直ぐに伸ばして。アクセントのある、 メインの和音は、より中に向かって(inside)⑨のAllegro の3連符は、円を描くように。より表現豊かに。⑩の前4小節、リタルダンド。⑩は指揮者にとってもやりにくいところなので、拍を指揮者に上手くみせる。トランペットをよく聴く。はやく、遅くならず、同じリズムで。ピアノで はあるが、拍は見せる。a tempo であり、accelではない。⑩のMaestoso のところで、スタッカートの書いていないところ(四分音符のアクセント)は、もっと中に向かって(inside)、明るく(bright)。ここのスタッカートは、ちょっと軽く(lighter)。⑪の前のrit. は、ラフマニノフ自身はそんなにゆっくり弾いていない。(最後だけ少しゆっくりした)?ここは次への部分のエネルギーの充電である。⑪は第1主題の再帰(harmonized recap)である(チャイコフスキーの悲愴のテーマなどと、パターンは同じで、「違った特徴」での再帰)。なので、もっと熱の入った(charged) 弾き方がよい。この部分はまだ戦いであり、あきらめはない。⑬の前の rit. から、各小節最後の左手の八分音符3つを意識する。⑭はピアノと指揮者とどちらがテンポをリードするか、事前に指揮者と会話しておく。⑮はの Un poco meno mosso から、左手が5連音符で弾きにくいが、急いではいけない。右手のアルペジオもあるし、時間をゆっくりとって。⑮の1小節目の最初の八分音符3つは、指揮者にとってとても重要。⑮の11,12小節と13,14小節の対比。(13,14をちょっと違うように)⑯の poco a poco accel の左手は難しいので、左手だけ暗譜でインテンポで弾けるように。(アルゲリッチがよくそういうことを言うし、そういう練習をする)最後の6小節、左手の親指(leading voice)が聞こえるように。最後の3音は、中に向かって(inside)クリックお願いします!にほんブログ村