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 『宇宙のニューバイブレーション』 の表紙にも用いられていたフェルミバブルの絵柄の表紙。本書は2011年6月初版だけれど、初版時期も4か月ほどしか変わらない。ニビルに言及している内容もほぼ同じである。いずれも2012年度末の人類大変革を予想して書かれたものだけれど、水瓶座に突入する今年2016年の方が、何かと差し迫った変革の時期に来ていると感じている人は少なくないだろうから、読んでみた。でも、ピンチとチャンスはいつだって裏表の同時である。決してヤバイわけではない。

 

【ナシーム・ハラメイン】
 私はナシーム・ハラメインの(事象の地平を超えて)という4枚のDVDを見た後に、彼が「統一場理論」の問題点をクリアしたと直感的にわかりました。・・・中略・・・。
 ナシーム・ハラメインは、物質の背後に基本的に存在する幾何学に人生の大半を費やした研究科です。ここで少しだけ幾何学と物理学の関係について考えてみたいと思います。
 素粒子の次元を仮に私たちがのぞき込むことができたとすると、驚くほど正確なパターンを発見することでしょう。
 それらはどんな形かというと、正多角形です。古代ギリシャ人は、・・・中略・・・、心の目でそれを見ることができました。このような幾何学の謎が、理論物理学、宇宙論、量子力学、人類学、古代文明、化学といったいろんな分野の研究にナシーム・ハラメインを導きました。(p.72-73)
 関連する記述をリンク。
    《参照》   『ソロモン王と聖なる天使たち』 ドリーン・バーチュー (TRH-J) 《後編》
              【創造の音】 【メタトロン立方体】
 ナシームが努力して完成させた「シュバルツシルトプロトン論」は、ベルギーのリエージュ大学で2009年に開催された第9回国際会議にて、物理学、量子力学、相対性理論、場の理論の分野で最高論文賞を得ました。それほどにも彼の研究が革新的だったからです。(p.73)
 本書の中で、頻繁に言及されているハラメインさんなので、どういう人なのかを書き出しておいた。

 

 

【「契約の箱」(アーク)】
 彼(グラハム・ハンコック)はアークに関係する研究を長年つづけてきたうえで、現在はエチオピアのアクスム教会にそれが収められていると確信しています。(p.80)
 現在のエチオピアは、かつてのシバ王国。
    《参照》   『ソロモン王と聖なる天使たち』 ドリーン・バーチュー (TRH-J) 《後編》
              【聖櫃(アーク)のゆくえ】
 「契約の箱」は、日本に来ているはずだけれど、ここではそれは置いておいて、「契約の箱」についてハラメインさんは、どう考えているのかが記述されている。
 この大切な「契約の箱」の中身がなんであるか、これが、ナシーム・ハラメインがいいたいことなのです。(p.80)
 「契約の箱」の正式な名前は、「神の契約の箱」といいます。ヘブライ語の神を示すことばは、「ヤハウェ」ですが、後になると同じく「神」を示すことばとして、「テトラグラマトン」というギリシャ語が生まれました。
 「テトラグラマトン」というのは、カバラを起源とするギリシャ語です。カバラはユダヤ教の一派であり、いわゆる密教にあたります。・・・中略・・・。
 彼はカバラの生命の樹「セフィロト」と「テトラグラマトン」を結びつけて、私に詳しく説明してくれました。幾何学パターンによって宇宙全体が連結していることが、彼の説明から浮き彫りになってきます。
「神聖なる幾何学パターン」と一般に呼ばれているものは、さまざまな古代文明において特に好まれ、崇拝されたシンボルやパターンなのです。その証拠に「フラワー・オブ・ライフ」として今日私たちが親しんでいる幾何学パターンとまったく同じパターンが、エジプトロジスト(エジプト考古学者)たちによってかなり早期に発見されています。(p.81)
 下記リンクに、カバラと「フラワー・オブ・ライフ」の関係が示されている。
    《参照》   『地球維新 vol.3』 白峰由鵬・中山大将 (明窓出版)
              【カンパラ】
 このパターンがなにを意味し、表現しているかというと、肉体次元として現れている宇宙の実際の構造であり、姿であるということです。さらにいえば、生命の樹「セフィロト」の頂点には、第1のセフィラに「ケテル」(無限の密度の冠)が位置していて、これは太陽神が所有していた“黒い太陽”と呼ばれるそのものを意味していると、ナシームは説明します。・・・中略・・・。
 「契約の箱」がどんなものであるかとさらにいうと、・・・中略・・・、
 それはずばりいうと、“ブラック・ホール・マシン”です!
 要するに「アーク」は、シンギュラリティ(特異点)を作る装置です。セフィロトの頂点に示されている「ケテル」(無限の密度の冠)の意味は、それ以外に考えられない。(p.81-83)
 アークを巡っては、いろんなところで様々に書かれているけれど、地球の支配権にかかわるような超科学的なものと考えられるからこそ、これに関する映画がいろいろ作られている。

 

 

【ナシーム・ハラメインが証明しようとしていること】
 結論的にナシーム・ハラメインが証明しようとしていることは、「地球も含むすべての天体の中心にはブラックホールが存在する。しかし、すべての原子に含まれるプロトン(陽子)自体もブラックホールである」ということです。(p.90)
 この本に、この記述に関する詳細な理屈は示されていないけれど、念のため書き留めておいた。
 上記の書き出しを読んで、「既成科学の常識に合わないから馬鹿げている」と即断するのであるなら、王立協会が意図的に流してきた洗脳理論を無条件に受け入れてしまっているからこその“凡庸な判断”というものである。
    《参照》   『まもなく世界は5次元へ移行します』 エハン・デラヴィ&中丸薫 (徳間書店) 《後編》
              【多次元宇宙の本質を封印する現代科学の「規範」 】

 

 

【太陽の付近に停泊している未確認物体】
 さて、その気になるNASAのデータですが、「2009年から地球と同じくらいのサイズの未確認物体が太陽の付近に停泊し続けている」という報告です。(p.104)
 下記リンク写真に写っているもののことと思って読んでいたら、本書に掲載れている未確認物体のサイズは、もっとずっと小さいけれど・・・・。
    《参照》   分かりやすい「ケムトイレイル」と「謎の天体」

 

 

【グラフェン】
 2010年度のノーベル物理学賞の、アンドレ・ガイムとコンスタンチン・ノボセロフの研究成果。
 彼らは通常の炭素分子を、原子1個分(0.38ナノメートル)という超薄型の炭素グラフェンと呼ばれるものに変えることに成功しました。(p.171)
 グラフェンは炭素分子がハチの巣上に六角形の格子の形に連なったシート状のもので透明です。デリケートに見えても、密度は非常に高く、最小のガス原子とされているヘリウムさえ通さないくらいです。(p.172)
 グラフェンは、電気伝導性、熱伝導性を有し、プラスチィックに混ぜると耐熱性の高い電気伝導体になることなど、魔法の素材としての研究が世界中でスタートを切ったと書かれている。
 高山清州さんのブログ の下部に毎日掲載されている「 原子状ナノ有機炭素」を使った製品は、グラフェンをもとに開発されたものだろう。

 

 

【炭素7】
 すべての炭素の原子には6つの陽子があることから、炭素7も陽子は6つあると考えられます。しかし、炭素7に関しては、おそらく中性子は1個だけかもしれないという仮説があります。
 これは特殊な構造のアイソトープを示すことになり、理論上からするとこの炭素は、鉄が磁石を付着させるように、周囲の磁場を維持できる能力があることを示唆しています。つまり、炭素7は、思考フィールとなどを含む超次元フィールドを付着させ、運ぶという、不思議な能力を発揮する、という炭素7の仮説があります。
 鉄や銅が変圧器内で磁場を増幅させることができるように、炭素7によって、思考も含めた超次元フィールドを増幅することが可能ではないか、と想像することもできます。炭素7は特殊な霊的体験をしているときに、脳内で自然に形成されると、今のところ考えられています。(p.190-191)
 今は既に、思考を読むコンピュータさえ開発されているのだから、炭素7に関する研究は公開されていないだけで実用化されているということだろう。
    《参照》   『大宇宙連合からの啓示』 田村珠芳 (徳間書店) 《3/4》
              【「メデューサ計画」】