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勝負の時が来た。

なぜ僕はここにいるのか・・・・・・・・・・・・。

ここに来るまでにどれだけのものを失ったか・・・・・・。

今の自分を見つめなおすためにも過去を振り返り、

今、自分が置かれている状況を再認識するために

素顔の自分を、ありのままの自分をさらけ出すことにしました。

ここに書かれていることは紛れもない真実。

いや、どこかで自分で美化したものかも知れないけれど

自分の心の中の真実を告白します。

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       目   次


第1話  はじめに

第2話  就職活動編・当時の就職事情

第3話  就職活動編・就職試験 面接

第4話  就職活動編・JTBを選んだ理由

第5話  就職活動編・筆記試験その1

第6話  就職活動編・筆記試験その2

第7話  就職活動編・筆記試験その3

第8話  アルバイト編・那須博之監督との出会い

第9話  アルバイト編・僕の仕事とは

第10話 アルバイト編・撮影所にてその1

第11話 アルバイト編・撮影所にてその2

第12話 アルバイト編・撮影所にてその3

第13話 アルバイト編・チーマー達との出会い

第14話 アルバイト編・僕の役割

第15話 アルバイト編・事件その1

第16話 アルバイト編・事件その2

第17話 アルバイト編・撮影の終わり

第18話 JTB勤務編 入社式

第19話 JTB勤務編・配属

第20話 JTB勤務編・旅立ち

第21話 JTB勤務編・いざ大阪へ


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撮影が始まってから1ヶ月が過ぎようとしていた。


役者もスタッフも僕の存在をみんな知っている状態になっていた。


完全にラグビーの専門家として、監督のブレーンとして


動くようになっていた。



と言うより、台本を見て監督より先に役者やエキストラを動かし


演技させ、監督がそれを見てOKを出す という状態になっていた。


何故なら山本太郎くんや生徒役のチーマーくん達の1人1人がどのぐらいの


ラグビーの技量があるかわかっている人間は僕しかいなかったからだ。


当時、織田裕二、加勢大周とともに三羽ガラスと言われ人気絶頂の


俳優、吉田栄作さんもラグビーシーンは僕の支持で動くようになっていた。


あの時の僕は、明らかに調子に乗っていた。


ただの大学生の僕が、人気絶頂の俳優に演技指導し


映画のシーンを考え、映像の盛り上がりまで考えていたのである。

ラグビーシーンに限って言うと、本番を撮り終えた後に、


監督が僕の顔をみて、僕がOKとうなづくと

はじめて監督がOKを出すという状態だった。


バイト代もいつからか日給3万円になっていた。


というより、はじめっからバイト代はいくらという話もなく、


制作側もどこまで手伝わせるかがわからなかったため、


最初からはっきりと決めていなかった。


そして、いつしか僕がいないと困るという状態になったしまったため


日当3万円と交通費別支給ということになったのだ。


今考えても実においしいバイトだった。


その代わり撮影は群馬の高崎に夕方来てくれと言われれば


新幹線に乗って行ったし、雨の中の練習風景を撮るときは


ずぶぬれになって一緒に練習したりした。


しかし、そんな調子に乗った僕をよくは思わない人間もいたのだ。


と言うより、監督があまりにも僕を頼りにしすぎる姿が


役者達にとってねたましいことだったのかもしれない。


撮影もいよいよ終盤に入り、クライマックスとなる試合のシーンが


はじまった。


事件はその時におこった。


長くなるので今日はここまで、次回に続く・・・。


      

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