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勝負の時が来た。
なぜ僕はここにいるのか・・・・・・・・・・・・。
ここに来るまでにどれだけのものを失ったか・・・・・・。
今の自分を見つめなおすためにも過去を振り返り、
今、自分が置かれている状況を再認識するために
素顔の自分を、ありのままの自分をさらけ出すことにしました。
ここに書かれていることは紛れもない真実。
いや、どこかで自分で美化したものかも知れないけれど
自分の心の中の真実を告白します。
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目次
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いよいよラグビーのシーンの撮影になった。
と言っても練習シーンでちょこっとパスするシーンとか
ボール持って走るだけとか簡単なシーン。
ところが、これがなかなか様にならない。
ラグビーのパスは素人がするとボールが縦にぐるぐる回って
しまい、素人丸出しになってしまいます。
数回の撮り直しをして何とかOKが出たものの素人っぽさは
隠せないのが現実。
監督とも相談した結果、撮影の後半には試合のシーンを撮る
のにそれではカッコが悪いので、あいてる時間はパスの練習
をすることになったのです。
もちろん教える相手は当時、渋谷センター街を拠点にしていた
チーマーくん達。主役の吉田栄作さんや準主役の山本太郎くん
達はスケジュールがタイトなのでなかなか時間が作れないが
チーマーくん達は半ばエキストラのような役柄だったので、
ほぼ、毎日撮影にくるものの出番は少なく、彼らの時間を潰す
のにもパスを教えるのには好都合だった。
最初はみんな嫌がって適当にしてるフリをしている人が
多かったのだが、それでも熱心に教えているとだんだん上達
してくるのである。本人も上達してくると面白みが出るのか
まじめに練習するようになってくるから不思議である。
そして監督からこのシーンは誰を使おうかなと相談を受けると
まじめに練習する子を推薦するようにしていったのである。
彼らにとって映画の撮影はあくまでも遊びのひとつだが
多くの子は太郎くんなどに影響を受けていて、この映画を期に
タレントになりたいと思っている子が多かった。
「パスがうまくできると出番が多くなる。」そんな気持ちが次第に
まじめに練習させるようになっていったのである。
そうなると彼らから見る僕は「先生」
実際に僕のことを「先生」と言う子もいた。
僕は、中学・高校ぐらいの時に体育の教師になりたいと
思ったこともあり、正直、楽しかった。
彼らの大半は、不良少年と言われた本物のチーマーだったが、
「先生、見て見て!どう俺!こんなにうまくなったでしょ!」と
目を輝かせて言う純粋な少年達。
当時、もっとも有名だったチーム「宇田川警備隊」
この中にも出演した少年がいました。
その時に僕はこう思った。
「コイツらはきっと、今まで打ち込めるものにたまたま出会えな
かっただけの普通の少年達。
そして、上手くなった自分をほめてくれる人がいなかった
だけの寂しいやつら。」
そう思いながら、知らず知らずのうちに彼らと親交が深く
なっていったのだった。
長くなるので今日はここまで、次回に続く・・・。
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