こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
昨日はJリーガーとフットサル日本代表選手とのトレーニングでした。
彼らが取り組んでいる課題を踏まえて『D.D.』という新しいトレーニングにも挑戦してもらったり、上半身操作の重要性を再認識してもらったりという時間を過ごしました。
これまで、サッカーにおける上半身操作の重要性については何度も書いてきました。
→コチラ。
例えば動き出す際には体幹の前傾によって必ず重心が下がるので、脚には負荷がかかります。
そのため、脚は速く動かすことができなくなります。
でも脚の回転数を高めないと速くは進めません。
またサッカーではステップ速度とスキルとの関係が深く、それらを踏まえるとどうしてもこの問題をクリアする必要があります。
S.S.ラツィオ(セリエA)|JARTAイタリア研修
そこで、腕の出番なのです。
腕と脚は神経学的にもつながっています。
走る時、腕を振らなければ遅くなりますよね。
脚を速く動かすには、腕を速く動かすべし。
(陸上短距離などでは常識ですね)
腕を速く振ることは、脚を動かす速度を助ける役割を担うのです。
また、それだけではなく、腕を適切に振ることができると初動時に体幹の前傾角度を素早く作る作用も使えます。
腕を後ろに強く振ると、カウンターとして自然に身体が前に傾くので、そのことがわかると思います。
そしてそれら腕の操作のアドバンテージを利用するためには条件が。
それは手首と肩甲骨、肩甲骨と背骨、背骨と骨盤・股関節の連動性が強いことです。
連動性が強いというのは、筋力が強い、という意味ではありません。
それらの部位の間にある骨や関節や筋肉のつながりを強める動かし方ができる、という意味です。
もちろんその際には筋肉が働きますので、筋力も無関係ではありませんが。
いずれにせよ闇雲に筋肉を大きくするタイプの筋力トレーニングの方法では上手くいかないことが多いと思います。
サッカーではどんな腕の振り方が必要かは以前書きましたので、読んでない方はぜひ。
→コチラ。
「陸上とサッカーの腕振りの違い」
それからもう一つ。
いくら腕や上半身操作をトレーニングしても、バランスやスピードを発揮する中でそういう腕の操作ができないと実際の競技には生きてきません。
いくらどっしり立った状態で腕や上半身の操作が上手くなっても、「そんな場面は試合にはありません」。
試合では、バランスやスピード、時にはパワーも同時に発揮しながらの身体操作が要求されます。
これはサッカーの上半身操作だけでなく、すべての競技のすべてのトレーニングに言えることです。
トレーニングは上手くなった。
重いものを持ち上げられるようになった。
身体も大きくなった。
ダッシュも速くなった。
でも試合では思ったように能力が発揮できない。
そんなケースは本当に多い。
どれも、根底には複数の要素を同時に発揮する能力が高まっていないことが関与しています。
いろんなことを同時に発揮する能力。
能力だから鍛えられます。
能力ということを定義したので、トレーニングが作れます。
僕が主宰するJARTAではそれをアブレスト能力と名付けてトレーニングの対象としています。
これが決して特殊なことではなく、基礎中の基礎になってほしいと願っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
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専門家向けではなく、選手も参加できます。
サッカー上半身トレーニングセミナー>
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