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 暇つぶしに読んだ本。7つのチャクラに対応した言葉によるトレーニング本になっていた。
 横帯の裏側に、「英語が自分の言葉になっていきます。そして、もう一人の素敵な私が誕生します」 と書いてあるけれど、とてもそのようには思えない。

 

【7つのチャクラに対応する英語】
[チャクラ]       [ meaning ]     [ color ]
ムラダーラ      Balance         red
スバジスターナ   Creativity       orange
サハスラ       Will           yellow
アナハタ       Love           green
ヴィシュダー    Communication    blue
アジナー       Vision         indigo
サハスラ       The universe     purple  
 チャクラの色は虹の七色になっている。中沢新一さんが、『虹の階梯』 という本を書いていたけれど、チベット密教によるチャクラ覚醒による階梯を意味していた。赤系から紫系へと移行するに従って波長は短くなり、繊細になってゆく。つまり、地上(この世)から宇宙(あの世)へというような按配である。

 

 

【 innocence : 無邪気 】
 一般的に言うと、「無邪気」 という性質は日本人にとても大きく反映されていると思います。読者はそう思わないかも知れませんが、世界を常に旅する人の目から見れば明白なことです。・・・(中略)・・・、無邪気な人ほど直観力のレベルがとても高いことが確認されました。 (p.159)
 無邪気とは、固定観念が薄いということに比例するのだろう。何故固定観念が薄いかというと、日本は他国に比べて “安心できる環境” が保たれているからと言える。略奪をベースにした訴訟社会である欧米や、災民文化の中国に“安心できる環境”はない。欧米や中国において安心できるものといったら、環境ではなく、金なのである。安心できない環境の中で生きようとするから、欧米も中国も日本からみると極めて “意思的” である。
 意思的な国々では、幽霊ですら意思的である。「エクソシスト」 のように念動を得意とする幽霊は欧米に多いという。日本では 「四谷怪談」 のように幽霊ですら情念的である。
 
【 intention : 意図】
 彼(シェイクスピア)の時代には、「 intend 」(意図する) という言葉は、日常的に、よく使われました。しかし、ここ数十年で使用率が激減しました。昔なら “ I intend to ~ ” (結婚するつもりです)のように、intend が良く耳に入ったのです。しかし今は、 “ I want to ~ ” に変わってしまったようです。この現象は、現代人の考える力が減ってしまったことを意味しているのではないでしょうか。 (p.191)
 意思的・意図的な文化の欧米ですら、希望的表現に変遷してしまっているのなら、もともと情緒的だった日本の若者たちが、意思表示どころか “意思無し・目的無し” になっていたとしても当然といえなくもない。
 元もと直感力に秀でている日本人の若者たちは、無自覚ながらも、深層意識の中で地球の近未来を知っているのではなかろうか。
 
<了>