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 アセンションに関わる太陽の役割を、古代の遺跡などいろんな角度から考察している。でも、あんまりパッとしない。この本が書かれていた2003年頃は、太陽が異常に活発になり、人類全体が太陽の異変を実感しだした頃だった。今も異常状態に変わりはないけれど、寒暖のランダム化は近年の方がひどくなっているだろう。2005年7月初版。

 

【電気的宇宙論 =「プラズマ宇宙論」】
 宇宙は電気によって形成されていると考えるのが、「電気的宇宙」理論の基本的な概念である。簡単にいってしまえば、太陽は空に浮かぶ火の玉なのではなく、実際には電球のようなものなのだ。
 電気的宇宙論、別名「プラズマ宇宙論」は、ノーベル物理学賞を受賞したプラズマ物理学者であり、宇宙論学者であるハンネス・アルフヴェン博士が唱えた理論である。(p.59)
 ウィキペディアのノーベル物理学賞受賞者一覧では、1970年受賞ハンス・アルヴェーンとなっている。
   《参照》   『太陽の謎とフォトンベルト』 飛鳥昭雄・三神たける (学研)
             【太陽の真実】 【プラズマ宇宙論】

 

 

【「核融合論」では太陽を説明できない4つの問題点】
 日本では今でも「核融合論」で説明されているのだけれど、これでは整合しない事実がいくつか観測されている。
 主なのは4つ。
 ニュートリノの問題、中心核からの熱の対流、温度の矛盾、太陽風の速度の矛盾。
<ニュートリノの問題>
 しかし、そうであれば、太陽は大量のニュートリノを放出していなければならない。ところが30年間の研究を経ても、必要量を満たすニュートリノは、まったく見つかっていないのが現状である、莫大な経費をかけた一連の実験の結果、必要なニュートリノの流動は発見されなかった。(p.62)
2001年にカナダのサドベリーニュートリノ天文台は、ニュートリノが塊になると、性質を変えるという発表をした。それについで、日本のスーパーカミオカンデからは、太陽ニュートリノの問題は解決されたとみなすという声明が発表されたのだが、しかし、欠乏しているニュートリノの問題は、太陽の核融合説に従った根本的な問題であり、解決にはほど遠いと「電気的太陽論」の提案者たちは考えている。(p.63)
 スーパーカミオカンデに関して、意味不明な方は下記。
    《参照》   宙ドーム(スーパーカミオカンデ)
<中心核からの熱の対流>
 太陽のエネルギーはチューブ状に上昇し、そのチューブの先端は黒点として観測可能である。それにしてもこれらの黒点は表面より温度は低く、時には見えなくなる場合もある、この問題点に関してまったく一度も説明されたことはない。
<温度の矛盾>
 太陽の表面の温度は摂氏6000度であるのに対し、コロナの外部は200万度という超高温であるのは謎である。このようなまったく正反対の現象が実際には起きている。
<太陽風の速度の矛盾>
 明らかに太陽から遠ざかるほど太陽風の速度は増している。(p.67)
 「プラズマ理論」に則して考えれば、このような太陽に関する問題点は解決するらしい。

 

 

【シェークスピアの正体】
 中世において錬金術がどれほど重要なものであったかを知るには、シェークスピアの作品を見ればいい。シェークスピアのすべての作品には、暗号化された情報が豊かに含まれていることがよく研究されている。シェークスピアとして知られる人物の正体は、今となっては謎に包まれたままだが、アイルランド生まれの哲学者、フランシス・ベーコンだとする説がもっとも有力だ。(p.83)
 暗号の具体的な事例は何も記述されていない。
 日本人観光客が大勢訪れるシェークスピアの故郷と言われるストラトフォード・アポン・エイヴォンに行っても、正体はフランシス・ベーコンだったという説明は決してない。そこはアイルランドではないから。
 シェークスピアに関しては、実際は一人ではなかったとか、いろんな説がある。

 

 

【 verbum ⇒ logos ⇒ word 】
 ギリシャ語のロゴスは、「はじめにロゴスがあった」で始まる、ヨハネによる福音書のプロローグとして使用された。ところが聖書が翻訳されるうちに、ロゴスはいつの間にか単に「ことば」という意味に置き換えられたのである。(p.153)
 原ギリシャ語の新約聖書がラテン語に訳されたとき、もともと“verbum”という単語が「ロゴス」となった。次にラテン語から英語の聖書である欽定訳として翻訳されたときに、“verbum”は“Word”(ことば)と訳されて、「ロゴス」は、すでに2か国語を経由して、残念ながら本来の意味を失ってしまったのだ。
 「ロゴス」とは、文字どおりの「ことば」を決して意味しない。それには、科学的意味から神秘主義的な意味に及び、広大な範囲が含まれている。それらの中のわずかな少しの意味として、「ことば」や「発声」、「スピーチ」、「論理」、「理由」といった意味があるのが本当のところである。
 そもそもロゴスには、「宇宙のしくみ、あるいはモデル(この意味において宇宙は具体的な計画の元に存在している)」「万物が誕生し、また戻っていく宇宙の秩序の源」「人間の理性と知性の源」「時間の概念を超える永遠」「神」といった豊かな意味が込められている。決して「ことば」という意味だけで現しきれるものではない。
 ちなみに、「ロゴス」はのちに“logic”(論理)という単語に関連づけられた。自然界の合理的なパターンとしての「ロゴス」の働きである。(p.154-155)
 神道的知見のある人なら、聖書の「はじめに言葉ありき」の“言葉”を“言霊”に置き換えて理解するだろう。「はじめに“言霊”ありき」とすれば、ギリシャ語のロゴスが意味していた本来の意味をすべて含んでいる。
 神道的知見があれば、錬金術的世界認識をしていたヨーロッパ中世の人々の思想は、正しく復元可能なはずである。このことは、下記リンクの一番最後に書いておいた。
    《参照》   日本文化講座 ⑤ 【 言霊・天皇 】
              【「神」という言霊】

 

 

【太陽のロゴス】
 アセンション問題は、神智学協会の思想として従来から認識されていたもので、日本でも密教系思想に触れたことのある人なら、現在の太陽系が遭遇している異変状況は前々から分かっていたことである。ほんのちょっと密教を齧っただけのチャンちゃんでさえ学生時代、既に知っていた。
 ところで、欧米の神智学協会を語る上で欠かすことができない女性が3人いる。ヘレナ・ブラバッキー、アニー・ベサント、アリス・ベイリー。アセンション問題と神智学のかかわりについては下記。
    《参照》   『消された惑星「冥王星」の黙示録2012』 神谷充彦 (学研) 《前編》
              【シリウス】

 下記にある彼女たちとは、この神智学協会の3大女性のこと。
 ブレッド・ミッチェルは、彼女たちの基本的見解を次のように書いている。
 宇宙全体の秩序(ロゴス)が太陽系に顕れたものを、「ソーラーロゴス」と呼ぶ。そして「ソーラーロゴス」は三位一体であり、次の三つから構成されている。
●セントラル・サン ・・・ 宇宙の物質に生気を与える霊的要素(スピリット)
●太陽のハート ・・・・・ 太陽の意識(マインド)
●物質的な太陽 ・・・・・ 太陽と惑星の形態(ボディ) (p.160)
 アセンションが「5次元化」といわれるのは、意識が「3次元」を超えたところに向かうことを意味しているからであり、それは勿論、セントラル・サン(霊的要素=スピリット)の働き無くしては起こり得ない。
 人間の穢れた行動や感情や意識によって、物質的な地球がすっかり狂ってしまっているから、セントラル・サンのスピリットを受けて、ここ数年は不可避的に異常気象が引き起こされている。

 

 

【時間概念の変容とスフィア(地球)の移行】
 冒頭にあるホセ・アグエイアスさんは、マヤ暦の研究者で「時間の宇宙論」を発表し続けている方だという。また「13の月の暦」の提唱者でもある。
 アグエイアスが説明するように、時間の法則とは本来、我々の地球である「バイオスフィア」を制御する自然の法則である。
 ところが我々は、ちょうど水を絶たれた魚のようなもので、不自然な時間概念によって、本来の環境から切り離された状態にある。・・・中略・・・。我々も時間の概念を変えれば、つまり今のカレンダーを変えて、宇宙のリズムに従えば、進化する「バイオスフィア」へと変わり、調和が持てるのではないかという、いたってシンプルかつ明瞭な提案を彼は提供している。
 なぜならば私たちは、自然科学者テイヤール・ド・シャルダンが提唱した「ヌーススフィア」(我々のあらゆる文明が準備してきた意識の次のレベル)と呼ぶものに進化するために、人工的な時間をストップさせなければならないからである。
 ちょうど空気が地球の大気圏にあるように、時間(リアルタイム)は、マインドの大気圏である。我々のマインドが「ヌーススフィア」へと進化するためには、古い「テクノスフィア」と共存する時間を破壊しなければならないのだ。
「テクノスフィア」の首都ともいえるニューヨークがその破壊を象徴した。9・11は、その破壊が実際に進んでいることを認識させてくれる最後のチャンスであったとアグエイアスはいう。(p.219-220)
 テーヤール・ドシャルダンは、「オメガポイント」の提唱者で、あらゆる生物は究極の領域(神の領域)への螺旋的な進化を余儀なくされており、その究極点のことを「オメガポイント」といっていた。
 上記の記述は、人工的な時間概念から本来の生物的な時間概念に変われば、人類は「オメガポイント」を超えて進化できると言っているけれど、日常生活を送りながら時間の概念を変えるのは難しい。物理学における時間の概念を頭で理解したり、アセンション系列の本を読んだり、瞑想を実践したりすることで、時間の概念を変容させることは不可能ではないけれど、それによって「オメガポイント」に至れる人は稀だろう。
 意識の変容と時間概念の変容は同時に得られるんじゃないだろうか。そして、それらは現在の人類が使っていない脳機能(松果体・脳下垂体)の活性化にともなって生ずることになる。セントラル・サンによる励起の元、太陽風の活発化などが人類の使われていない脳機能を活性化させるトリガーになっているはずである。
    《参照》   『デイ・オブ・オメガポイント』 渡邊延朗 (ガイア出版)
 ところが、期待されていながら、2012年12月23日はオメガポイントにならなかった。宇宙から飛来するスピリットを妨げる電磁波などが地上を覆っているらしい。妨害されている理由(目的と技法)は、下記に書かれている。
    《参照》   『ドラゴニアンvsレプティリアン これが《吸血と食人》の超絶生態だ!』 高山長房 (ヒカルランド) 《1/5》
              【人類捕食者の目的と手段】
    《参照》   『ドラゴニアンvsレプティリアン これが《吸血と食人》の超絶生態だ!』 高山長房 (ヒカルランド) 《5/5》
              【人類完全コントロール兵器】~【太陽の異変】
                ~【サイクルが狂ってしまった地球環境】
 

 

<了>