----------------------------- -----

勝負の時が来た。

なぜ僕はここにいるのか・・・・・・・・・・・・。

ここに来るまでにどれだけのものを失ったか・・・・・・。

今の自分を見つめなおすためにも過去を振り返り、

今、自分が置かれている状況を再認識するために

素顔の自分を、ありのままの自分をさらけ出すことにしました。

ここに書かれていることは紛れもない真実。

いや、どこかで自分で美化したものかも知れないけれど

自分の心の中の真実を告白します。

-----------------------------------


目次

①はじめに

②就職活動編・当時の就職事情

③就職活動編・就職試験 面接

④就職活動編・JTBを選んだ理由

⑤就職活動編・筆記試験その1                

⑥就職活動編・筆記試験その2

⑦就職活動編・筆記試験その3

⑧アルバイト編・那須博之監督との出会い

⑨アルバイト編・僕の仕事とは

⑩アルバイト編・撮影所にてその1

⑪アルバイト編・撮影所にてその2

⑫アルバイト編・撮影所にてその3

⑬アルバイト編・チーマー達との出会い

⑭アルバイト編・僕の役割

⑮アルバイト編・事件その1

⑯アルバイト編・事件その2

⑰アルバイト編・撮影の終わり

⑱JTB勤務編 入社式

⑲JTB勤務編・配属

⑳JTB勤務編・旅立ち

---------------------------------



監督官がいなくなった試験会場がどうなったでしょうか?


もちろんこれは就職試験、しかも会場はJTBの本社内の


会議室。


はじめは皆、真剣に試験に取り組むのだが、


開始してから10分ほど経過した時に誰かが小声でこう言った。


「おい!誰か問5の答え、わかるヤツ?」


その言葉を皮切りに、小声の答えあわせがにわかに始まった。


しかし、ここにいる約30人は、ほぼ同じ境遇の人間達。


答えを教えあっても、そいつも間違っている可能性が高い。


少し大きめで、でも小声でこう言った。


「この中で受験で大学言ったヤツ?」


ここで言う「受験」とは一般入試を受けて入学したことを意味し


通常、運動部員のなかではスポーツ推薦などで入った人と区別


する意味で使います。


「俺、いちよう受験で入ったよ。」


「お前、大学どこだよ」


「日体大」


「こんなときに笑い取ってどうすんだよ!」


「早稲田とか慶応とかいないのかよ?」


その時に明らかに周りとは違ったまじめさを感じるヤツが


ぼそっとこう言った。


「僕、慶応ですけど・・・・・・・・・・。」


「マジか?」


「下あがりじゃねぇーだろうな?」


ここで言う「下あがり」とは付属の高校から上がってきた


人を指します。


「違うよ。1浪して入ったから・・・・・・・。」


その言葉と同時に、皆が動き始めた。


彼に近いヤツは、周りを囲んで答えを写しだす、


写し終わると解答用紙を次のヤツに見せる、


出入り口に近いヤツは内カギを閉める。


壁側のヤツは壁に耳をあて、監督官が来ないか見張る。


数分前に合ったばかりの30人は、見事なチームプレーを


発揮していた。


数分後、試験の終わりを告げに監督官が帰ってきた。


僕らは見事な連携プレーのおかげで、全員がすがすがしい


顔をして、何事もなかったかのように座っている。


その時に僕は思った。


運動部員が会社組織で重宝がられていた理由はこの


「いざとなったら団結し、役割をはたす行動力」なんだなぁ~と。


しかし、この見事な連携プレーは次の監督官の言葉によって


すべてが水の泡と化すのであった。


長くなるので今日はここまで、次回に続く・・・。



旅行の特典満載の旅おく会員募集中!

    ご登録はこちら から


ついでにここもクリックしていってください。

        ↓  ↓  ↓   ↓

       rank