こんにちは。
スポーツトレーナー協会JARTA代表の中野崇です。
トレーナーを目指す方や身体についての勉強をされている方にとって、とても重要だと思うことを書こうと思います。
選手にはあんまり関係ない話かもしれませんが、もし僕の戯言に付き合う時間があるのでしたらお付き合いしてみてください。
まず誤解を恐れずに言うと、僕は身体の細かい筋肉の名前や関節、骨の部位、靭帯や臓器などの「名称」はトレーナーの中ではかなり知らない方だと思います。
つまり、人間の身体の部位の名称についての知識が少ないです。
普段大勢のトレーナーの前で身体やトレーニングについて話すことが多いにも関わらずです。
僕と契約している選手、JARTAのセミナーに来ている人、不安に思ったかな笑
知識量なんて、JARTAの講師のみんなの方が絶対に多いっす。
それでもトレーナー業やトレーナー育成の事業をやっているわけですが、ネット上だけでの印象とは恐ろしいもので、もし直接僕に会って知識のやりとりをしたら、僕は多くのトレーナーさんに幻滅されちゃうかもしれない。
名称に関する知識が少なくても、僕が多くの選手にトレーニングの指導をできている理由を自己分析すると、僕は知識は少なくても法則と方法をたくさん持っているのが武器になっていると言えます。
つまり考え方、思考方法で勝負しているのだと解釈しています。
どういうことかというと、例えばサッカー選手がシュートの時に膝の前側に痛みを訴えている場合、仮にその部位の筋肉や関節内部組織や靭帯の名称を知らなくても、その選手の動き方を見ればどこにどういうタイミングでどういう方向の負荷がかかるかを考えるとその痛みの原因がある程度の範囲まで推察できます。
痛みを根本的に解消、つまりその場の痛みを解消+再発を防ぐためには、その負荷がかからないような身体機能と身体操作をその選手に習得してもらえば良いわけで、極論を言うと痛む部位の名称がわからなくても問題は解決できる、つまり選手のニーズには応えられるわけです。
あくまで極論ですが。。
これって、学校の試験における「歴史の問題」と「数学の問題」の違いと同じだと僕は思います。
どんなに歴史の知識があっても、テストに出たその問題の知識がなければ回答は出せません。
「日露戦争の開戦は何年ですか?」
出典:http://momosensei.hatenablog.com/entry/2016/08/26/054328
どんなに歴史の知識があっても、このテストの問題においてはこの西暦何年に日露戦争が始まったかの知識がなければ点は取れません。
逆に覚えていれば、その前後関係やプロセス、理由を知らなくても「知っている」という評価となります。
それに対して数学では、その問題の回答を知らなくても、法則や方法を知っていることで問題は解けたりします。
極論を言うと、公式を覚えていなくても順を追って解いていけば解けることもあります。
(公式はそうやって作られた形だからです)
逆にルート3が1.732…を覚えてそれだけを知っていても、問題は解けません。
解決方法を問う学問である数学においては、ヒトナミニ…という覚え方では本来はキリがないのです。
僕もそうでしたが、数学が苦手な人は、ここを理解していないことが多い。
覚えようとしすぎかも。
いわゆる「文系の人」が陥りやすいところです。
(文系の人をどうこういうつもりはありません。僕も学校では文系だったし…)
知識がたくさんあればトレーナーができる、なければできない、だからたくさん知識を得なければ。と思っているトレーナー志望の方が多いですが、違います。
トレーナーの仕事は、数学の問題を解くことに近い。
思考様式がそうでなければやっていけません。
「知らない」なんて選手に言ってる場合じゃない。
「僕あんまり膝のこと詳しくないんです」、なんて言ったら二度とその選手は頼んでこない世界です。
身につけるべきは、方法、考え方です。
覚えて身につける知識様式では使えません。
方法を身につけるための知識ももちろん必要ですが、歴史の年表を覚えるような覚え方では、現場では一切使えません。
いくら筋肉の名前や関節、細かい組織の名前、栄養素の名前などを知っていても、それだけでは全く選手に対して役立てられません。
ネット上の発信だけならば尊敬されるかもですが。。
トレーナーとしてやっていくためには、初めて出会う問題、症状でも対応できるような類の方法・考え方の獲得が必要です。
「なぜ、そうなるのか」
「それが何を意味しているのか」
という理解が求められるのです。
いやいや、やっぱり知識は必要だし、知識量があればいずれ対応できるだろ、という意見もわかります。
じゃあそれはどこまで知識量があれば対応可能になるの?
など泥仕合をするつもりはありません。
僕が言いたいのは勉強するスタンス。
1対1の知識を集める勉強方法ではなく、法則や方法を習得できる、数学の「応用問題」を解けるようなベクトルで勉強するのをオススメしています。
だって現場に出れば、応用問題しかありませんから。
お読みいただき、ありがとうございました。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
追伸
僕がこんな考え方ですから、主催するJARTAの講習会も全てこのスタンスです。
知識量を増やすことよりも、考え方、法則、方法論を重視。
応用問題を解けるようになって初めてトレーナーです。
そして僕らは「問題の解き方」には一切こだわりません。
「手段に囚われず、必ず選手の成長に貢献するトレーナーになろう」というスタンスです。
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